アユの産卵時間

【ポイント】 川(No.3)
【水温】 13.4℃(淡水の水温です!)
【透明度】 -m
今日も曇り空の1日だったが、風は南寄りで割と暖かい。
海も凪ていたけど、今日も川へ。。。


DSC0175.jpg書籍情報などではアユの産卵は夕方、しかもある程度暗くなってから始まる的なことがよく言われていたので、ずっと夕方になってからエントリーしていた。
しかし、たまたま早めに入った時でも、すでに明るい内からバリバリの婚姻色だったり、ガンガン産卵していたりしたので、これはもしや必ずしも「夕方に産卵」というワケではないのでは?と思い始めていた。
ネズッポの仲間やキンチャクダイの仲間などは必ず夕方に産卵するのだが、これは浮性卵を産むからだ。
他の捕食魚に食べられる可能性が低くなる暗くなってからの時間帯を選び産卵し、卵を遠くに流さなければならない。
それに対してアユの卵は完全な沈性卵。。。
別に暗くなってから産卵する必要もないのだ。(仲間やハゼには食われるけど。。。(笑))
多分、予想では13時くらいに潜ってみても、産卵が見られるのではないだろうか?
DSC0116.jpg今日はいつもよりやや早めに川へ行き、14時台にはエントリー。
思った通り、この時間帯からバリバリ産卵していた。
今日一番のヒロインは右側のエラが捲れて赤くなっている娘。
この娘がダントツでモテていて、昨日モテモテだった背ビレに黒く大きな汚れのある娘などはほとんど相手にされていなかったような。。。(-。~;)

背ビレがちょっと破けて刺が1本むき出しになっている娘も無事に産卵戦線にはいたのだが、昨日のようなモテモテっぷりではなかった。
今日は最初、かなり浅い瀬(水深10-20cm)の辺りに多く群れていたので、今日は撮れないかな。。。と思っていたのだが、徐々に下に降りてきて、最後には今までで最も撮りやすい場所、環境で何度も何度も産卵してくれた。
ずっと定位置で寝そべっていれば、目の前で産卵してくれる状態♪
すべてポート先10-15cmぐらいまで寄れ、今日はかなり満足。。。(^^)


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5 Comments

  1. 毎日見に行けるなんて羨ましいなぁ~
     どんどん詳しくなっていきますね
     遺伝的な組成は、どっかの大学で調べてくれないかなぁ
     私のところでは機材がないので無理です(苦笑)

  2. 一応、過去に何人かの研究者が採取して、DNAを調べてくれてはいるようで、いくつかその事に言及した論文は見つけました。
    ・ 対馬暖流域の島嶼におけるアユの生息状況とその遺伝的特徴(澤志ほか,1998)
    ・ 琉球列島北部におけるアユの分布ならびにその遺伝的・形態的特徴(澤志ほか,1994)
    しかし論点が別のところにあるため余談のような扱いで、言及しているに過ぎません。。。(笑)
    屋久島のアユを主材料にした論文はまだ出ていないようなので、こうした事実はあまり島内でも知られていないようです。
    だれかやってくれないかなぁ~(^^)

  3. 専門の方は既にご存知の事だったらお恥ずかしいのです
    が、先にご紹介した「アユ学」には、
    ・ミトコンドリアDNA
    ・マイクロサテライトDNA
    と王道とも言うべき手法で屋久島(一湊川)、及び
    九州の天降川、筑後川、更に対馬、壱岐、朝鮮半島の
    アユとの比較が紹介されています。各地のアユの数値
    データや類縁関係図も示されているので遺伝的距離も
    見積もる事が出来ます。しげる君がご紹介の論文の内容も
    含んでいると思いますが、総説的解説なのでより分り易い
    と思います。
    もしまだこの本をお持ちで無かったなら、ここまで
    踏み込んだ以上、是非購入なさる事をお薦めします。

  4. 「アユ学」は僕も読んだのですが、ちょっと難しすぎて僕には理解ができなかったのです。。。(TдT)
    市販の書籍よりも澤志氏の論文の方が解りやすいというのも不思議な話ですが。。。(笑)
    でも、「アユ学」に載っている類縁関係図は確かに解りやすい!(^^)

  5. すみませーん!!
    下記論文はもろに屋久島のアユの遺伝的分化について書かれた論文でした。。。(-_-;)
    ・ 琉球列島北部におけるアユの分布ならびにその遺伝的・形態的特徴(澤志ほか,1994)


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