【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 24.5℃
【透明度】 ~30m
あまり体感は無いのだが、いつの間にか水温が総体的に上がり、毎日24-25℃前後で安定している。
ちょっと前までは水温を聞かれると、22-23℃くらいとか言っていたのだが。。。
今日も午前中はガイド、午後からはサンゴの修復のため、ダイビング事業者組合の仲間に合流。
時化で飛んで2次被害を及ぼしそうなものの排除と片付けはほとんど終わり、あとは飛んで地盤を離れた20-80cmの大きな群体(現在、一時避難中)の処理だ。
まだ元気に生きているので、何とか固定し自然着生を待ちたいのだが、ボンドやパテを使って固定すると少なからず環境への影響があるのではないか?という専門家からのアドバイスもあって、いろいろと悩んでいた。
机の上で悩んでいても仕方がないので、ひとまず40-50cmぐらいの群体を杭と針金、自然物だけで固定してみた。。。
現場の地盤は石灰質で覆われており、杭自体はスッポリと刺さるのだが、スグに抜けてしまう。
なので杭は斜めに打ち込み対角線に針金を張ることで固定してみた。(右写真)
今日はひとまず2本しか針金を張っていないのだが、いや~全然ダメでしょ。。。これ。。。(-_-;)
ちょっと揺すっただけでもグラグラ揺れてるし。。。
まったく時化なくても、海は常に揺れていることを考えると、これではいつまで経っても固着しないと思った。
やっぱり、せめてボンドやパテなど粘着性のあるものを基底に置きたいところ。
それでも時化などで動かなくなる保障はないが、(ボンドが)無いよりはあった方が良いのではないかと思った。
同時に20cm前後の破片を6つほどパテで固定してみた。
これはよくサンゴの移植などで使われる方法なのだが、屋久島でも1-2つ成功事例があるので固着する可能性は結構高いと思う。
1-2つの成功事例では少なく感じるかもしれないが、これは何と放置していただけで固着&成長しているものなので、モニタリング(経過観察)やメンテナンスをしっかりやれば、かなり確率は高いと思う。
結局、すべては「可能性」の問題だ。
そのまま放置したり、杭や針金で固定しただけの場合と、ボンドやパテを使用して固定した場合とでは、後者の方が生き残る可能性はずっと高く感じるし、ボンドが環境に与える影響は、後者の処置を行ったあとの群落全体の利益よりも小さいのではないだろうか?
もう破壊から1ヶ月が経つので、のんびり検討している時間はないのだが、これは僕だけのフィールドではないので、同業者のみんなと検討しなければならない事だ。
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