【ポイント】 一湊港内
【水温】28.4℃
【透明度】 ~10m
台風13号は少しづつ近づいているが、屋久島北部はそれを感じさせない程、今日も相変わらずの凪ぎ~!
でも台風キャンセルのため、ゲストは無し!
という事で今日は早々、店仕舞い。。。
午後から1人で今日もシーンと静まり返った一湊港内へ。
昨日の調査で、同じ港内でも湾奥ではなく、ちょっと出ただけで透明度がやや良くなり、オイランハゼもそれなりにいる事が分かったので、今日は最初からより港の入口に近い方からエントリー。
湾奥と違って泥もやや砂泥に近くなってはいたが、朝から降っていた雨の影響だろうか。。。?
それほど視界は良くなかった。(-_-;)
ドロドロの湾奥と違ってオイランハゼもメスや若魚が多く、背ビレや頭部の斑紋が綺麗な子も少なかった。
「日本のハゼ」の矢野さんの写真を目指したが、全身を出してくれる子はまったくいなくてちょっと厳しい。。。
テッポウエビの出入りに合わせて、半身を出してくる子もいるにはいたが、思い切り浮き上がってくれるような子は皆無。
きっと求愛やケンカの時がチャンスなんんだろうけど、それが盛んなのはいったいいつなんだ??
こんなとき、一湊港内は頻繁に入れないから調べようがない。。。
湾奥と違ってハゼの種類もかなり変わってくる。
いきなり、タカノハハゼが最優占しはじめ、サルハゼの仲間も湾奥に多かったナガセハゼとは別の種類がいろいろと見られたが難しい。。。
種類が特定できない。
7月の初めに宮崎の魚好きなお医者さんTさんから、こんなヒメジが屋久島にいないか?とメールを頂いた。
見た目はホウライヒメジやオキナヒメジなどにクリソツなのだが、背中に1本のやや太く黄色い帯を持つ事で、これが別種となり、日本から正式な記録が無く、台湾南部、香港、及びベトナム沿岸からの報告しか無いParupeneus biaculeatus, Pointed goatfish:という種類になるそうな。
一応、それを聞いてからは注意してホウライヒメジなどを見ていたのだが、ついに見つけた!港の中で。。。(-_-;)
とっさにハゼ用マクロモードの露出&ストロボ光量をいっぱいに上げ、連写したがあっという間に白濁りの中に消えてしまった。。。
背中に1本のやや太く黄色い帯を持つ事以外はホウライヒメジとの違いをまったく感じない。(笑)
今日も一緒に泳いでいて、一番大きかったこの子はこの集団のオスかな?と思ったほどだ。
宮崎などでもよく見られるようなので、今後和名がつくのが楽しみだ。
Good Job !
よくぞ見つけてくれました。やりましたね。これですよ、探し物は。湾内ですね? 不思議とそういった静かな場所にも多いみたいです。宮崎では数多く見られます。
以前の Randall 博士の論文には生態写真はありませんし、分布にも入っていませんでした。
沖縄での記録はどうなのか気になります。あるいは腹鰭の色彩に2型(白と黄色)あるかも知れないという話でした。
ご報告に感謝します。
やはり、これですか!
今後も屋久島での生息状況と他の似た種類との棲み分けなどを調べてみますね。
大きいのできっとメスや幼魚もいるかもしれませんね。
僕が思うには分布が台湾南部、香港、及びベトナム沿岸、そして宮崎、屋久島という事ならば、黒潮流域の温帯・亜熱帯域(高知や八丈島など)なら結構いるかもしれませんが、沖縄(本島付近)はかなり厳しいのでは?と考えます。
広く分布しながら沖縄には居ない、そんな魚が結構居ますね。キンチャクダイがそうです。
沖縄ではヤスジチョウチョウウオも少ないそうですが、宮崎の自然の海で見つけたのでご報告します。
http://www.miyazaki-u.ac.jp/~yuk/index.html
キンチャクダイは温帯種ですね。
屋久島で温帯種を見つけるとスグに「南限か?」と色めくのですが、実は沖縄を飛び越えて、台湾にはいたりするようです。
今回のヒメジもその手の種類ではないでしょうか?
ヤスジチョウチョウウオはスゴイですね~!!
成魚がいたら、さらに驚きです。。。