【ポイント】 一湊タンク下
【水温】 20.5℃
【透明度】 15m
ここ最近、正午前後と僕としてはかなり早い時間のエントリーを実現させていたが、今日はターゲットライトを充電し忘れ、充電待ちをしていたらまた午後遅い時間からのエントリーとなってしまった。
風は緩い北西だったが、なんか北部の海は時化気味。。。
ホームの一湊タンク下なんて、大きなウネリが定期的に入り込んでるし。
水温はここ数日、20℃台で安定してる。
浅場はかなりうねっている。。。
砂も舞い、静止が厳しいほどだ。
今日はどうしてもターゲットライトが必要だった。
なぜなら暗がりを好むニセヘビギンポ系の観察が目的だからだ。
先日、見つけたニセヘビギンポ(?)な子(⇒屋久島海案内: 相変わらず正午過ぎ(笑))を再度確認してみる。。。
ターゲットは先日の子と同じ子だが、今日も定位置にしっかりいた。
こいつをコクテンニセヘビギンポではなく、ニセヘビギンポでは?と言いたいいくつかの理由。。。
まずは例の識別点「眼上にある皮弁がヘラ状ならニセヘビ、ギザギザならコクテン」についてなのだが、こいつはやっぱり何度見てもヘラ状だ。(左写真は先日撮ったものを拡大)
でも、この識別点にも多少疑問もある。
ギザギザの度合いってものもあるだろうし、破れちゃっているようなやつがいればもうそこで終わりだ。。。(笑)
しかも、これは例外もありそうな識別点だし。。。
次に注目したのが、尻ビレだ。
コクテンニセヘビギンポはFishBaseの標本写真を見ても、自分で撮った写真で確認してもかなり派手な縞が入っているのだが(雌雄の差あり)、ニセヘビギンポの場合FishBaseの標本写真で確認すると(⇒Thomas’ triplefin)、基本的には透明で裾が白く縁取られている。
これらの特徴は婚姻色やオスメスの違いもあるだろうけど、コクテンニセヘビギンポにはこんな白い縁取りがあった記憶がない。。。(曖昧な記憶だけど。。。(笑))
このタンク下の子(右写真)にはそれがある!!
それと。。。
僕の浅~い経験では(笑)、基本的にヘビギンポ類でいつも同じ位置にいるのは産卵床(テリトリー)を守っているオスだと言えるわけだが、そうするとこいつはいつもここにいる事からオスだと思われる。
しかし、八丈島で見ていたコクテンニセヘビギンポは通常時でももっと派手だったような気がする。。。
オスの各ヒレには文様や縞が見られていたような。。。
英名”Redfin Triplefin”からも分る通り、婚姻色時コクテンのオスの背ビレは真っ赤になるのが特徴だ。(⇒コクテンニセヘビギンポ・婚姻色)
この色は通常時も何となく薄~く赤かったような気もする。(もちろん繁殖期の話だが)
まぁ、例え、こいつがTheニセヘビギンポだったとしても、あまりにもコクテンとそっくりで、これってオスメスの違いとか成長過程の違いじゃないの???と思わず言ってしまいそうだ。(笑)
だいたい、本当にコクテンとTheニセヘビは違う種類なのかなぁ~?
FishBaseの標本写真を見比べるたびにそう思ってしまう。。。
その後、あまりにもウネリ&砂の舞いが凄くなってきたので、少しでも深い場所へ移動する事にした。(ニセヘビは-5m)
浅場は透視度5-10m程度だったが、沖はちょっとは良くなっていて15mぐらいは抜けていた。
各種ウミウシ類なんかを撮りながら漁礁まで行ったが、特に面白いものには出会わなかった。
ツバメウオは中型サイズの子が10匹ぐらい溜まっていた。
帰りに屋久島に来て以来、ずっとパンダダルマハゼペアが棲み続けているサンゴを覗いてみた。
ネタがまったく無いので(笑)、たまには人気種も。。。
ここも浅くウネリが凄すぎて撮りにく~い!!!!!!!!
まだ卵は見られなかったが、そろそろ産卵が始まってもいい頃だったような。。。
同じ子に見えないのですが・・・。この子は体にオレンジ色の点が沢山ありませんか?
ん???
これは昨日、「吉田」で撮った子とは違う子ですよ!
2/20に同じ「一湊タンク下」で撮った子と同一個体です。
オレンジ色の点って何でしょう?
それがTheニセヘビの特徴なのでしょうか?
失礼しました。勘違いです。
「魚類検索」第二版を確認しました。尻鰭の縁の白い部分ですが、図でもそのようになっていますね。色や縞の入り方も、コクテンニセヘビギンポと違うように思います。
それから、眼上皮弁のギザギザは結構判断基準になると思うのですが。ここまできれいに丸いと、ギザギザとは言えないと思います。
オレンジ色の点、と言うのは、この子の各鱗の中央付近がオレンジ色になっている、というところです。これまでにコクテンニセヘビギンポとして認識している個体には、それが無いように思います。
ということで、ニセヘビギンポに賛成!
やっぱりTheニセヘビギンポですかねぇ~
オレンジ色の点々は確かにありますね。
これもTheニセヘビギンポの特徴でしょうか。。。
いや~非常にコクテンと類似しているので、かなり厳しいですね~(笑)
それでも2種を分けた、その大きな特徴はどこなんでしょうか?
婚姻色を見たいなぁ~
魚類検索には出てる範囲でダイバーが使えそうなのは、眼上皮弁くらいかなあ、と。後は標本でないと分からない違いですね・・。
婚姻色の確認、楽しみにしてます。
> ダイバーが使えそうなのは、眼上皮弁くらいかなあ、と。
確かにそうですね。。。
結局、やっぱり婚姻色観察に行き着きますね。。。ヘビギンポって。。。(笑)