浅場のヘビギンポ

【ポイント】 吉田
【水温】 20.6℃
【透明度】 20m~
今日も晴天!!
気温もグングン上がって、日中は20℃を楽勝で越えた。
かなり暑い1日だった。。。
しかも、ポイント設定に迷うぐらい海は完全に凪ぎた♪
北部はどこでもエントリー可能。
いつもよりも結構早い時間に海へ行ったので、「頭テンテン」の産卵観察♪と思っていたが、せっかくの凪ぎなので久し振りに「吉田」へ行ってみた。


最近、石垣島・Divemanの内田さんが、((o(^∇^)o))わくわくするようなヘビギンポの写真をいっぱい送ってくれる。
しかも、そのほとんどが僕自身初めて見るようなヘビギンポばかりなのに、石垣島(沖縄)では普通種なのだから、所変われば。。。である。
現在、和名はあるのに写真や観察例が少なく、その実体がよく分らないヘビギンポがいくつかいる。
スジオヘビギンポ、アカマダラヘビギンポ、セダカヘビギンポ、ソメワケヘビギンポ、ゴマフヘビギンポ、ナナメヘビギンポ、クレナイヘビギンポ、ウラウチヘビギンポなどなど。。。
内地で見られるヘビギンポたちは、この種類が好きな人たち(笑)によってかなり解明が進んできたが、残された既存種(すでに和名のある種類)はお手上げ状態。。。
なぜなら、そのすべてが沖縄や奄美大島などで採取され、和名がついたような連中なのだ。
つまり、内田さんの送ってくれるいろいろなヘビギンポたちは、これらどれかに該当する可能性がかなり高いのだ。
もちろん、屋久島にも流れてきたようなヤツがいる可能性もある。
内田さんからこれらのヘビギンポがいる環境を聞き、いろいろ考えてみたのだが、屋久島では「志戸子」や「吉田」の浅場が怪しい。。。
ってなワケで、今日は「吉田」へ行ってみたわけ。。。(笑)
とは言っても散々このポイントには潜り、散々ヘビギンポも探したりしているわけで、スグに見つかるはずもない。
案の定、いつものお決まりのヘビギンポたちを見て終わってしまった。。。
ここで見られたのは次の6種。
Theヘビギンポ、ゴマフヘビギンポ近似種、クロマスク、テングヘビギンポ、お洒落ヘビギンポ、セグロヘビギンポ。
どこに潜っても同じような顔ぶれだ。。。(笑)
クサギンポがいてもおかしくない環境だと思ったが甘かった。
クロマスクのオスが婚姻色となって産卵床を守っていた。
この種類は普段、かなり動きが早く、生息環境が波打ち際や水面直下だったりするため、少しの動きでスグに逃げてしまい、なかなか撮影が大変なヘビギンポだ。
しかし、唯一繁殖期だけは撮影がメチャクチャ楽だ。
オスは産卵床から離れることはないし、むしろ気が強い方なのでカメラに向かって近づいてきたりする。。。
産卵はしていなかったが、きっとこれは早朝時だと思う。(八丈島での観察)
今日は最初、婚姻色が褪めたような体色だったが、対面の岩に同じオスが陣取り始めてからは、ずっとギンギンの婚姻色が続いた。
婚姻色はメスに対してだけのものではなく、オスに対しても発すると言える。
つまり婚姻色=興奮色ってわけだ。
—————-
さっきの「和名はあるのに写真や観察例が少なく、その実体がよく分らないヘビギンポ」の中には挙げてなかったが、「ニセヘビギンポ」という種類もそんなヘビギンポのひとつだ。
一昨日に引き続き、今日は更に怪しい1匹に出会った。
「ニセヘビギンポ」の特徴とされる目の上の皮弁はもろヘラ状のような気がするが。。。(「コクテンニセヘビギンポ」はギザギザに分岐する)⇒

まぁ、そんな事は置いといても、何か八丈島で散々見ていたコクテンニセヘビギンポとはどことなく違う印象を持った。
どこが?と言われるとちょっと困るが(笑)、それはオス&メスの違いかもしれないし、こいつ自体がコクテンニセヘビギンポの若魚なのかもしれないので、今は伏せておきます。。。
もう少し、観察を続けますです。。。

注:
いろいろ出てきたヘビギンポの名前は、僕の主宰する「ヘビベース! – Triple-Fins Photo DataBase」を参考にしてください。
今日はそれぞれリンクを貼るのが面倒臭~い!!!(笑)


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2 Comments

  1.  この眼上皮弁はギザじゃない?

  2. えっ?これってギザの範疇でっか???(笑)
    う~ん。。。
    では、前にコメントした子はどうでしょう?

    http://field-note.harazaki.net/images/nisebig.html
    その前にこの眼上皮弁のギザギザって本当に識別の決め手になるのでしょうか??


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