“呼吸”と”心”の関係

【ポイント】　一湊タンク下
【水温】　20.2℃
【透明度】　25m～
今日は天候が次第に崩れ、波の高さも1mのち6mなどという訳の分らない予報。（笑）
午前中のうちに早めに潜っておくことにした。
エントリー時は確かに凪ぎていた。
ちょっと早まり過ぎたかな？と思うぐらいのベタ凪ぎ。
この海からはまったく時化を予想できない。
ところが90分のダイビングを経て、海況は一気に変わった！
それが水中にいても揺れと共によく分る状態で、ちょっと久々にビビった！

エントリー直後はこれでもか！というぐらいの素晴らしい透明度！
LOGに30m超！とか書いても誰も信じてくれないだろうなぁ。。。などと１人思いながら沖へ出た。
水温が下がってからブダイ類の動きが面白い。
成魚はどの種類も夏場は見せないような体色となって激しく動いている。
求愛なのかオス（メス）同士の争いなのかよく分らないが、イチモンジブダイやオグロブダイ、オビブダイのオスなどは体色を変えて、動きもメチャクチャ怪しい。。。
スジブダイ（写真）の動きも数週間前から、かなり活発だ。
まだ産卵は見たことがないが、かならずいつも決まった場所に5-6匹が集い、お互いが全ヒレを広げながら滑空したりしている。
やつらの行動範囲はあまり広くはない。
いつも決まって同じ平らな岩の上で行われるのが面白い。
これはオス同士の誇示行動なのか、メスも混じっているのかよく分らない。
なにしろ、メスなんて認識してないし。。。（笑）
産卵さえしてくれれば分るんだけどなぁ～メスが。
岩の隙間に綺麗な小さい魚が。。。
おっ！チビハナダイか？？と思って撮り始めたら、小さな小さなサラサゴンベ（yg）のチビだった。（笑）
ほんと小さな子で、2cmぐらいだろうか。。。
一湊タンク下で最も多いゴンベがこのサラサゴンベなのだが、このサイズの子は秋から今ぐらいの季節までが旬。
夏場の夕方、ちょっとした小さな岩の上にオスがメスを連れ添って登り、30cmぐらい上がって放卵放精する。
来年はこの産卵もネタにするか。。。
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目に見えて時化てくるのが分る。
-20mにいてもウネリが次第に大きくなっていくのが分ったし、その波長もどんどん短くなっていく。
透明度も目に見えて落ちていく。
今日は久し振りに水中でどうしようもない不安感に襲われた。
エントリー口からゆっくり泳いで10分程度の場所にいたのだが、その時の残圧は50をちょっと切ったところ。
普段ならまだまだ余裕をかましてウダウダしているような状況だった。
ところが今日はどうしようもない不安感が頭を離れない。。。
水中の暗さ、目に見えて時化ていく状況、そんなのを見ていたら、ドキドキして呼吸が早くなっていくのが分った。
一旦、不安感に襲われると、レギュを咥えているのも息苦しい。
何だか知らないけど、至急水面に出たくなってしまった。
一刻も早く海から出たい衝動に襲われた。
でも、もちろん今この状況で水面に出たらヤバイ。。。
荒波に揉まれて岩に叩きつけられるに違いない。
とにかく自分に「落ち着け！落ち着け！」と言い聞かせて、ゆっくり泳ぐ。
でも、なかなか呼吸が元に戻らず、それに焦って更に不安になっていく。。。
最後には目を閉じながら無心になって、泳いでみた。
結局、浅場に到着したら、いつの間にか不安感は無くなり、呼吸も元に戻っていた。
最後には浅場の魚を撮る余裕も。（笑）
いったい何だったんだ？？？
海況は悪くなっているとは言え、一刻を争うような状況ではなかった。
しかも、この程度の海況の変化や水中の暗さ、単独ダイビングは、いつもの事なのに。。。
ほんと久々に感じた不安感だった。
なぜ今日に限って、こんなに不安感に襲われたのか未だによく分らないが、あらためてダイビングにおける危機管理は”呼吸”と、そこから繋がる”心”のコントロールが重要だと強く感じた。
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その後、天候＆海況はどんどん荒れて、今も外ではもの凄い暴風雨！
台風並みの強風だ。
時折、カミナリも鳴ってるし。。。
明日からゲストが来島するが、はたして潜れる海はあるのだろうか。。。？
って言うか飛行機は到着するのか！？（爆）

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