【ポイント】 一湊タンク下/一湊タンク下
【水温】 24.1℃
【透明度】 ~10m
晴天なれど相変わらず北西の風が強く、一湊湾内は大時化。
いや~参ったなぁ。。。水温が急激に下がったっす。。。
-20m~-30m付近ボトムの水温はまだ良いのだが、浅場がナゼかかなり低く、23℃台。。。
まだ23℃台なのに、6半でも寒く感じた。
ゲストの一人は伊豆ダイバーで、5mm+フードベストの装備だったのだが、僕ほど寒がっている様子はない。
う~ん。。。何か、年々寒さに弱くなりつつあるような。。。(焦)
明日からベストを下に着よう♪
2週間に渡って滞在していたゆうすけさんが、今日の2便で帰られた。
カメラのことや魚のことなどいろいろと教えて頂き、とても勉強になりました♪
お疲れ様でした~!!
9:00到着のゲストを迎えスグに海へ行こう!と計画していたのだが、ゆうすけさんとゲストの皆さんがデジタル談義を始め、スタートが遅くなってしまった。。。(焦)
「一湊タンク下」で久し振りにTheキツネウオ(?)に出会った♪
この子は多分、今年初春から見られている同一の子だと思うのだが(→屋久島海案内: キツネウオ・ミステリー)、かなり大きく成長したようだ。
このLOGでも幾度となく話題にした事だが、屋久島にはこのTheキツネウオ(?)は少ないが、代わりにキツネウオXと呼んでいる謎の種類が中層域で大きな群がりをつくっている。
これがそのオス(左写真)とメス(右写真)。
(このオスはほぼ婚姻色(or興奮色)で、普段はメスの色彩に近い。)
↓
ゆうすけさんいわく、沖縄などでもたまに見られるようだが、どうも屋久島はその生息数が尋常ではないようだ。
割と静かな湾内から沖の潮通しのよいところまで、至るところで群がりが見られる。
そしてシーズンを問わず、数もメチャクチャ多い!
「屋久島ならでは」の魚と十分言えそうな気がする。
あまり各地からの報告がないところをみると、ヤクシマキツネウオ(仮称)と呼びたくもなる。(笑)
Theキツネウオ(?)と混同されている可能性も強いけど。。。
実際この2種は混ざってしまうと、ゲストに指し示すのが困難なほど、よく似ている。
でも、近くでじっくり見るとやっぱりまったく違うのだ。。。
一番の違いはその体高やオスの興奮時の体色なのだが、ゆうすけさんは体側の2本の黄色いラインのうち、上のラインに注目しているようだ。
Theキツネウオは曖昧にボヤケているのに対し、キツネウオXのそれは大きくなってもクッキリ一筋の黄色い線としていつまでも残っていると言うのだ。
うん、なるほど。。。
問題はその幼魚なのだが、屋久島で多く見られ、怪しいものとしてその候補は2つ。
有名なキツネウオ属の一種1(下左写真)とキツネウオ属の一種2(下右写真)だ。
↓
しかし、キツネウオ属の一種2はすでにFishBaseなどでは、Theキツネウオ(Pentapodus caninus)の幼魚とされている。
ただ、FishBaseでこのPentapodus caninusの成魚を見てみると、屋久島で見られるTheキツネウオとは何か違うんだよね。。。
単に写真だけで見比べると、どちらかというとPentapodus emeryiiという種類によく似ている気が。。。(焦)
本当に日本で見られるTheキツネウオという魚は、Pentapodus caninusの事なのだろうか。。。?
何か混乱してくる。
次にキツネウオ属の一種1は山と渓谷社「日本の海水魚」では、Pentapodus paradiseusとされているが、これもFishBaseで成魚を見てみると。。。
う~ん。。。幼魚とされている子はそこそこ見られているのに、こんなやつは見た事もないぞっ!(笑)
いずれにしても、成魚については屋久島で多く見られるキツネウオXはどちらにも該当しない。。。困った。。。(爆)
キツネウオ属の一種1とキツネウオ属の一種2と呼ばれる幼魚は、どちらも屋久島では多く見られることから考えると、どちらかがこのキツネウオXの幼魚である事は間違いないと思うのだが。。。
ちなみにどちらかというと屋久島にはキツネウオ属の一種2の方が多く見られ、僕はこいつが怪しいかな?と思っていたのだが、ゆうすけさんは写真で成長過程を見ていくと、キツネウオ属の一種1の方がキツネウオXにつながると推測しているようだ。
確かに説得力はあるけど。。。
こりゃ~もう少し観察が必要なようだ。
No comment yet, add your voice below!