温か～い海♪

【ポイント】　一湊タンク下
【水温】　28.0℃
【透明度】　20m
夕方の便で帰るゲストを送るために、今日は珍しく早い時間（正午）にエントリー。
またまた、やや時化気味なのが気になる。
同業者に聞くと午前中はもっと時化ていたとか。。。
でも透明度はメチャクチャ良かったと聞く。
期待して入ったが、う～ん。。。（笑）
沖の方はまずまずの透明度だが、手前は白濁り状態。
でも、相変わらず温かく、気持ちの良い海だった。

気持ちいい海だから、温かくて青～い水中をダァ～って泳ぐよ。
意味もなく。（笑）
途中の高い根のてっぺんでシマタレクチベラのオスが１匹とメスが２匹、今にも産卵しそうな様子。。。
近づいてもなかなか求愛を止めないから、思い切ってその根に張り付き、至近距離から求愛を観察。
しかし、しばらくすると、それまでまったく逃げなかったシマタレ君たちが急に隣の根に移ってしまった。。。！
あれれっ？
おかしいなぁ～と思いながら、周りを見渡すと。。。
うぉ～100匹程度のギンガメアジの若魚に囲まれてるぅ～！！
こいつらむかつく。。。（怒）
シマタレクチベラはそのまま隣の根に移って、またまた求愛を開始。
雌雄ともに、もう我慢できな～い！といった様子で、今にも産卵しそう。。。
これは撮れるっ！！
とっさにカメラを構えたが、時すでに遅し。。。
思い切り、タイミングが合わなかった。。。（笑）


また「イトヒキノの里・奥の院」へ。
一時はベニヒレイトヒキベラ以外はまったく見られなくなっていたのだが、最近また各種ベラ類が集まってきた。
クレナイイトヒキベラ、クジャクベラ、イトヒキベラX、ツキノワイトヒキベラ。。。
どれもオスになりつつあるような子も多く、クジャクベラなどは思い切り求愛していた。
春と秋、どうも屋久島では水温の上がり際と下がり際が産卵期なのかもしれない。
求愛中の婚姻色オスは、濃～い体色となる春と比べ、秋は昨年同様、やや体色は薄いく華やかさに欠ける。
つまり春～初夏がメインの繁殖期だと思われる。

8月に大爆発したクジャクベラの極小幼魚だが、今でもチビちゃんはまだまだ多く見られ、この場所ではあらゆる成長ステージが一気に見られる。
昨年もそうなのだが、真夏の一時期(7-8月)、同所でまったくクジャクベラの姿が見られなかったのだが、この時やつらはどこへ？？？
う～ん。。。

「イトヒキノの里・奥の院」にはツキノワイトヒキベラも沢山いる。
ベニヒレイトヒキベラに次いで次に多い種類だ。
ここには夏場、明らかに大きなオスの姿が２匹見られたが、ざっと見渡したところ、現在、1匹か。。。？
代わりに写真のようなオカマ（オスに成りかけの子）が幅を利かせていた。
結構、メスへの求愛も激しく、盛んにヒレを広げる。

どこのポイントでも-30m付近の砂混じりの斜面に下りると、オグロクロユリハゼやクロユリハゼ属の一種（左写真）のペアが、あちらこちらに見られる。
ここ「イトヒキノの里・奥の院」にも多く、深度を下げれば下げるほどそのサイズは巨大化していく。。。

初モノ、見～つけた♪
コウライトラギス。。。だよな。。。？？
でも八丈島で見ていた子と何か違うような。。。
屋久島では岩礁域浅所で見られるほとんどの種類のトラギスが普通に見られ、水深に応じて綺麗に棲み分けている。
(注：たいていのトラギス類は大陸棚に棲むような深い子が多い)
あとは温帯種だと思われるオキトラギス、トラギス、クラカケトラギス、そしてこのコウライトラギスがまだ未記録だった。
八丈島では浅い水深から見られるトラギスだったが、さすがに屋久島では深場に追いやられちゃっているようだ。。。（泣）
サイズもまずまずの子だし、もしかしたら立派なオスもいたりして！
ちなみに、よく伊豆で話題になるウサギトラギスはホカケトラギス科なので一緒にしないように！（笑）
屋久島では普通に見られる人気種なのに、未だになかなか納得のいく写真が撮れないままの魚が何種かいる。
そのうちのひとつがホタテツノハゼだ。
「お～！！今日はメチャ警戒心が薄いっ！」
そんな時に限って、ガイド中だったりする。。。（泣）
また、ゲストのいない日に行ってもなかなか全身を見せてくれないし、全ヒレを広げてもくれない。。。
また上手く全ヒレを広げてくれても、そんなカットに限ってピントが合っていなかったり、露出がイマイチだったり（主に体が黒く潰れる。。。）、今回のようにエビの野郎が邪魔したり。。。（笑）
これからもホタテツノハゼは、鬼門として立ちはだかる事になりそうだ。

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