自分の子よりも家が大事な魚社会?

【ポイント】 A川/一湊タンク下/一湊タンク下
【水温】 27.0℃
【透明度】 10m~
本格的な雨が続く。。。
この連休に来店されたゲストは皆、「やっぱ屋久島は雨が多いなぁ~」なんて思ったんだろうな~(泣)
秋雨前線がもろに上下し、風も強い。
水中も暗いし、気分が滅入る。
本当はキラキラな屋久島の海を見せたかったな。。。


1本目は午後のトッピーで帰るゲストの希望で、久し振りの早朝!
降り続く雨でやや濁りが心配だったが、思い切ってA川へ。
やっぱり増水して流れが速かった。
透明度もイマイチだ。
でも、いつものハゼたちは元気にヒレを広げてくれた。
黒くないのにクロヨシノボリ。。。そう思っていたが、今日納得!
前半はやや暗いため、起きはじめの子や寝ている子がまだ目立つ。
これが真っ黒なのだ!
ヘビギンポなんかでもそうなのだが、就寝中の子は仮死状態となり、独特の体色となる。(婚姻色となるやつもいる!)
多分、学者さんが標本にするために仮死状態で採取した時、この時の色、これが黒かったのでは??
起きがけのクロヨシノボリのオスたちは血気盛んだ。
オス同士の威嚇が、至る所で見られた。
最初はゲストのために人工的に一番大きなオスの近くに、別のオスを近づけたりし、ヒレ全開の怒りを誘ったりしていたが、そのうちまったくしなくなった。
理由はスグ解った!
と言うか、スグ気づいた。
僕がプレッシャーをかけながら、どんどん、この大ボスをテリトリー外に追い出していたのだった。(笑)
やつはテリトリーの侵害に対して怒っているわけで、そのテリトリーを自分自身が出てしまえば、怒る必要も無いわけで。。。
同様のことをクロメガネスズメダイでも行った事があるが(→屋久島海案内: 王者の風格!
)、この時はテリトリーを出てもやっぱり大ボス(その周辺で一番大きな子)が強かった。
でも、クロヨシノボリの大ボスはテリトリーを出ちゃうと、特に威嚇行動に走る様子もなく、割と静かだった。
そしてテリトリーに戻すと、また威嚇行動を始めるのだった。。。
先日、ミツボシクロスズメダイの「卵よりもテリトリーが大事!」ってな話しをしたが(→屋久島海案内: 雨が降ってきた。。。)、魚のオスにとって家(テリトリー)こそが、一生をかけて守るべき大切なものなのかもしれない。


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