幼魚色彩の成魚?

【ポイント】 漁礁&ゼロ戦パッチ/一湊タンク下/魚見
【水温】 28.0℃
【透明度】 30m
昨年は1本潜るごとにお店に帰っていたが(正確には午後の2本は連チャン)、今年は3本行きっ放しを基本にしてやってみた。
要は朝、お店を出たら夕方まで一湊で過ごすパターン。
やっぱりこの方がスムーズなようで、潜水時間はまったく変わらず長いが、3本の潜水を終了するのが17時前後。。。
昨年は3本終了が19時近くだったから(笑)、2時間近く早いことになる。
しかし、これから外が寒い時期になるからなぁ~
一湊にクラブハウスでも作ろうか。。。(笑)


朝9時到着の常連ゲストと1本目は「漁礁&ゼロ戦パッチ」へ。
今日も透明度は良く、ツバメウオも50-60匹程度が集まっており、気持ちの良い光景が広がっていた。
写真はゼロ戦パッチで見られるバイオレット・ボクサー・シュリンプのペア。
今月号のマリンダイビングの情報コーナーに本部初記録としてこのエビが載ってた。
そっか。。。このエビも情報提供に使えるのか。。。
すっかり甲殻類の事は頭から抜けていた。。。やばっ!(笑)
2本目は「一湊タンク下」の沖へ。
一気に沖の斜面まで泳ぐ。
台風後にやや砂地がえぐれた事に加え、今日は潮位が高かったこともあり、いつもは-32m程度の砂地が今日は-38m!!
お~!!「一湊タンク下」の最深記録突破だ~!(笑)
先日、八丈島でカメンタマガシラの幼魚(下左写真)が初記録されたようだ。
見つけた時の親方のハシャギ様が目に浮かぶ。。。(笑)
このカメンタマガシラ、屋久島では-20m前後の水深から見られる普通種。
たいがいはペアで見られる事が多い気がする。
幼魚は夏場、-25m以深の開けた斜面でボチボチ見られ始めるのだが、これは恥ずかしい事に今年、9月に入って初めて気づいた!(屋久島海案内: たっぷり4時間♪
今はすでに2-3cm前後の子がボチボチ見られるのだが、来年はもっと小さなサイズの子を確認したい。。。
下右写真はカメンタマガシラの成魚。


3本目はゲストのリクエストで「魚見」へ黒いハナヒゲウツボを探しに行く。。。
結論から言うと、久し振りの「魚見」だったが無事に黒いハナヒゲウツボを見つける事ができた。
なぜか「魚見」だけは黒いハナヒゲが多い。
環境は関係するのだろうか?
とにかく、ここは黒いハナヒゲが毎年数個体見つかるポイントだ。
今日の子はかなり大きく、もう成魚と言ってよいほどのサイズ。
このハナヒゲウツボは黒、青、黄色と色彩バリエーションが豊富で、成長過程による色彩変化がよく話題になったりする。
「成魚サイズなのに黒い!なぜ??」と言った具合に。。。
でも、よく考えると魚にはよくある話で、幼魚色彩のまま成長しちゃう魚なんていっぱいある。
イロブダイしかり、ヒレナガスズメダイしかり。。。
しかし、確かに黒から青へと変化中の子って見たことがない。。。
やっぱりハナヒゲウツボには謎が多い。
背ビレをピコピコ前後に動かす可愛いハゼを見つけた!
一瞬、わ~い!ヒレフリサンカクハゼだ~!!と喜んだが、よく見るとツマグロサンカクハゼだった。。。(笑)
でも、このツマグロサンカクハゼも屋久島では初確認だ。
立派な成魚のようだし、探せば結構いるのかもな。。。
まだハゼ類にまで手が回らず、把握し切れていないのが現状だ。(焦)
————————-
[業務連絡]
ゆーすけさ~ん!問題のスズメダイはこの手のやつなんすけど。。。
この子はやっぱり、メガネっすか?
尾ビレを含む全身が黒っぽい浅場のスズメダイってよく見かけます。
この写真の子は未観察ですが、ずっと観察していると尾ビレのみ白っぽくなってメガネスズメダイやオジロスズメダイになっちゃうやつもいるから、参っちゃいます。。。(泣)
ミナミイソスズメダイは一度、本場(沖縄)でじっくり見てみたいです!


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8 Comments

  1.  黒半の半分をおおう、派手色ライン。メガネですね。この辺の仲間は幼魚期から明色バージョン、暗色バージョンがいたり、和名なしの図鑑に出てないの、まだ知られてないのまでいてきおんがらがります。

  2.  書き忘れた、尻びれの模様もメガネだね。いやホント、記憶力がなくなった。今自分がやってるとこが、せいいっぱいだな~~

  3.  ちなみに、ハナヒゲは日本では完全な黄色バージョンはでてないようです。俺自身は黄色に変化していくのは、バリでしかとってない。
    完全黄色は地域変異だろうと瀬能はいってました。かなり黄色はアマミでとられてましたね。

  4. やっぱりメガネですか。。。
    正直言って、メガネとオジロの識別も怪しい状態になってきました。。。(笑)
    確かに曖昧なやつをたまに目にします。
    ただ、ずっと同じ個体を観察していると体色が変化して、「あ~メガネか!」とか「なんだ!オジロか!」となる事はよくあります。(爆)
    両種成魚の明確な識別点を教えてくれませんか?

  5.  おそくなった。オジロは体型ずんぐりかな。あと、まだ使えるかわからんけど、えらぶたの点は、オジロでは小さく黒い、このサイズではかな、、書き忘れたけど、これがメガネかクロメガネかは、難しい。、両種の判別点がわからなくなっちゃうでしょう。瀬能にいわせると、まじってるかもしれないそうだ。こういうふうに、黒くなる奴、いろいろいてさ~若干尾びれ根本に白がみえるので、メガネかなぐらいしかいえない。

  6. > あと、まだ使えるかわからんけど、えらぶたの点は、オジロでは小さく黒い
    う~ん。。。これは厳しいですね~(笑)
    ただでさえ黒っぽい体色なのに、水中でここまで比較するのはかなり厳しそうですね。
    > これがメガネかクロメガネかは、難しい。、
    > 両種の判別点がわからなくなっちゃうでしょう。
    えっ。。。?
    これはさすがに今まで水中で悩んだことはないですね~
    メガネとクロメガネは水中での識別は容易だと思うのですが。。。(焦)
    確かに尾ビレの先端まで黒っぽいメガネを見て、「何じゃこいつは???」と思う事はあっても、「クロメガネかな?」と思った事はありませんが。。。
    両種は基本的にまったくの別物では?

  7.  両種の基本的にまったく別ものって、どこで判別してる?尻ひれに、はいる紋様も沢山個体をみると、バラバラでつかえなくて。
    オジロの黒点、メガネ系は点の中心に青点あるよね、こっちは、見えるよ。水中で。体型もちがうし、、

  8. 写真からだと確かに「どっちだ???」って事はあるかもしれませんが、実物を見ると、やっぱり間違えようがない気がするのですが。。。
    でもって、「どこで判別してる?」と言われちゃうと、困っちゃいますが。(笑)


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