【ポイント】 魚見
【水温】 20.6℃
【透明度】 15m~
折からの北西風で北部のポイントは軒並み大時化。
元浦のみが、まぁまぁの凪ぎだった。
真冬の北西風と違って寒気が流れ込んでいるわけではないので、陸上は17.2℃はあったし、寒くはなかった。
それでも海の時化っぷりは冬を連想させる感じがして、ちょっと憂鬱。。。
元浦はあまりにも潮が引いていたので、元浦沖の「魚見」で潜った。
2/23のガイド中に「魚見」でハワイトラギスのコミュニティーを見つけたのだが(→屋久島海案内: オヨギトラギスのチビた~ん♪と思ったら。。。)、今日もその場所が分らなかった!(泣)
お~い!どこだ~!!ハワイちゃーん!!
あのホバーリングをもう一度ゆっくり見たいぞっ!
しょうがないから(?)、「何かいねーかな~」と物色しながら水深を上げつつ地を這っていると、いつもの「ヨスジフエダイの群がり」にたどり着く。。。
あまりのつまらなさに、普段はカメラを向けたこともないこの群がりの魚たちを撮り始めると。。。
普段は「わ~い!ヨスジフエダイの群がり♪」とただ単純に見ていた群がりだったが、よーく見てみると。。。
げっ!ここってヨスジフエダイじゃなくて、キュウセンフエダイ(右写真)の群がりじゃん!!
ヨスジフエダイなんて1.5割と言ったところか。。。?
7割はキュウセンフエダイだったのだ。。。(焦)
なんてこったい!
そこに1割のロクセンフエダイ(左写真)が混じる。。。
ロクセンフエダイはヨスジフエダイと似ていて紛らわしいが、青い縦縞がヨスジフエダイよりも多く、そのラインの幅も狭い。
まぁ、その前に体色の黄色もヨスジフエダイの黄色とはやや違い、深みのあるオレンジに近い黄色なので間違える事はないが。。。
「ロクセン(6線)」なのに縦じまは5本に見えるかもしれないけど、よーく見ると目の下から胸鰭にかけて短いラインがあるから計6本!
「ヨスジ(4筋)」も、実は同様によーく見ると目の下から胸鰭にかけて短いラインがあるから、実は5本なんだけど。。。(笑)
キュウセンフエダイが7割
ヨスジフエダイが1.5割
ロクセンフエダイが1割
あとの0.5割はな~んだ?
数年前、四国の平田さんという方の話題提供により、ヨスジフエダイに良く似たベンガルフエダイなる魚の存在を初めて知った。
あまりにも似ているのでこれまでヨスジフエダイと混同されているのでは?との事だった。
「ヨスジフエダイは有名な魚なのに。。。そんな事が。。。!」
で、写真を見せられて2度驚いた事を今でもよく覚えている。
「げっ!そっくりじゃん!!」
で、この2種には次の違いがあると教えられた。
・ ベンガルフエダイは背鰭棘が11本(ヨスジフエダイは10本)
・ ベンガルフエダイは背鰭外縁・尾鰭外縁に暗色域がない
(ヨスジフエダイはある)
・ ベンガルフエダイは体側中央縦線の下方に縦線がない、縦線は計4本
(ヨスジフエダイは中央縦線の頭部下方に短い縦線、縦線は計5本)
・ ベンガルフエダイは縦線が比較的太い(ヨスジフエダイは比較的細い)
んっ???何のこっちゃ!
そんなん水中で分るんかい!!
当時、水中で確認する機会もなかった僕はそう思った。
僕がいた八丈島にはヨスジフエダイ自体が少なく、ましてや実際にベンガルフエダイとの違いを比べる事などできないのだった。
そのベンガルフエダイが今日の群がりの残りの0.5割だったのだ。
左がヨスジフエダイ、右がベンガルフエダイ
で、実際に初めてベンガルフエダイを見た(と言うか認識した)印象。。。
悩むことなく、まったく違うじゃん。。。(笑)
つーか、遠目でも見分けられるし。。。(汗)
ベンガルフエダイの体色はヨスジフエダイよりも鮮やかな黄色で、4本の青い縦線もぶっ太い!
その縦線の青さもメチャクチャ鮮やかで綺麗だ。
更にヨスジフエダイの黄色とお腹の白の境界には細かく細い縦縞があるせいで、ちょっとボヤけてるが、ベンガルフエダイのそれはクッキリ綺麗に分かれている。
で、さっきも言ったがヨスジフエダイには実は5本の縦縞があるが(一番下部の線は短い)、ベンガル君にははっきり4本しかない。
この群れの4種が一緒に写っているカットがあった。
手前がヨスジフエダイ、上に写っているのがベンガルフエダイ、下にはロクセンフエダイ、ヨスジの後で顔が隠れちゃっているのがキュウセンフエダイ。。。
まぁ、そんなわけで、数年来確認したかった事がようやく確認できて、なんか満足、満足♪(笑)
ネタのないダイビングだったけど、何か楽しかった♪(単純・・・)
屋久島では、こうしたヨスジフエダイやキュウセンフエダイの群がりは、あちらこちらで見られる。
他の群がりも、その比率をちょっと調査してみる必要がありそうだ。。。
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