【ポイント】 元浦
【水温】 18.7℃
【透明度】 10m
またまた冬に逆戻り。
西高東低、冬型の気圧配置が固まりつつあった今日は北西の風強く、北部では元浦のみが潜水可能。
一昨日、同業者の友人に聞かれたコケギンポの仲間を直接見に行く事にした。
いくら写真で魚を聞かれても、やっぱ直接観察しないとめったな事は言えない。。。(笑)
最大水深2.2m、平均水深1.8m、潜水時間2:15。
これが今日の潜水記録。。。
いったい、そりゃ~どんなダイビングだ~!!(笑)
そう。。。エントリー時はギリギリ背の立つ水深だった場所でずっと固まってたのだった。。。
エクジットする頃はちょうど満潮で2.2mに達し、いつのまにか背が立たなくなっていた!(爆)
友人に教えてもらったそのコケギンポがいる場所はフィンを履いて、2~3m行ったところにあった。
フィン要らね~!!(笑)
屋久島・北部では伊豆や八丈なんかと比べて、コケギンポの仲間は極端に少なく、特にアライソ&シズミイソ系はめったに見る事はない。(環境的に見ても南部の方はやや多いのかもしれないが。。。)
実は僕も被弁のふさふさしたアライソ&シズミイソ系は屋久島では初めて見たのだった。。。
一見、八丈島に多いシズミイソコケギンポにしか見えなかったのだが、ここは屋久島。。。
しかも、正直言って、僕はこの仲間を顔を見てスグに分るレベルには達していない。
つー事で、よーく検索に照らし合わせて、観察する必要があった。
よく似ているとされるのが、次の3種で、一応検索では以下のような違いがあるとされている。
エラ蓋上部黒斑
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胸ビレ軟条数
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胸ビレ基部黒斑
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コケギンポ |
×
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14
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×
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アライソコケギンポ |
○
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13
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○
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シズミイソコケギンポ |
○
|
13
|
×
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って事で、全身が出てこない事には何とも言えないのであった。。。
手鏡作戦や海藻フレフレ作戦(笑)で何枚か半身を撮影したが、やつはなかなか警戒心が強く、お見せできるような写真は。。。(泣)
それでも分った事は。。。
エラ蓋上部黒斑…びみょ~(笑)
胸ビレ軟条数…これは13でOK!(つーか13以下?)
胸ビレ基部黒斑…あり
って事でアライソコケギンポになってしまった。。。(汗)
アライソって八丈島でもめったに見なかった種類なんですけど。。。
本当にアライソか???
まぁ、いっか。。。アライソで。。。(てきとー)
これだけで同じ場所で2時間半も固まるなんてアホな事は絶対にしないっ!
このアライソコケギンポを観察していたら、スグ隣に全然逃げないヘビギンポが目に入ってしまった。
あっ。。。セグロヘビギンポね。。。
と何の気なしに眺めていたら、何か疑問を感じてしまった。。。
この今までセグロヘビギンポで片付けていた子たちって、本当に皆セグロヘビギンポで良いのだろうか。。。?
色彩や環境に幅があり過ぎる気が。。。(汗)
この子の色彩は今まで見てきたセグロヘビギンポとはかなり違いを感じたのだが、それ以上に不思議に思ったのがその環境だった。
ここって水深-1.5mなんですけど。。。(大汗)
このセグロヘビギンポ(似)の種類は-30m以深でも見られ、今までも今日みたいに浅い水深でもちょくちょく見ていたのだが、よ~く考えてみると何かおかしいよなぁ~
う~ん。。。怪しい。。。
これはまたオスの婚姻色から地道に調べていくっきゃない!!
わ~い♪またワクワクしてきたぞっと♪
現在、和名のあるヘビギンポは25種くらい。(→ヘビギンポ・リスト)
図鑑に載っている種類なんて、さらに少なくて4-5種程度。。。
ん~っんなはずはな~い!!
もっと多いはず!
ハゼの仲間が数百種いるのに、ヘビギンポの仲間が30種であるわけね~って!!(笑)
ハゼのように多くのダイバーがヘビギンポを撮るようになれば、きっといろいろと面白い種類が出てくると思うんだけどな~
アライソコケギンポ
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