【ポイント】 平内
【水温】 19.6℃
【透明度】 15m~
今日は北部も晴天!
これはコブシメの産卵をワイドで撮るっきゃないっ!!と「吉田」に向かったが、残念!
もろに時化てた。。。
一湊湾内は少しづつ良くなっているみたいだが、「吉田」はまだまだ。。。
かなり大きな波が割れていた。
となると、平内の「赤ヘビ」っきゃないでしょ!
もう今日は「赤ヘビ」1本で行くと決めていた。
すでに昨日のうちに彼のテリトリーは押さえてある。
-1.7m。。。今日はこの水深で粘ってやる!!!婚姻色になるまでは帰らないぞぉ~!!!(笑)
これが例の「赤ヘビ」かな?と思われる子。
先日、ガイド中に見つけて、昨日もプライベートで撮りに行ったが、エア切れで断念。
今日はこれだけに絞っているから、エア切れ断念はありえない!
エントリー時間は午後2時。
今日は良い天気で水中も明るいっ!と上機嫌だったが、やつはなかなか婚姻色になってくれない。
上の写真が通常色。
ずっとこんな体色で、産卵床(?)と思われる場所を中心に、ほとんど動かない状態。
たまに動いても、さっとエサをバクつき、さっと定位置に戻る。
右側は通常時の顔のどアップなんだけど、顔の下の方に黒い細かい点々があるでしょ?
これは色素。
この部分が婚姻色時、黒くなるのだ!
下の写真のように、顔の下がやや黒ずむ事は多くあったが、体はなかなか赤くなってくれない。
(「赤ヘビ」の婚姻色は体が赤くなる)
右側の写真はこの時のどアップ。
なかなか婚姻色にならないので、途中で「こいつってやっぱ「赤ヘビ」じゃなくて、ミヤケヘビギンポかなぁ。。。?」と疑ったりしながら、ずっと待機。。。
ちなみにミヤケヘビギンポでも嬉しいのだけど。
ずっと見ていると、周辺を縦横無尽に動き回るTheヘビギンポのオスがいた。
やつは必ず決まった石の上で真っ黒い婚姻色となるが、一瞬でその色が褪めたかと思うと、ダッシュでこの「赤ヘビ」いる方に近寄る。
最初は相手にしていなかった「赤ヘビ」くんも、次第に図太くなってゆくTheヘビギンポを相手に追い払いの行動を見せ始めた。
最後の方ではちょっとTheヘビギンポが動いただけで、ダァ~と近くまで飛んで行き、みるみる興奮色(=婚姻色と同じ)となっていく!!(下写真。。。右側はその時の顔アップ)
お~やったー!!
これはまさに「赤ヘビ」じゃん!
と最初は思っていたのだが。。。
ずっと見ていたら、2-3点「赤ヘビ」との相違点に気づいた。
右側のアップ写真を見ていただきたい。
口の横に真っ赤な口紅を塗ったようになってるでしょ?
昔口裂け女ってやつが流行ったけど、そんな感じで。。。(笑)
これって「赤ヘビ」にはない特徴だよね。。。???
もうひとつは、尾ビレの付け根が黒い事。。。
「赤ヘビ」は全部が赤いよね???
それから、「赤ヘビ」はエラの縁だけは白いけど、こいつはそんな様子もない。。。
とは言っても、今日は完全な婚姻色は見れなかったので、まだ何とも言えない。
赤い口紅は消えるのかもしれないし、尾ビレの付け根だって赤くなるかもしれない。
←今日、見た中でもっとも赤くなったのはこの時。
う~ん。。。やっぱ「赤ヘビ」かなぁ?
でも、何かが違うような。。。
まさかまたもや未記載種?
このパターンの婚姻色をあらわすヘビギンポって実は多い。
Hawaiian blackhead triplefinとか、Hourglass triplefinとか。。。
日本ではミヤケヘビギンポの婚姻色もこの系統。
ヘビギンポなんてまだ全然分かっていない分野なだけに、これからもまだまだ未記載種が山ほど出てきそうな気もする。
こいつもそうかな。。。?
へび友の皆様、どう思います?
まずは既存の「赤ヘビ」と比較してみるか!
まだまだヘビギンポ天国!「平内」通いは続きそう。
唇のオレンジが面白いですね。
ちなみに、赤ヘビの唇がオレンジ色になってるのを見たことはないです。
それから、赤ヘビの顔黒部分は、目というか眉間にまでかかります。
現時点では、赤ヘビでもない何者かと考えるのが自然かな~。
いずれにしても、さらなる観察結果を楽しみにしてます。(^^
> ちなみに、赤ヘビの唇がオレンジ色になってるのを見たことはないです。
やっぱりそうでしたか。。。!
> それから、赤ヘビの顔黒部分は、目というか眉間にまでかかります。
あっ。。。本当だ。。。!!
そっか。。。
まぁ、いずれにしても完全な婚姻色を見ないことには何とも言えないですねぇ~
また粘ってみます。
ちなみに「赤ヘビ」の繁殖水温&時間を教えてくれませんか?
冷めかけも含めて、この色は見たことない
ですね。別種だと思います。
完全婚姻色待ってます。
わ~い、シゲルヘビギンポだー!!
無精ひげのしげるくんにそっくり♪
> 冷めかけも含めて、この色は見たことない
> ですね。別種だと思います。
お~!!宮本さんもそう思われますか!!
独立前に1回「赤ヘビ」の実物を伊豆で見ておけば良かった。。。とちょっと後悔しています。。。
何か、ようやく余裕が出てきてヘビが目に付くようになってきました。
例のカッコいいやつも探してみます!
> わ~い、シゲルヘビギンポだー!!
> 無精ひげのしげるくんにそっくり♪
うっ。。。(汗)
でも確かに僕もこのヘビギンポ類の色素の黒点は親父ヒゲっぽいな。。。とは思っていました!(笑)
そう言えば、ま○子さんも「赤ヘビ」の実物を見てましたよね?
どう思います。。。?
赤ヘビとは別種に1票です。
骨格と言うのかな…顔形も違うように見えます。
吻が尖っていて、目から吻先までの長さが長いように見えるのですが。
婚姻色、
手鏡を使って自分の姿を見せれば、
けっこうギンギンに発色してくれたりするので、
どんな風になるか確認してみれば…。
> 骨格と言うのかな…顔形も違うように見えます。
> 吻が尖っていて、目から吻先までの長さが長いように見えるのですが。
色、模様ではなく、形や顔で指摘されると、ますます別種説が濃厚ですねぇ。。。
> 婚姻色、
> 手鏡を使って自分の姿を見せれば、
> けっこうギンギンに発色してくれたりするので、
お~!!それは面白そうだ!!
早速、明日やってみよっと♪ (笑)
うわ~、これまたすごいっすね!!
これって大発見なんじゃないですか?
通常体色も婚姻色も伊豆で見られる赤ヘビとは違っていると思います。
少なくとも、僕はこれまで見たことないです。
シゲルヘビギンポもいいですが、赤い口紅にちなんで、オシャレヘビギンポはどうですか?(笑)
これだけ日本有数のヘビギンポ・ウォッチャー(笑) の皆さんから、「赤ヘビ」ではない!との意見を頂ければ、未記載の可能性はかなり高いですねぇ~!
もう少観察を続けてみま~す♪
ちなみに周辺にもう1個体オスを見つけました。
よく見りゃ多いのかも知れません。
> 赤い口紅にちなんで、オシャレヘビギンポはどうですか?(笑)
お~いいですね~♪
でも約1名から、「あの口紅は化粧失敗ではないか?」との意見を頂いていますが。。。(笑)
お久しぶりです!!!
断然、オシャレヘビに一票!!!
E.rufopileus に似てるけど、
やや婚姻色の時に、
腹鰭や尻鰭の色彩はどう?
写真から第3背鰭の色が、
わからないんだけど?透明?
ところで、
Randall博士による(FishBase)、
Hourglassの写真はどうだろう@@
計測値にも幅がありすぎるしー、
Fricke博士はなぜ提供しないのかな@@
横顔はクロマスク属そのものだよ、
50mmSLだしー、大き過ぎるなぁー!!!
では !(^^)!
すごい。。。『ヘビベース』になってる。。。(笑)
田辺での赤ヘビと思われる子、瀬能さんにも見ていただきましたが、『アカヘビと思われます』とのこと。。。
この子とは全然違いますね。
しげるくん、まだまだ不完全なサイトですけど、比べてみてください。
http://tanabewan.com/fish/archives/2005/03/1.html
あれっ?三宅島さん。。。!!
もしかしてもう三宅島からの書き込みですか?
> 断然、オシャレヘビに一票!!!
何かもう「オシャレヘビ」の仮称がまかり通り始めてる。。。(笑)
> E.rufopileus に似てるけど、
お~!!三宅島さん、ありがとうございます!
似てますね~!!
赤い口紅なんて、まさに!という感じもします。
こうした口紅付きの種類って多いのでしょうか?
→E.rufopileus
http://www.fishbase.org/Photos/ThumbnailsSummary.cfm~ID=27520
> やや婚姻色の時に、
> 腹鰭や尻鰭の色彩はどう?
尻ビレは真っ赤になる事を確認しています。
E.rufopileusの標本写真は赤くないですね。。。
> 写真から第3背鰭の色が、
> わからないんだけど?透明?
透明です。
> Hourglassの写真はどうだろう@@
Hourglass triplefinは、尾ビレの付け根に黒い帯があったりして(オシャレにもある)僕も疑っているのですが、E.rufopileusの口紅の方が気になります~!(笑)
→http://www.fishbase.org/Photos/ThumbnailsSummary.cfm~ID=16977
Frickeさんに聞いてみようかな。。。?
> かりやくん
そっか。。。田辺には「赤ヘビ」がいるのか。。。
> すごい。。。『ヘビベース』になってる。。。(笑)
そう言えば。。。(焦)
本家「ヘビベース」が閑古鳥が鳴いているというのに。。。(笑)
ヘビベースも早いところ、リニューアルせねば。。。!
三宅島です!(^^)!
まだ避難先です、
GWに帰島できるっかなぁー?
>こうした口紅付きの種類って
>多いのでしょうか?
オーストラリア~西部太平洋では、
本種のみですねー.
体側をのぞくオスの婚姻色は、
口部;upper jaw with a bluish
white streak
眼;金色
第一背鰭;前半部分は明黄色、
縁は灰色味
第ニ背鰭;暗色、白色帯
第三背鰭;4本の白色斜帯
胸鰭;明赤色
腹鰭;明赤色
尻鰭;明赤色
尾鰭;透明、棘に灰色斑点
メスでは、
体側;whitish, irregulary marbled
with dark brown
各背鰭;白色斑が鰭膜に点在
尻鰭;ほぼ透明
腹鰭;白色
胸鰭;基部は赤味、縁は透明
尾鰭;透明、棘に微かな赤色と白色斑
アルコール標本は、野外観察でまったく
参考にならないでしょうねー!!!
生時体色、特に婚姻色をぜひ
比べてください?
第三背鰭の各鰭膜を横断する
白色斜帯が4本あるー?
遺伝的な形質だから、仮にないと
すると、新種だぁー!!!
Enneapterygius shigerui sp.nov.
(New Japanese name:Oshare-hebiginpo)
くくくっ、気が早いかし?
でも、帰島前に楽しい情報ですよー!!!
Thanks!!!
では!(^^)!
う~ん。。。難しいっす!(笑)
> アルコール標本は、野外観察でまったく
> 参考にならないでしょうねー!!!
でも、オスに関しては標本はいわゆる婚姻色と同じ色彩を出すんですよね?
完全婚姻色時の観察が必須ですね!
> 生時体色、特に婚姻色をぜひ
> 比べてください?
この種類の生態写真はどこかにありませんかねぇ~
ヘビギンポは厳しいかなぁ。。。
三宅島ですー(^_^)v
>オスに関しては標本は
>いわゆる婚姻色と同じ色彩を
>出すんですよね?
初耳です、そうなんだ@@@
むむむ、婚姻色時に採集し、
即10%アルコール固定し、
即撮影できたらば、
色彩は残るのでしょうか?
同じ色彩は残らないでしょうね.
>この種類の生態写真は
>どこかにありませんかねぇ~
ヘビを真摯に観察されてる
皆さんをのぞき、いませんよ!!!
やはり、Fricke博士あるいは
林博士に相談される?
完模標本を採集した地元では、
そこのダイバーが知ってるかも!!!
例えば、沖縄で採集されたとされる、
E.ellioti は具体的に沖縄のどこから
なのでしょうねー?
では!(^^)!
> 婚姻色時に採集し、即10%アルコール固定し、
> 即撮影できたらば、色彩は残るのでしょうか?
いや、そんな事をしなくても普通に採取して、ホルマリン固定すると婚姻色になりますよ。。。確か。。。
って言うか、そんな話しはここではやめましょ~!(笑)
> 例えば、沖縄でも確認されたとされる、
> E.ellioti は具体的に沖縄のどこからなのでしょうねー?
う~ん。。。僕はアヤヘビギンポという種類の存在自体を疑っています。
多分、「黒ヨゴレ」か「赤ヨゴレ」でしょうね。。。きっと。。。
シノニムかな?