【ポイント】 お宮前
【水温】 20.0℃
【透明度】 30m
僕が海へ向かう午後2時前後に寒冷前線が通過。
それまで曇り空ではあるけれど割と静かだったのが、海に到着した頃には強烈な突風(南東)と激しい雨!
さすがにちょっと海に入るのを躊躇した。。。
けれど意外にも前線通過後の屋久島は風向きが変わるでもなく、むしろ風も雨を静まり、晴れ間さえ見えた。
最後は静かな水面を眺めながらのエクジットとなった。
(って結局、入ったんかい!!(笑))
ちなみに寒冷前線通過前、暖域に入っていた正午前後はメチャクチャ暖かかった!
最高で18.6℃にまで上った♪
水中の透明度はバカみたいに良かった!
エントリー時が凄い空模様&暗さだったため、今日はマクロに切り替えて入ったのだが、ダイビング後半には晴れ、日光も差し込んできたりして、ワイドを着けてきた方が良かったかなぁ。。。とちょっと後悔したりもした。
(写真は「お宮前」で-20m前後から、ウジャウジャ見られるハナゴンベ)
「お宮前」でいつもペアで見られるアミメチョウチョウウオ。
残念ながら今のところ、このポイントのみでしか見た事がなく、いつも同じペア(多分。。。)としか出会わないので、屋久島では少ないのだろう。
結構、南のチョウチョウウオっていう印象が強いが、伊豆や紀伊半島でも成魚が見られる事もあるらしいから、よー分らん。。。
少なくとも八丈では見た事なかったな。。。こいつ。。。
こいつ、カッコいいでしょ~♪
遠すぎて色が出てないけど、多分オオグチイシチビキでいいと思う。
50cmオーバーの巨大なクチグロ(老成イシダイ)と格闘してたら、遠くからこいつら5匹の編隊がやって来た!
いや~!こいつら本当にカッコいいよなぁ~!!
体長は80cm以上はあると思う。
ところで僕がこの魚の「名前」を知ったのは、5年前にやはり屋久島で撮った写真を瀬能さんに同定を頼んだ時だった。
「オオグチイシチビキだと思われます。」
で、”オオグチイシチビキ”という魚(の「名前」)を知ったのだった。
ところが今回、やつらを見たのは初めてなんですけど。。。(焦)
だからメチャクチャ興奮してしまった!
このカッコいいフォルムは忘れようがない。。。
僕が5年前に登録した写真を見てみると。。。(→魚類写真資料データベース – KPM-NR0001909)
これって。。。アオチビキではないだろうか。。。?
当時はアオチビキでさえ珍しくて興奮していたのだが、屋久島ではアオチビキはかなりの普通種。
1年間潜って知った事なのだが、アオチビキはどのポイントでも浅い水深から頻繁に見られる魚のひとつだったのだ。
だからこそ言えるんだけど、これってアオチビキでは。。。???(汗)
それとも、今日撮った子はオオグチイシチビキではないとか。。。(大汗)
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[今日の地味地味コーナー]
一昨日、ワイドレンズを着けていたため撮れなかったクロソラスズメダイ属の魚ってこいつ!(→屋久島海案内: 晴れてたのに。。。)
一昨日と同じ場所(きっとこの辺がこの子のテリトリー)で出たり隠れたりしていた。
尻ビレがどこからどう見ても真っ黒かったので、その特徴からこれこそアイランドグレゴリーだ!と思ったのだが。。。
よ~くその周辺にいる同サイズの仲間たちを見てみると、別に尻ビレは黒くはない。
この子だけが真っ黒。。。
じゃあ~周辺の子たちは別種かと言うとそんな事はないと思う。。。だって、尻ビレ以外はどこからどう見たって同じだもん。。。(泣)
これが別種だ!とか言われちゃうと、もうお手上げ!(笑)
こいつらのいる場所は例の王者・Cスズメダイがウジャウジャいるとこ。
で思ったんだけど、この写真の子たちはCスズメダイの若魚たちでは?と疑ってる。
一応、この子たちをDスズメダイとしておくが、中間的な子や幼魚を探してCとDを繋げていこうと思う。
ちなみに右写真はCスズメダイやDスズメダイのいる場所よりも更に浅いトコに多い通称・Aスズメダイ。
今日はエントリー口直下の子を1枚撮った。
これまたDスズメダイそっくりだが(笑)、同種かもしれないし、別種かもしれない。。。
なぜ分けているかと言うと、これは単なる僕の感。。。(笑)
取りあえず今のところは受ける印象が違ったから。
ところで、この子の尻ビレも真っ黒いでしょ?
でもね。。。実際現場では黒く見えなかったんだよね。。。
それに周辺の仲間たちの尻ビレも黒くないし。。。
多分、かなり暗い環境で撮った事とかなりアンダー気味に撮った事で、半透明な尻ビレが黒く写ってしまったのだろう。
きっと別角度から露出を変えて撮れば、黒くはならないだろう。
こうなると、尻ビレの黒はまったく当てにならない。。。参った。。。!
写真で見るかぎりDは僕が八丈や奄美で見たのと同じくさいですね。Bはあきらかに除外できるので、A、C、Dのどれか、またはすべてがアイランドの可能性があると思うんですが、できたらアレンさんに見てもらいたいところですね。アイランドグレゴリーって、標本は南鳥島とクリスマス島からしか出ていないんでしょ? と、なればそれと(とくに生態で)比較しないことには、なんとも言えないと思うのです。僕は、Aの体色が気になってしょうがないなぁ。
そうそう、アミメチョウがいるなら、ベニオはいないんですか? 奄美では両者のペアも確認されています。いずれにしても、奄美でも個体数はすごく少ないような気がしています。
> 写真で見るかぎりDは僕が八丈や奄美で見たのと同じくさいですね。
八丈ではあまり見た記憶がありませんが、魚っちゃーさんが奄美で撮ったアイランド(?)とは確かに似ていると僕も思いました。
> A、C、Dのどれか、またはすべてがアイランドの可能性があると思うんですが、
う~ん。。。
アイランドグレゴリーやアイスズメダイという魚がどういうものなのか、実体が掴めないので何とも言えませんが、科博のデータベースの写真が正しくアイスズメダイであるならば、ほぼ間違いなくCだけはアイスズメダイだと言えそうです。
こいつだけはかなり体高が高く、真っ黒&気性が荒く、他のスズメダイとは明らかな違いを感じます。
ただ、アイスズメダイも若い個体はアイランドグレゴリーやセダカスズメダイに似ているのかもしれないので、油断はできないのですが。。。
> ベニオはいないんですか?
う~ん。。。見ないですねぇ~
> 奄美でも個体数はすごく少ないような気がしています。
もともと、この種類は生息密度が薄い魚なのかもしれませんね。。。