黒ヘビ～っ！！その２

【ポイント】　平内
【水温】　16.0℃(港内だけの水温です！)
【透明度】　15m～
久々に全島でベタ凪ぎとなった穏やかな一日。
こんな時は当たり前のようにホームグラウンドの北部から出ることはないのだが、今日は迷わず南部の平内に。。。
目的はもちろん、黒ヘビっ♪
昨日、真っ黒い婚姻色を見た時間（夕方）に合わせて、午後２時という遅い時間に、南部に向かってスタート。
45分かけて平内に。。。

浅く小さな平内の港の中は水深-2m。。。
ウエイトは10Kg！！
ヘビギンポをやり出すと、腰に負担が。。。（笑）
黒ヘビは昨日と同じ場所にいた。
残念ながら真っ黒い婚姻色ではなかったので、通常色を撮影しながら待つことに。。。


写真は黒ヘビの通常色！
う～ん。。。なんじゃこりゃ！
僕はヘビギンポ類はかなり注意して見ている方だと思うのだが、こんなヘビギンポは確かに見たことないっ！
僕の経験からヘビギンポ類は繁殖期、１日中婚姻色がやや褪めたような体色でいる事が多いので、必ずしもこれが本当の通常色なのかは？？？だが、確かにこんなヤツは過去に見た記憶がない。。。
んっ。。。？？？
そう言えば、八丈にいた頃一度似たような子を撮った記憶が。。。！ちょっと探してみま～す！
彼はある突き出た壁面の一角をテリトリーとしているようで、この狭い範囲内を忙しく動き回る。
メスらしき子も探してみるが、よく分らない。。。
この黒ヘビが干渉する相手をつぶさに観察したが、どうも皆Theヘビギンポに見える。。。
オス、メスを問わず、テリトリー内に入ってくるTheヘビギンポがいると、ダァーと飛んでいって、追い出しにかかる。
ちなみに、こいつはまったく僕に対して警戒心がなく、僕がカメラを構えていると、ヒョコヒョコとレンズのまん前まで寄ってくる。。。
これも威嚇なのかもしれないが、僕にはそれがフレンドリーに感じた♪（都合がいいでしょ！）
環境に合わせて体色はコロコロ変わるのだが、結構真っ白になる事もある。
急に壁面から離れて、ツルンとした白い石の上に乗っかったりすると、たちまち白っぽい体色に。。。
それを見ると、あんた一体誰？状態！ますます見たことのないヘビギンポに。。。（笑）
いや～やっぱり、これってスゴいよ！！
間違いなくTheヘビギンポとはまったく別の未記載種だな。。。こりゃ。。。


途中でウミウシやオオモンイザリウオを撮ったり、Theヘビギンポの産卵をデバガメしながら、真っ黒くなるのを待ったけど、結局、最後まで真っ黒くなることはなかった。
Theヘビギンポを追い出しにかかる時に威嚇の体勢になり一瞬、体色が黒っぽくなり、ヒレがすべて黒くなった事もあったが（写真）、これもすぐに褪せてしまった。。。
港の中は海水が冷たく（16℃）、さすがに２時間もじっとしていたら寒くなってガクガクブルブルしてきた。。。（笑）
う～ん。。。婚姻色になって求愛→産卵してくれないと、メスも分らないよぉ～！！
しょうがない。。。また通うか。。。（泣）
写真は屋久島で見られるTheヘビギンポのオスの通常色。
実はこれも、ちょっと腑に落ちない点が。。。
いくつかの個体は、尻ビレが黄色いんですけど。。。（透明なやつもいる）
しかも、全体的に見ても、な～んか伊豆とかで見られるTheヘビギンポと違いを感じるんだけど、これは気のせいかな？
婚姻色はまったく同じなんだけどね。
八丈島で見られるTheヘビギンポは、見かけはまったく一緒なのにTheヘビギンポとは別の種類になると言う。
ならば、屋久島の子はどうなのだろうか？
ちなみに、どういうわけか、今はTheヘビギンポの産卵が激しく、あちらこちらで婚姻色のオスが見られ、一部では２匹のメスを従えて産卵しているヤツもいた。
八丈島ではあらゆるヘビギンポ類は早朝に産卵する種類が多かっただけに、ちょっとビックリ！
しかも、もう日没間近なんですけど。。。って言うか、日没を迎えてもまだ激しく産卵してますけど。。。（焦）
で、ここの水温16℃での産卵にもちょっと驚き！
これって、低過ぎないか。。。？？？
いろいろと疑問が沸いてくるが、なかなか分らないのがヘビギンポ類。。。
それが面白い！と感じるヘビギンポ好き（マジで、そんな人たちがいるんです！（笑））が集うサイト「ヘビベース！」は、ただ今リニューアルの真っ最中でーす！
最近、死につつあったサイトですが（笑）、また春に向けて盛り上がりましょう！
と宣伝してみる。。。（笑）

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