【ポイント】 一湊タンク下/元浦
【水温】 27.3℃
【透明度】 ～10m
晴天！
海の方はかなりウネリも取れてきたが、まだ西からのウネリをもろに受ける面はかなり波が当たってる。
午後からスノーケリングのお客さまがいたのだが、かなり迷ったが一番凪ぎてる元浦で実施することにした。
午前中は１人でカメラを持って一湊タンク下に。。。
陸上から見るとまだバシャバシャしてるのだが、入ってみると意外に静か。。。（もちろんウネリはある）
な～んだ！たいした事ないじゃん！
と思っていたが、写真の上がりを見てビックリ！
砂や塵が舞いまくってる。。。あわわ。。。
全然、ダメじゃん！（笑）
今日はベラの普通種を。。。
と思っていたのだが、クロメガネスズメの卵守りを観察して終わってしまった。。。（汗）
タンク下の-10mくらいまでの水深で最も多いスズメダイは、クロメガネスズメ・ヒレナガスズメダイ・ルリホシスズメダイの３種。
どいつも今は長～い繁殖期の真っ最中！（５月ごろから）
クロメガネスズメダイは6-7月ごろに盛んに見られた綺麗な幼魚(→クロメガネスズメダイ)はもうめったに見られず、今は地味ぃ～な大人の世界。。。
クロメガネスズメダイのオスは繁殖期、転石裏の産卵床を中心に狭いテリトリーを持って、そこでメスを呼び込み産卵させる。
何匹ものオスが互いに微妙な距離を保ちながら、それぞれテリトリーを持つのだが、今日はある事に気付いた。
クロメガネスズメダイは成長して立派な繁殖可能なオスになると、背ビレの眼状斑が消えてしまうとばかり思っていたのだが（現に卵を守っているオスの多くは眼状斑がない）、どうもオスはすべて眼状斑が無くなるわけではないみたい。。。（汗）
その辺一帯で最も強いオスのみ眼状斑がないようだ。
そう。。。眼状斑を取り去っていいのは、「王者」のみに許された特権！
眼状斑は「僕は弱っ作で～す♪」という証なのだ！！（笑）
上の写真はあるA地区の「王者」。
（右写真はその時、守っていた卵）
彼を囲むようにして数匹の眼状斑ありの「僕は弱っ作で～す♪」オスがテリトリーを持つ。
こちらが「僕は弱っ作で～す♪」オスのうちの１匹。
ねっ？眼状斑があるでしょ？
体はそこそこ大きくてMY産卵床を持っているんだけど、「王者」には頭が上がらない。。。
試しにこいつを「王者」のテリトリーに無理やり近づけてみた。（おいおい（笑））
や、やっぱり弱っ作だった。。。
「王者」に激しく攻撃されてあえなく敗退。
逆にこいつのテリトリーに「王者」を無理やり近づけてみたりもした。（おいおいおい。。。）
そしたら、「ちーす旦那！ご苦労さんです。。。」とペコペコしてた。。。
や、やっぱ弱っ作だった。。。
確証を得るため、「王者」の周りにいるすべての眼状斑ありのオスを同じようにやってみたのだが、どれも同じ結果に。
ベラの仲間で繁殖期になると潮通しのよい根の上にテリトリーを構えてメスを待つ種類がいる。（ムナテンベラとかアカササノハベラとか）
こいつらも一番強いオスが一番良い場所にテリトリーを確保してブイブイ言わしてるんだけど、これに何か似てる。。。
「王者」も「弱っ作」もオスはだいたい10cmくらいの大きさがあるんだけど、右の写真の子は5cmくらい。
でもね、こいつもいっちょ前に産卵床を持って、求愛ダンスを踊ってた。
くっきりとした眼状斑だけど、僕はこれを「僕は弱っ作で～す♪」マークとは言わない。
ここまでくっきりした眼状斑は「お子ちゃま」マークだ。
本当にこいつは繁殖能力があるのか？？？怪しい。。。
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