ヤクシマキツネウオのいる風景

【ポイント】 一湊タンク下No.3 / 一湊タンク下No.1
【水温】 28℃ / 28℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 8:49-9:38 / 10:48-11:43
【潮まわり】 09:40 67cm 干潮 / 16:25 206cm 満潮 / 若潮(月齢:24.9)
【日の出・日の入】 日出06:20 日没17:47

とうとう本格的な雨が降ってしまった。。。
水中はまだ28℃台と温かいのだが、こうなると陸上はかなり肌寒く、上がってからの水面休息は暖房のかかった車の中!(^^;)

今日は週末のゲストさんの最終日で、可能なら永田へ行きたかったのだが、永田は昨日以上に大きく時化て完全なクローズ。
仕方なく一湊で2本潜った。
一湊も北北東の強風を受けてやや時化気味だ。

透明度は依然としてよく、いまだに玉になっているチョウチョウウオたちや沖で群れるヤクシマキツネウオたちが遠くからよく全体を見渡せるほど。(^^)

20年前、屋久島の海を初めて潜って以来、北部から西部にかけてのどのポイントで潜っても見られるこの光景には驚かされた。
どこで潜っても、こんなに沢山いる魚なのに、当時、どの図鑑にもまったく載っていなかったのだ。。。(;´・ω・)
一見、「キツネウオ」という魚に似ているのだが、どの子もキツネウオのように尾鰭の上・下葉は伸びておらず、そもそも形がキツネウオとはまったく違っていた。
1年かけて、この沢山いる魚を成魚から幼魚へと、逆に成長過程を群れ(個体群)ごと追ってみたところ、ビックリする魚に辿りついた。
それが当時、「プリンセス・モノクロブルーム」と英名で呼ばれ、ダイバーの間ではそこそこ知られている綺麗な蛍光ブルーの魚(幼魚)だったのだ。
幼魚の頃は単体で行動し、成長するとともに徐々に大きな群れを作っていき、最初は水底だけだった生活圏が、成長に合わせて、また群れが大きくなるにつれてどんどん中層へと移っていく。。。
この幼魚は屋久島だけでなく各地で見られるため、「ヤクシマ~」の和名には疑問を感じる方も当時は多かったのだけど(笑)、まぁ、一度この動画のような屋久島の海の”日常的な光景”を見てもらえれば納得してもらえるのでは?と当時から思っていた。(^^;)
今でも僕はこの光景はどこでも見られるものではなく、ヤクシマキツネウオは「屋久島ならでは(正確には薩南諸島ならでは)」の代表的な魚だと思っている。


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