TG-3の「欠点」。。。じゃなくて「限界点」。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.9℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:58-17:00
【潮まわり】 09:09 221cm 満潮 / 15:00 96cm 干潮 / 中潮(月齢:17.2)
【日の出・日の入】 日出06:39 日没17:24

今日は朝から雨。。。
水中もかなり暗いかと思いきや、意外に透明度が良かったからか、そこそこ明るかった。(って言っても暗いけど。。。)

ここ最近の不自然なほどのTG-3ゴリ押しログを読んだあるアウトドア系のポータルサイトの編集者の方からぜひTG-3のレビューを書いてほしいと頼まれた!(笑)
確かにここ数日のゴリ押しっぷりはすさまじい。。。このゴリ押しっぷりに負けて何人かの方から「私もTG-3を買いました~!」なんて報告も聞いた。
う~ん。。。そろそろオリンパスさんから金一封が送られてきても良い頃だと思うのだけど。。。(^_^;)

でも、そうは言ってもTG-3はやっぱりコンデジなワケで、一眼に比べたらクオリティの高い写真を撮るのは難しい。
限界があるのだ。

これまでTG-3を不自然なほどべた褒めしてきたけど(笑)、今日はあえてTG-3の「欠点」をいくつか挙げてみようと思う。
でも、だからといってTG-3は「ダメなカメラ」というわけではなくて、それを補って余りある利点のほうが大きい。
それは軽くて、持ち運びしやすく、気軽に撮影できること。(^^)
こうした欠点が気に入らなければ、重く大きな一眼レフを持って入ればいいわけで、要はTPO(使用用途や何に重点を置くか)の問題なのだ。

つまり、「欠点」というよりは、TG-3(つまりはコンデジ)の「限界点」をいくつか挙げてみる。

ニクイロクダヤギのポリプ 4x Optical Zoom + 2x Super Resolution Zoom
ニクイロクダヤギのポリプ
4x Optical Zoom + 2x Super Resolution Zoom
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 100;
今日は最初、一昨日、エアがカスカスの状態で急いで撮ったシマスズメダイの卵をもう一度、落ち着いて撮ってみた。
顕微鏡モードがどこまで使えるか試してみたかったのだ。(ISO感度はともに200で統一)

TG-3には最大で16倍まで拡大できるデジタルズーム(画像劣化アリ)以外に、8倍まで拡大できる超解像ズーム(画像劣化ナシ)がある。
超解像ズームは結局のところ、画質の劣化はなくてもトリミングをしたのとまったく同じ状態なので画質が荒すぎてほとんど使えない気がする。(下左の写真)

つまり、僕の個人的な感覚としては「使えるクオリティの高い写真」として許せる限界は、通常の光学ズームの4倍で、ストロボ光が蹴られないギリギリのところから撮った写真だった。(下右の写真)
でもこれで十分といえば十分過ぎるのだけど。。。(笑)
ハッキリ稚魚の目玉や卵黄も分かるし。(^^)

ちなみに上のニクイロクダヤギのポリプも4倍の光学ズーム+2倍の超解像ズームで撮影。
大きくして見ればよく分かるけど、かなり荒いです。。。(-_-;)

シマスズメダイの卵 4x Optical Zoom + 2x Super Resolution Zoom
シマスズメダイの卵
4x Optical Zoom + 2x Super Resolution Zoom
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 100;

シマスズメダイの卵 4x Optical Zoom
シマスズメダイの卵
4x Optical Zoom
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 100;

それからちょっと距離がある被写体の撮影やワイド撮影には内蔵ストロボはほとんど使えない。
どう撮っても、ストロボのある左側にハレーションが凄いのだ。。。(^_^;)

だからワイド撮影にはストロボは焚かずにホワイトバランスだけの調整だけで撮りたいわけだが、いろいろやってみた結果、明るい浅場ではプログラムモードでホワイトバランスを「水中」にして撮るのが一番自然な感じで撮れる気がする。

左からシーンモードの水中ワイド、プログラムオートのWBが水中、プログラムオートのWBがオート
左からシーンモードの水中ワイド、プログラムオートのWBが水中、プログラムオートのWBがオート

これは個人的な好みの問題なのだが、シーンモードの水中ワイドが吐き出すドギツイ濃い青色が何か好きになれないのだ。(笑)
これはオリンパス独特の「青」で、要は「赤」が異常に強いためにこういう色になる。
試しに岩や赤味のあるサンゴなんかを撮ってみると、その不自然さがよく分かる。。。

これは一眼でもそうなんだけど、もともとカメラが機械的に吐き出した(勝手にいじった)jpgは、色味が不自然であることが多いし、コントラストと彩度がメチャクチャ強い。
そもそもどのカメラで撮ってもjpgは不自然なんだけど。。。(笑)

せめて、RAWで撮れればいいのになぁ。。。
TG-3にRAWがない現状のTG-3ではオリンパスさん(95歳・東京都新宿区在住)が自分好みに勝手にイジって現像した数少ない選択肢(たいていはどれもちょっと不自然な色味。。。^^;)の中から自分好みの1枚を選ぶしかないのだ。
ちなみに僕だったら、真ん中の「プログラムオートでWBが水中」を選ぶかなぁ。。。一番自然な感じがするけど。

しかし、ストロボを焚かないプログラムオートでのワイドは、ちょっと水深が深くなって辺りが暗くなると、勝手にシャッタースピードが落ちるため、かなりブレる。
そういう時はシーンモードの水中ワイドで撮るしかないのだが、やはり色がドギツイ事と、ISO感度が上がりすぎてとれた画像はかなり荒い。

TG-3の場合、ISOは200以上だとほぼ使えないと考えている。
ISO400以上だと輪郭なんかにかなりにじみが出てきて、クリアーな感じが損なわれ、まるで絵画のような写真になってしまうのだ。

ギンガメアジの子供たち
明るい方向に向かってシャッターを切ると。。。ISO200に。
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Scene Modes-Under Water Wide1; 1/80 sec at f2.8; ISO 200;
ギンガメアジの子供たち
暗い方向に向かってシャッターを切ると。。。ISO400に。
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Scene Modes-Under Water Wide1; 1/60 sec at f2.8; ISO 400;


なので、シーンモードの水中ワイドで撮るときは、少しでも上向きに撮ってレンズに光を入れ、ISO感度を下げる必要がある。
ただ、明るい方に向かって撮るとISO感度は下がるけど、ストロボを焚かないから被写体は影になる。(上左写真)

逆に明るい方を背にして撮ると被写体はクッキリ、明るく撮れるけど、暗い方にカメラを向けるわけだからISO感度は上がる。(上右写真)
ISO感度が400まで上がった上右写真なんか、魚の輪郭を見ると画質が荒くなってかなりにじみがすごいのがよく分かる。。。(-_-;)

もうこの辺はどうしようもない。。。
外付けストロボやワイコンは付けず、ノーマルのままで撮るのならこの辺がTG-3。。。というよりもコンデジの限界なのだ。

この写真を撮ったあと、また突然ゴマモンガラの巨大オスに襲われた!(-_-;)
もうエアも残り少なかった時だったので、ダッシュで逃げたら一気にエアがなくなってしまった。。。

いや~もうゴマモンガラ、焼いて食いて~!!!!マジで!!!(怒)


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