イトヒキベラをストーキングする日々。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:18-16:17
【潮まわり】 05:26 181cm 満潮 / 11:06 89cm 干潮 / 16:42 196cm 満潮 / 中潮(月齢:26.7)
【日の出・日の入】 日出07:11 日没17:50

今日も午後から海へ。。。
イトヒキベラX(=不明種)のオスをひたすらストーカーし続ける4日目。(笑)

また水温が上がった~!!!(^^)
久しぶりに20℃台に入り、2時間潜っててもほとんど苦痛ではなかった。

体側にクッキリ2本のラインが入った状態
体側にクッキリ2本のラインが入った状態
今日もずっと-16m付近にいるイトヒキベラXをひたすらストーキングしていたので、ほとんど写真を撮っていない。
なので、マジでブログに載せる写真がない。。。(^^;;

このイトヒキベラのオスをストーキングするのは、この不明種の未だにハッキリしない若魚やメスのステージを押さえるためなのだが、結局、今日もオスが干渉する若魚やメスをチェックしてみたのだが、今一つ分からないまま終わった。

求愛時はこのような流線型になるのはイトヒキベラと同じ
求愛時はこのような流線型になるのはイトヒキベラと同じ
ほとんど中層でパクパクと採餌しているだけで、たまに婚姻色になって様々なイトヒキベラの仲間のメスや若魚・幼魚が集う場所(=イトヒキ溜まり)に行ってその上で体を震わせる求愛のような行動をしたりするのだが、その「イトヒキ溜まり」にはどう見てもクロヘリイトヒキベラとTheイトヒキベラの若魚・幼魚しかいないのだ。
う~ん。。。何か勘違いしているのかなぁ。。。?(・・;)

もう一度、なぜこのイトヒキベラを追い続けているのか説明すると。。。
このイトヒキベラは僕が屋久島に来た当初から何者なのかまったく分からないままになっていたイトヒキベラなのだ。
正体不明なので「イトヒキベラX」とニックネームで呼んでいた。

婚姻色が褪めた状態(ほぼ通常時)
婚姻色が褪めた状態(ほぼ通常時)
正体不明とは言え、屋久島では特に珍しい魚というわけではなくて、むしろ様々なポイントの様々な水深で沢山見かける普通種だ。
でも、これまでネットや図鑑などではあまり目にしないイトヒキベラなので、ヤクシマキツネウオなどと同様にこの辺の海域ならではの魚のひとつなのだと考えていた。

一番近いのはゴシキイトヒキベラ(と呼ばれる魚)とTheイトヒキベラなのだが、どちらの特徴も併せ持っていて、イマイチ決め手に欠けるのだ。
しばらくはゴシキイトヒキベラとTheイトヒキベラが交雑を繰り返して、長い年月を経て今まさに新しい種類の魚が誕生しようとしている瞬間に立ち会おうとしているのでは?などと考えたりもしたけど、その後も無意識の観察を続けているうちに最近はあるひとつの考えで固まりつつあった。

ゴシキイトヒキベラを図鑑やネット検索で見てみると、国内で撮られた写真とサイパンなどマリアナ諸島で撮られた写真とが出てくるのだが、前者の国内で撮られた写真はどう見ても、どう考えても僕の目にはこの屋久島で見られるイトヒキベラXにしか見えないのに対し、後者の海外で撮られた写真は何やら僕の知らないまったく別の魚に見えるのだ。

体側に青白い星が点在している状態
体側に青白い星が点在している状態
そして調べてみると、ゴシキイトヒキベラは日本の三宅島で取られた標本を元に新種として記載されている。。。
三宅島は黒潮を通じて屋久島の下流にある伊豆諸島の島だ。
その標本写真を見ると何やらこのイトヒキベラXによく似ている。。。

つまり、イトヒキベラXはゴシキイトヒキベラそのもので、サイパンなど海外でゴシキイトヒキベラと言っている魚は別種なのではないだろうか?
そう考えてみると、何かしっくりくるような気がするのだ。

というわけで、このイトヒキベラをゴシキイトヒキベラだと仮定して、ちょっと整理してみたくなった。
産卵は過去に見たことがあったので、メスは何となく分かるのだが、まだ把握していない若魚、幼魚などもチェックしてみようかと。。。(^^;;

で、社会行動やコミュニティー全体を見ないと若魚、幼魚は分からないので、オスをひたすらストーキングしているわけです。。。はい。(笑)

上記の4枚の写真はすべて同じオス。
こいつを2時間近くストーキングしてた。。。(笑)


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