ホンソメワケベラの社会

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.8℃
【透明度】 ~10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:13-16:28
【潮まわり】 09:15 206cm 満潮 / 15:01 104cm 干潮 / 中潮(月齢:17.6)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没17:18

発達した低気圧の北上で、3日間、海なしだった。。。(・・;)
冷たい北西の風が吹き続け、一湊湾内は大時化!
前は台風接近でもこんなに長く海なしになる事はなかったのに、ホームグラウンド一湊タンク下は最近ちょっとした事でクローズになる事が多くなってきた。
昔のブログを見ると、「めったに時化ないタンク下!」などと言っている自分がいたけど、今はちょっと自信をもって言えないかも。。。(^^;;

3日ぶりの一湊タンク下はちょっと地形が変わっていた。
砂が掘られ、やや岩盤がむき出しになっている個所がチラホラ。。。

透明度は最悪の5m。。。沖に出ても10mくらいだった。
水温も激しく下がっていて22℃台に。(・。・;

_DSC0896今日の目的はホンソメワケベラだ。
知り合いのカメラマンからホンソメワケベラの生態についていろいろ聞かれたのだが、大抵のことは知っているつもりでいたのに、自信をもって答えられない質問もあったりしたので、ちょっと真面目に観察してみようかと。。。(^^;;
ホームグラウンドの一湊タンク下の-18m以浅にあるホンソメワケベラのクリーニングステーションは、幼魚による臨時ステーション以外の常設のものは当然すべて把握しているのだが、キッチリ毎日観察しているわけではないので、大型個体が管理していたステーションがいつの間にか若い夫婦に変わっていたり、構成メンバーの数が変わっていたり、幼魚の臨時ステーションだと思っていたところに連れ合いができて常設になりそうなステーションがあったりといった「変化」をリアルタイムに押さえているわけではない。

最近はどのステーションも大型の個体が急に見られなくなって、どこも比較的若いカップルや単独の若魚が管理しているところが多い気がする。。。

それでも基本的な常設クリーニングステーションの場所はこの10年間まったく変わらないので、クリーニングの上手い下手で客が来なくなってしまったり、クリーナーであるホンソメが死んでしまってしまったりしてステーションが無くなってしまうなんてことは考えにくい。。。

_DSC0847

_DSC0609

つまり、クリーニングが上手いからとか、たまたまそこにホンソメが居ついたから、そこに魚が集まるというよりは、むしろ、もともと(何らかの理由で)魚がよく集まる場所にホンソメが棲みついたといった方が良いのかもしれない。。。

_DSC0743

_DSC0587よく「繁盛店」という言い方をして、クリーニングの上手いホンソメの元には魚が集まってきて、そうでないホンソメのところには魚が集まらないと言われるけど、前からちょっとそれには疑問を感じていた。
屋久島で観察している限りでは、もともと魚のいる場所にホンソメの方から行っている(棲みつく)ように感じるのだ。

_DSC0685それと、一湊タンク下の場合、ペア(もしくはペア+幼魚数匹)や単独(独身?)で構成されるステーションがほとんどなのが特徴だ。
ハレムの強いオスはいくつかのステーションをテリトリーにしているという話も聞くけど、これもここで見ている限りでは、ちょっとよく分からない。。。そんな気がしないのだ。(・・;)
この辺はニシキベラやオトメベラが状況や環境によって社会構成が大きく変わるのと同じなのかもしれない。。。

ちょっともう少し観察してみようと思う。


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