タグ: ヒゲニジギンポ

卵を抱えた引っ越し。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 23.0℃
【透明度】 30m
【海況】 ややウネリあり
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:39-11:54
【潮まわり】 05:37 48cm 干潮 / 12:13 192cm 満潮 / 18:35 81cm 干潮 / 小潮(月齢:6.7)
【日の出・日の入】 日出07:08 日没17:19

屋久島では数は少ないヒゲニジギンポ
屋久島では数は少ないヒゲニジギンポ
昨日の屋久島北部の海は大きく時化、ホームの一湊湾内はクローズ。
今日は何とか凪ぎたけど、まだ多少ウネリの残るテンションの下がる海だったけど、とりあえずエントリー。
陸上から見ている分には透明度の悪るそうなウネウネの海にしか見えなかったけど、沖に出てみると青々として明るく、30mくらいは抜けていた。(^^)

まだ黒潮は健在のようだ。

一度、漁礁まで泳いだけど、特別面白いものにも出会えなかったので、No.2のエリアまで戻って小物探し。

卵持ちのアデヤカゼブラヤドカリ
卵持ちのアデヤカゼブラヤドカリ
見つけて一瞬で引っ込んでしまったヤドカリがとても黄色かったので久々のティーダゼブラヤドカリ(屋久島では稀)だと思って粘る事5分。。。
出てきたのはアデヤカゼブラヤドカリだった。(-_-;)
しかし、真っ赤な卵を抱えていた!

しかも、あれよあれよという間に全身を貝殻から出してきた~!!!!!!!(-o-;
確かにその貝殻は非常にボロく、2-3ヵ所に穴が開いていて、指で挟んで押すと崩れてしまいそうなくらいもろい貝殻だった。
引っ越ししたい気持ちもわかるのだが、そのまま逃走されると撮影できないと思い、スグに他の貝殻を持ってきて寄せてやった。

卵を持って引っ越し中。。。(^^;)
卵を持って引っ越し中。。。(^^;)
でも、なかなか入らない。。。
やっぱり気に入った貝殻というものがあるのだろう。。。
でも、何個か貝殻を与えているうちに、ようやく入ってくれた。(^^)

確かに卵を覆い隠す「嚢」のようなものを持たないヤドカリは卵を守るためにも固く頑丈な貝殻が必要だよな。。。
むき出しのままでは見ていても危なっかしい。(笑)


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豪雨!!!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 24.5℃/24.1℃
【透明度】 5m/10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 豪雨
【潜水時間帯】 10:15-12:44/17:10-19:09
【潮まわり】 06:41 216cm 満潮 / 13:32 15cm 干潮 / 大潮(月齢:0.5)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:19

今日は朝からもの凄い豪雨で、家の裏は滝になってるし、道路は川となり完全に冠水していた。。。(・・;)
潜りに行く頃には雨は小雨になったけど、一湊湾内は川からの土砂や泥で真っ茶色!!
実際、1本目なんて水中は一時、透明度1m以下になり、真っ暗。。。!!(・。・;

今日から3日間はそんな悪条件の中でも楽しめる常連ゲストのIさんご夫婦のみ。
当然のように「一湊タンク下」ビーチエントリー三昧が始まる。。。(笑)

Iさんご夫婦のリクエストは一般的なダイバーとはかなり違っている。
何せ「日本一マニアックなダイバー」なので。。。(笑)

リクエストは

1. できる限りまったく同じポイントを繰り返し入ること。(6日間合計12-18本すべて「一湊タンク下」希望、しかも手前の浅場のみ)
2. 時間を気にしないでいいビーチエントリー。(つまり結果的に「一湊タンク下」のみという事になる。。。)

つまり、他にゲストさんがいた場合、まず応える事ができないリクエストなのだ。(笑)
という事で、ゲストがIさんご夫婦だけとなる後半の今日からこのリクエストに応える事ができるようになる。。。(^^;;

そして生物的なリクエストがまた一般的なダイバーとは相当、違う。。。!(笑)

3. 「まだ見た事も聞いた事もないビックリするもの」

ちなみに、この”まだ見た事も聞いた事もない”の主語はIさんだけではない。。。
何とガイドである僕もなのだ!!!(爆)

つまり、Iさんはもちろん、僕も”まだ見た事も聞いた事もないビックリするもの”がリクエストであり、「見た事もなく聞いた事もないもの」はリクエストしようがないので、種名や具体的な動物行動は挙げることができないと言うのだ。(笑)

リクエストされた生物を水族館のごとくテンポよく見せ、撮影アシストしていくガイドが良しとされる今のガイドダイビング・シーンにおいて、このリクエストは。。。
まさか、僕も一緒になって遊んでいいって事???(^▽^;)
うん!そういう事だな!やったー!(^^)

ヘコアユの怪しい行動を観察。。。
ヘコアユの怪しい行動を観察。。。
今日の1本目は透明度1mの中、怪しいヘコアユの行動を2時間近く観察。。。(^^;;
先日も怪しいヘコアユの行動を1人で観察したのだが、同じようにこの時期よく見られる求愛だと思われる行動がずっと見られ続けたため、それを最悪の透明度の中3人でずっと追ってた。。。

5匹のヘコアユのうち1匹はメスだと思われるのだが、このメスを4匹のオスが代わる代わるに求愛しながら浅場をずっと徘徊していたのだ。
求愛は頭の先をメスに寄せて、プルプル震えるもので、これは良~く見ないと分からないくらい。(笑)
通常は水底スレスレの辺りを群れで動き回るのだが、この時ばかりはしばしば水底から150cmくらい上がる。
なので、僕はこいつらの産卵は前から放卵放精だと考えているのだが、ゲストI氏夫妻は海藻などへの産みつけ型を主張。
結局、求愛以上のことは観察できなかったけど、何とか解明したいなぁ。。。

ヒゲニジギンポとカモハラギンポが交雑???(・・;)
ヒゲニジギンポとカモハラギンポが交雑???(・・;)
前半にはカモハラギンポの面白い行動を観察した。
カモハラギンポのオス(多分)が、お腹の大きなヒゲニジギンポ(屋久島では数は多くない)に求愛しながら、自分の巣穴に招き入れた!!(・・;)
そのままヒゲニジギンポは巣穴の中に入ったまま出てこない。
そこへ時折、カモハラギンポが入り込み、またスグに出てくるという行動を繰り返していた。
巣穴を覗くと真っ赤な卵が産みつけられていたけど、これがヒゲニジギンポの卵であるかどうかは謎。
少なくともカモハラギンポの卵は赤くないので、カモハラギンポの卵ではないと思う。
一見、ヒゲニジギンポが産んだ卵にカモハラギンポが放精しているように見えるけど、巣穴の中は見えないので定かではない。。。
ただ、両種は属も一緒の近似種なので、交雑があってもおかしくはない。
現在、カモハラギンポの幼魚が増える時期なのだが、確かにヒゲニジギンポのような、カモハラギンポのような中間的な幼魚は実はよく見かけるのだ。(これは結構、頻繁に見かける)

2本目はサンセット狙いで遅いエントリー。
一番の目的はタイワンカマスの産卵とヘコアユの産卵だったのだが、相変わらず透明度が悪いこともあって、両方とも全然見つからなかった。。。
何も面白い行動には出会えないまま、エクジットしようとしたら、エントリー口近くにキリンミノカサゴのお腹がパンパンに膨れたメスとオスがいた。
よく見てみるとメスの産卵口からは卵のようなものがすでに見えてる。。。
さすがにエアがすでに50を切っている段階で、しかも昔見たハナミノカサゴの産卵では沖の方に泳ぎだし、沖の中層で産卵するのを経験していたので、これをずっと観察していても産卵を見るのは無理だろう。。。と思っていた。
しかし、こいつらしばらくするとその場で一緒に水底から50cmくらい上昇し、あっという間に産卵してしまった!(19:00→日没20分前)
あっけない幕切れ。。。(笑)
じっくり産卵に至る過程を観察することもできなかった。。。(・・;)

キリンミノカサゴの産卵!
キリンミノカサゴの産卵!

美しいキリンミノカサゴの卵塊
美しいキリンミノカサゴの卵塊

メスは2つの卵塊を産み出し、それは浮遊して流れていった。。。
卵塊は無数の美しい粒が織りなす神秘的なもの。

う~ん。。。何かダラダラと何も面白い行動には出会えないまま終わりそうな1本だったのに。。。(^^;;
「終わりよければ全て良し」とはこの事だな。。。(笑)
Iさんご夫婦も喜んでいた。(^^)

現在、台風3号が近づいており、Iさんご夫婦は早めに帰ろうかどうしようか頭を悩ましている。。。うーん。。。


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今はタイドプールが一番綺麗!(笑)

【ポイント】 ヨスジ漁礁/オツセ/春田浜タイドプール
【水温】 22.7℃/22.7℃/27.0℃
【透明度】 10m/10m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れのち曇り
【潜水時間帯】 10:45-11:45/13:07-14:10/16:00-17:15
【潮まわり】 09:08 190cm 満潮 / 15:59 37cm 干潮 / 中潮(月齢:5.1)
【日の出・日の入】 日出05:23 日没19:05

今日は永田で2本潜り、そのあとはタイドプールへ。。。

永田も透明度は最悪だった。(・・;)
アヤヘビギンポの産卵やタテジマヘビギンポのチビの増加等、この時期ならではの動きはあって面白いのだけど、やっぱり濁りがあると水中は暗い。。。(◎_◎;)
さらに今日のヨスジ漁礁はアカウミガメは一切寝ていなかった。

こうなると今面白いのはタイドプールだ。
潮だまりはさすがに透明度が良く水が綺麗!おまけに温かいし。。。(笑)


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なぜか急に白濁り。。。(ーー;)

【ポイント】 オツセ/オツセ/お宮前
【水温】 27.0℃/26.7℃/26.6℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:10-11:09/12:34-13:36/15:23-16:25
【潮まわり】 05:19 206cm 満潮 / 11:35 72cm 干潮 / 17:42 216cm 満潮 / 中潮(月齢:11.7)
【日の出・日の入】 日出06:15 日没17:54

連休2日目。。。

今日は永田に行ったのだが、なぜか昨日までの透明度が一転!白くかなりの濁り。。。(ーー;)
あとで聞くと一湊エリアも今日は透明度が悪かったようで、どうも変な潮が入り込んでいるようだ。
しかし、逆にもっと西側(観音など永田灯台よりも西のエリア)で潜ったショップに聞いてみると、40mオーバーの青々とした海だったようだ。
う~!!!観音で潜れば良かった!

3本目は一湊エリアに戻ってきたのだが、やっぱりこちらも透明度悪し。

秋の風物詩、ヨコシマクロダイのチビが急に目立つようになってきた。
この3日くらいで一気に増えた気がする。
そこらじゅうで目にする。

数年ぶりにハタタテシノビハゼを見つけた。
ハタタテシノビハゼは屋久島ではそれほど多くは見られないが、たまに急に成魚が出没するのが面白い。

今年はヒゲニジギンポが多く入ってきているような気がする。
こちらも元々はとても普通種だとは言えないくらいに稀な魚だったのだが、今年はよく見る。

久々の登場!ハタタテシノビハゼ
久々の登場!ハタタテシノビハゼ
今年は多い?ヒゲニジギンポ
今年は多い?ヒゲニジギンポ


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「普通種」の定義

【ポイント】 オツセ/オツセ
【水温】 28.7℃/28.6℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:18-11:29/13:21-14:19
【潮まわり】 10:46 50cm 干潮 / 17:46 208cm 満潮 / 若潮(月齢:10.4)
【日の出・日の入】 日出05:41 日没19:05

ようやく凪ぎてきた(と思われた)永田へ。。。
しかし、まだまだ瀬端には白波が当たり、オツセの浅場はかなり揺れていた。
潮は速く、水底を這っていても体の固定が難しいほどだった。

一湊の湾内で藻そうなのだけど、ホシニセスズメのチビ(2cmくらい)が目立つ。
まだ繁殖行動らしきものは見ていないのだが、すでに幼魚爆発期に入っているみたい。

「普通種」の定義って難しいけど、僕的には幼魚しか見られない場合や”年間10個体”というように数えられる時点で「普通種」とは見ていない。
そういう意味ではよく見られるような気がするのだが普通種だとは思っていない、未だに立派なオスを見た事がないミヤケベラや年間数個体しか成魚は見かけない(幼魚は最近結構見るようになった)ヒゲニジギンポが今年も見られ始めた。
定点観察しているとメスのステージくらいまでは成長するのだけど、いつの間にか消えて見られなくなってしまう連中だ。

久しぶりにナポレオン(メガネモチノウオ/オス)を見かけた。
今日はメチャクチャ近くまで寄ってきたので、ちょっと怖かった。。。(笑)

メガネモチノウオのように成魚の雌雄が見られるけども、もともと個体数自体が少ないと思われる魚もやっぱり「普通種」とは言えないのかな。。。
「普通種」の定義って難しい。(笑)

最浅のアケボノハゼ
最浅のアケボノハゼ
ホシニセスズメのチビ多し
ホシニセスズメのチビ多し

ミヤケベラの若魚
ミヤケベラの若魚
ヒゲニジギンポの若魚
ヒゲニジギンポの若魚


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2年ぶりのインドアカタチ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 13:38-15:37
【潮まわり】 05:48 111cm 干潮 / 11:13 172cm 満潮 / 18:13 52cm 干潮 / 小潮(月齢:6.9)
【日の出・日の入】 日出05:27 日没19:01

今日は午後から海へ。

タンクは珍しく12Lを背負い(いつもは14L)、今日は浅場に絞ってじっくり周る事にした。
またまた水温がグーンと下がって、GWの時の低水温に戻ってしまった。。。(・_・;
正直、超寒いっ!

ヒゲニジギンポ
ヒゲニジギンポ
最初はホシカザリハゼやセホシサンカクハゼなどの卵を探していたのだが、なかなか見つからず諦めかけていた時、久々のヒゲニジギンポに出会った。
昨年の6/26(⇒お~ナメモンガラ!!! | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)以来1年ぶりだ。

こいつに出会うのはいつもこの時期(4-6月)ばかりなのが不思議。。。
しかも、なぜか急に成魚を見かける。
幼魚らしい幼魚を見たことがないのだが、もしかして何か別の魚の幼魚と勘違いしてスルーしてたりして。。。(・_・;

2年ぶりのインドアカタチ
2年ぶりのインドアカタチ
2年ぶりにインドアカタチが出た!
途中で同業者のNくんにあって教えてもらったのだが、2009年の5/13(⇒他人のふんどしで相撲をとる | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)以来2年ぶりの登場だ。
今回は小さな若魚で、前回の子に比べて赤みがあまりない、茶色っぽい子だった。
結構、警戒心が強くてなかなか寄らせてもらえなかった。。。

一湊タンク下の泥化の象徴だと捉えているのだが、今回もかなり泥っぽい場所に巣穴を掘って棲んでいた。
しばらくいてくれるといいなぁ。。。


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お~ナメモンガラ!!!

【ポイント】 横瀬/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 26.1℃
【透明度】 20m~
朝はかなり本気の雨が降っていたのだが、昼過ぎから快晴に!!
やはり明るい空の下でのダイビングは気持いい!!!

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