【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 19.9℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:23-16:44
【潮まわり】 09:50 198cm 満潮 / 16:36 13cm 干潮 / 中潮(月齢:20.2)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没18:24
午前中、潜りに行ったスタッフが帰ってくるなり、「今日は浮遊物が凄くてニゴニゴでした!」というので、クラゲなどのプランクトン類が流れ着いたと喜び勇んで海へ行ってみると、唖然。。。
確かにメチャ濁っているけど、浮遊物って。。。通称「鼻水」やん!!
そう浮遊物とは言っても、ただの汚れモノだったのだ。
おまけに水温がまた下がって、透明度の悪さもハンパない。
この冬一番の海況の悪さと言っていいくらい。。。(¨;)
エントリー口には流れ藻が流れ着いていたけど、特に目立ったものは何も着いていなかった。
エボシガイの仲間(カルエボシ)が沢山ついていて、漂いながら盛んに餌を濾しとっていた。
この流れ藻にヨコエビの仲間が着いていた。
無色な地味な奴だったけど、意外にピョンピョン飛び回ることもなくじっとしているのだけど、流れ藻自体がユラユラ揺れているので撮りにくい。。。( ̄□ ̄;)!!
先日、同業者のブログにホシズナ(星砂)の写真が載っていた。
確かに今年は生きているホシズナが水底に目立つ。
毎年、海藻が増える春の時期になるとよく見られるものではあるのだけど、今年は妙に多い。。。と思っていたのだが。。。
気合を入れてよく見てみると、ホシズナだとばかり思っていたそのほとんどはホシズナではなかった!!(・_・;)
ホシズナ(星砂)というと、生物だという感覚の無い方も多いのだろうけど、実は有孔虫の仲間で、立派な動物(原生生物だけど)だ。
仮足と呼ばれる触手を出し、これで、えさをとったり、物につかまったりもする。
ロタリア目カルカリナ科に属し、一般的に「ホシズナ(B. sphaerulata)」と呼ばれているものの中には実は他の種類も混じっていて、有名なのが「タイヨウノスナ(C. calcarなどシノニム多数?)」。
屋久島にも現在大量発生している有孔虫の中には、もちろんたまにホシズナやタイヨウノスナも混じっているのだけど、圧倒的に多いのが写真の2-3つ刺がある有孔虫だった。
特に刺が2つあるやつが多く、これを僕は「熊さん」と呼んでいるのだが(笑)、これが最も多いと感じる。
ホシズナやタイヨウノスナも成長過程で、または個体差で刺の数が少ないやつもいる。
でも、そんなレベルじゃなく、圧倒的にこの「熊さん」が多いのだ。
タイヨウノスナにはシノニム(同種異名)が多いようなので、タイヨウノスナである可能性もあるけど、現場の状況から別種の可能性も高い気がする。。。
ちなみに典型的なタイヨウノスナはこれかな?
ウニみたいに刺が沢山でていて、丸っこい。
これは全体の3割くらい。
あとはホシズナが1割をちょっと欠けるくらいの割合で見られ、あとは「熊さん」。(笑)
ホシズナだったら、ちょっとロマンチックな話をこじつけるところなのだが、「熊さん」じゃ~なぁ。。。(^-^;