【ポイント】 お宮前 / 一湊タンク下No.3
【水温】 18.2℃ / 17.4℃
【透明度】 20m / 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潜水時間帯】 09:44-11:00 / 12:20-13:05
【潮まわり】 05:41 97cm 干潮 / 11:28 173cm 満潮 / 18:51 38cm 干潮 / 小潮(月齢:22.0)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没18:13
今日は最高のコンディションだった。
朝から雲ひとつない晴天で暖かいっ!
日中は20℃を超え、やや汗ばむくらいだった。
海は相変わらずの低水温だけど、陸上が暖かいと助かる。
今日は久し振りに気温が海水温を超えた。
今日もゲストのリクエストでお宮前のコブシメ大産卵を観察。
今日も産卵を中心に略奪あり、喧嘩ありのもの凄い状況だった。
産卵参加頭数は10匹。
コブシメは産卵中のメスには常にオスが付きまとい、産卵の一部始終を見守っている様子がよく見られる。
雌雄のぺアしかそのサンゴの上にいない場合は、ほぼ間違いなくそのメスの産んでいる卵はもう1匹のオスの子であると思うのだが、今日のような大産卵時(複数匹の雌雄が混在)は観察していると常に付き添っているオスが実の父親であるとは言えないようで、次の交接を狙うオスが付き添っているパターンもかなり多いのではないかという気がする。
また、こうしたメスの産卵中に見守っているオスは「自分の子供を産むメスを身を呈して守っている」という微笑ましい印象が強く、間男と喧嘩をしても通常は見守っている実の父親であるオスが勝つと思われがちだが、産卵場に頭数が多くなってくると必ずしもそうとは言えない状況をよく見かける。
まぁ、考えてみれば、すでにメスを受精させてしまったオスは安泰なわけで、それ以降はそれほど必至にならなくても自分の子孫は残る。
(ちなみに受精卵を抱えているメスに強引に交接を迫っても、精子のようなものを吐き出すところは確認済み。)
それに対して独身オスは自分の子孫を残すためにかなり必至にならなければならない。
レイプもいとわないほどに。。。(笑)
産卵場に頭数が多くなってくると多くの場合、喧嘩が強く、荒々しいのは独身オスのように感じる。
今日もこんな事があった。
【1】
産卵中のメスとそれを見守る旦那さんの前に間男らしきオスが登場!
旦那さんの体の色を見るとメス側は柔らかく薄い優しい「愛の色」なのに対し、敵対する間男側の体色は黒く染まり「警戒色(威嚇色)」に。
コブシメのオスは左右で体色が真っ二つに判れているのがよく分かる。
【2】
間男は嫁さんを奪おうと旦那に喧嘩を仕掛ける。
喧嘩腰の間男の体表には白い筋が何本も入り、興奮していることは一目瞭然。
注目すべきは間男の場合、メス側の体色も一様に白筋が入った「警戒色(威嚇色)」。
それに対して、ずっと付き添っていた旦那の体色も白筋が入った「警戒色(威嚇色)」になるのだが、やはりメス側の半分は「愛の色」を保っている。。。
あまり喧嘩には乗り気ではないようにも見える。
ちなみに間男①にはシマアジのチビがまとわり着いていた。
これは「春の風物詩」だ。
【3】
そこに第3の男(間男②)が突如登場!!
しかも、急に産卵中のメスを横から襲う!(つまりレイプ)
優しい体色(「愛の色」)で近づけば他人の嫁に愛を呟くプレイボーイとして応援してやってもいいのだが、体色はバリバリの警戒色(威嚇色)!
そんな体色でメスに近づいてもそれは強姦だろ。。。(・_・;
【4】
そんな厳つい体色でオスが近づいてきたから、さすがにメスは逃げた。。。だろうね。。。(^^;)
そんな嫁さんの前で間男2匹が激しい喧嘩を始めた!
つーか、旦那の目の前で、堂々と奥さんを奪い合って喧嘩を始める男2人。。。これってどうなの。。。??(-o-;
旦那はビビッて蚊帳の外状態の図。(笑)
【5】
そんな嫁さんの前で男2人が喧嘩を始め、心配そうに嫁さんに駆け寄る旦那さん。。。
「大丈夫かい??」
喧嘩の1回戦はより体の大きな間男②が勝ったみたい。
間男①は一瞬怯み、逃げ飛ぶ。
【6】
間男同士は2回戦目が勃発!
そんな喧騒を抜け出すようにメスはスルスルと脇を逃げていく。。。
旦那もあとを追う。
間男2匹はそれにも気づかないくらいにお互い興奮し、喧嘩は続く。。。
【7】
メスは次の卵を産むことに必至。旦那もそれを追う。。。「無事に僕らの子供を生もう!」「ええ、あなた!」ってな感じ。。。(笑)
間男同士は相変わらず喧嘩中!
もうメスの事なんて忘れて激しく対立中。。。
そこへ第4の男(謎のクソガキ)登場!
他の子と比べて一回り小さく、一見オスなのかメスなのか分からないような子だ。
自分の体よりもずっと大きなメスに求愛しようとしたりする行動(というかほとんどレイプみたいな感じ)から、多分オスだと思う。
しかも中学生くらいの。
つまり、熟女を襲う中学生男子ってな感じ。(笑)
こうした若いオスもサンゴ上の繁殖行動に堂々と参加してくるのは毎年のように見られる光景だ。
大抵は成体メスからは振られ、成体オスからは追い払われたりして終わるのだが、かなり果敢に産卵に持ち込もうとチャレンジしているのは微笑ましい。(笑)
後半は常連Sさんをコブシメに放置し、新規ゲストのYさんと一緒に-20m付近に下りた。
さすがに新規ゲストにはお宮前の最も魚影の濃い場所も見てもらいたいし。。。(^^;)
暗がりにゼブラウツボを見つけた。
いつもお宮前で見かけるのだが、数は少ないため、今回も久々の出会いだった。