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シマヒレヘビギンポ

【ポイント】 元浦
【水温】 20.5℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:37-16:58
【潮まわり】 04:43 181cm 満潮 / 10:43 73cm 干潮 / 16:30 185cm 満潮 / 中潮(月齢:25.8)
【日の出・日の入】 日出06:13 日没18:33

僕の八丈島時代の師匠が出している「海水魚―ひと目で特徴がわかる図解付き (ネイチャーウォッチングガイドブック)」(誠文堂新光社)という図鑑が今度改定されるらしく、その際に100種くらい追加されるというので、ヘビギンポ類を増やそう!と提案したら、受け入れてくれた。(笑)
しかし。。。ほとんどの種類が屋久島では見られない種類ばかりなので、僕が写真提供するのはかなり厳しい。。。(・・;)

言いだしっぺなのに、僕が写真提供できるのはクサギンポやシマヒレヘビギンポなど超地味なヘビギンポを数種くらい。(^^;;
しかも、僕が持っているこの2種の写真はどれもロクな写真がなかった!!
みんなショボ過ぎる写真ばかりだったので、今から撮ってくる事にした。(笑)

間違えて撮ったセグロヘビギンポ
間違えて撮ったセグロヘビギンポ
シマヒレヘビギンポは-5m程度の浅場で見られるヘビギンポで、薄く砂が敷かれたような低い岩盤の上に生息している。。。と記憶していたのだが、これがなかなか見つからない。。。
やっと見つけた!!!と思って撮り始めたヘビギンポはよく見ると近似のセグロヘビギンポだった!!!(・・;)
結局、見つからず、エア切れ。。。

こちらがシマヒレヘビギンポ
こちらがシマヒレヘビギンポ
シマヒレヘビギンポ。。。聞いたこともないヘビギンポでしょ?(笑)
でも決して珍しい魚ではなくて、超普通種の分類に入る。
ちまたにあまり写真が出回っていないのは、単にあまり知られていないヘビギンポだからなのだろう。

その原因としてはまず挙げられるのが地味すぎる事!(笑)
環境(砂)に完全に同化していて、背中側とお腹側にそれぞれ鞍状の斑紋が交互に並んでいるのだが、その体の模様が砂粒に似せたように見えるのが特徴だ。
和名の「シマヒレ=縞鰭」はシリビレにある縞々からきているようなのだが、これは水中ではなかなか分からないかも。

もうひとつの原因は近似のセグロヘビギンポと混同されているのかもしれない。
上の1枚目の写真は今日間違えて撮ったセグロヘビギンポ。
2枚目が以前撮ったシマヒレヘビギンポだ。

あとは環境(-5m以浅のなんの変哲もない岩盤上)がダイバーがあまり行かない環境だという事もあるかも。。。

そんなわけで決して珍しいヘビギンポではないので、ちょっと探してみて!(^^)


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イラモツノテッポウエビの生息環境

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.8℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れのち曇り
【潜水時間帯】 14:04-16:47
【潮まわり】 07:46 118cm 干潮 / 13:18 156cm 満潮 / 長潮(月齢:9.3)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没18:25

今日もベタ凪ぎ&晴れ間も見える穏やかな1日だった。
午後から海へ。。。

今日は昨日、見つけた通称「スジ雄」探し。
最大水深5.1m、平均水深4.0mのプロフィールから分かるように、昨日、やつがいた岩の周辺のみで2時間半ずっとこいつを探していた。。。(^^;)
でも、見つからなかった。。。
う~ん。。。どこ行っちゃったんだろ?(・_・;

セグロヘビギンポ
セグロヘビギンポ
徐々に体色が濃くなっていくオス
徐々に体色が濃くなっていくオス

この水深でたくさん見られるセグロヘビギンポというヘビギンポがいるのだが、この種類もすでに繁殖期に入っているようで見つかるオスはすべて婚姻色が褪めたような体色だ。
中にはある程度バリバリの婚姻色?と言えるような子もいたりして、こうしたオスは近くに手を置いただけで逃げずに威嚇してくる。
この種類の威嚇は体色が濃くなって、体を上下に揺らすような行動をとる。
どんどん体色が濃くなっていくので、警戒していることは容易に分かる。

特に背びれが赤くなっていき、一部が黒くなってくるのだが、これが婚姻色&威嚇色だ。
和名の「セグロ=背黒」はここからきている。
つまり、普段は背びれも黒くはないので、和名の由来も分からない。。。

緑色に染まるオス
緑色に染まるオス
ちなみにこれはまだまだ「バリバリの婚姻色」というわけではなく、セグロヘビギンポの求愛時はもっともっと体色は赤くなっていく。。。はずなのだが(八丈島で見ていたセグロヘビギンポは婚姻色が真っ赤!)、実は屋久島の個体ではいまだかつて真っ赤な婚姻色を見たことがない。
なので、僕の知る「セグロヘビギンポ」(僕の基準が八丈島の子)とは何となく婚姻色が違うのではないだろうか。。。?と前から疑問に思っている。

しかも、左の写真のような緑色に体色が染まる個体も多く、さらに疑問は深まっている。。。
ヘビギンポは「婚姻色で見分ける」というのがセオリーだとするのなら、屋久島の浅場で見られるこのヘビギンポはセグロヘビギンポではない可能性もある事になっちゃう。。。う~ん。。。悩む。。。(ーー;)

イラモツノテッポウエビ
イラモツノテッポウエビ
イラモツノテッポウエビ
イラモツノテッポウエビ
柏島の同業者のブログを見て以来、ずっと探していたイラモツノテッポウエビをようやく見つけた。。。
いやいやいや。。。これはなかなか見つからないはずだ。。。(・_・;
だって、聞いていた環境である「イラモの根元の奥深く」どころか、イラモが着生している基盤(石灰質の岩盤だったり、カイメンだったりする事が多い)の中に棲んでいたのだ。
当然、普段は見えるところにはおらず、イラモのポリプを引っ込めたぐらいでは見つからない。
さらにその根元を注意深く指示棒で押し出すようにしないと出てこないのだ。
つまり、「海の中では生き物に触らない&ローインパクト・ダイビング!」などと言っている方は一生見ることがない生き物なのだ。(笑)
チャンスがあるとしたら、メスが放幼するために多分、外に出てくると思うのだが、その時だけではないだろうか。。。?(^^;)

聞いていた通り、1つのイラモにペアで着いていた。
イラモのポリプ(意外に綺麗)をバックに2匹が仲良く並んでいるところを。。。と構図まで考えていたのに、まず普通の状態では絶対に撮れない写真である事が判明。。。(笑)
紅白の体色がとても綺麗なテッポウエビなんだけどね~(^^;;


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