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スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビの仲間?

【ポイント】 一湊タンク下No.1/元浦
【水温】 27.9℃/28.0℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 大雨
【潜水時間帯】 10:48-12:15/14:00-14:30
【潮まわり】 09:43 73cm 干潮 / 16:52 181cm 満潮 / 若潮(月齢:24.8)
【日の出・日の入】 日出05:32 日没19:16

今日は朝から大雨&雷!!
午前中、体験ダイビングをする予定だったゲストが明日に変更したいというので、ぽっこり開いてしまった午前中はカメラを持って海へ。(*^^*)
午後からの体験ダイビングに間に合うようにエクジットしなければならないので、時間制限ありのダイビング。(・・;)

しかし、エントリーするなり105mmのピント合わせのノブが動かな~い!!!!
急いでエクジットして一旦帰宅して60mmに変えて再びエントリー。
ただでさえ時間がないのに、大幅に潜水時間が削られてしまった。。。(・_・;

スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビに近い仲間
スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビに近い仲間
今日は先日見つけた謎のカニ(コシオリエビに近い仲間?)のホームグラウンド「一湊タンク下」での生息状況を調べようと思っていたのだが、時間がないのでピンポイントで見ていった。
案の定、スリバチサンゴの仲間を覗くと、大抵は着いていて、そこらじゅうにいる。。。
いや~気づかなかった。。。(^^;)

写真は多分オス。。。だと思うけど。。。

というのも、1つのスリバチサンゴの仲間に絞り、1匹1匹見ていったのだが、この子以外はみんな卵を抱えていたのだった。
黄色く、体の割に意外に大きな丸い卵をお腹の辺りに抱えていた。
卵を抱えたメスは移動する際は、この卵を抱えた腹部を伸ばす事がしばしばあったのだが、その姿はまさにコシオリエビの仲間にソックリだった。

卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス

このスリバチサンゴの仲間は直径が25cmくらいなのだが、ここには卵を持ったメスが2匹と多分、オスだと思われる子が1匹ついていた。
つまりハレム状態だ。

このコシオリエビに近い仲間は普段から外に出ているわけではなく、写真のようにサンゴに穴を開けて棲家を作り、その中にすっぽりと埋まっている。
さすがにメスはハッチアウトの時は巣穴から自発的に出てきて孵化させるんだろうけど、ちょっと想像できないほど、いつもスッポリ埋まっている。
それを先の尖った細い棒で掻き出すと嫌がってヒョコヒョコ外に出てくる。。。

巣穴にスッポリはまったオス
巣穴にスッポリはまったオス
巣穴の端に細い棒を入れると嫌がって出てくる
巣穴の端に細い棒を入れると嫌がって出てくる

普段の棲家(メス)
普段の棲家(メス)
写真は上記のメスと同じ個体。
こんな感じで全身が綺麗に出ている子ならまだいいのだが、深く埋まっているようなやつは、写真を撮ってもその美しい模様はよく分からない。。。(笑)
またこうしたサンゴは上に砂が乗りやすいためか、この巣穴にはよく砂の粒が一緒に埋まっていたりするので余計に分からない。

感心するのが、その体の形に合わせて巣穴が開いている事だ。
どうやって開けているのか知らないが、少しづつ体の形に合わせていくのだと思う。

写真を見ると分かるように、穴を開けられた巣穴の周辺のサンゴは白く白化しかかっている。
しかし致命的な白化ではなく、サンゴには再生能力があるので、この巣穴に合わせて自然な感じでサンゴは形態を変えているような気がする。

ノコギリハギの幼魚が目立つ
ノコギリハギの幼魚が目立つ
ここ2-3日で急にノコギリハギのチビをよく見かけるようになってきた。
ノコギリハギは本来屋久島では最優占種といっていいほど、沢山見られる魚なのだが、どういうわけか今年に入ってからまったく姿を見なくなり、最近、立派な成魚を数匹見かけ安心していたのだが、幼魚もちゃんとあらわれてくれた!(*^^*)
ただ。。。例年なら、このノコギリハギのチビが目立つのは5月後半から6月にかけての時期。
何か時期がかなりずれているような気がするのだが。。。(・・;)

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追記(2011/09/05):

スリバチサンゴの仲間に着く謎のカニは、アシビロサンゴヤドリガニという既知種だったみたい。。。
サンゴヤドリガニの仲間だったのか。(・・;)

標準和名: アシビロサンゴヤドリガニ
学名: Pseudocryptochirus viridis Hiro, 1938
タイプ産地: 和歌山県田辺湾
分布: 紀伊半島、八重山諸島、台湾、ベトナム、パラオ、ポンペイ


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