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ハナガタサンゴ類の一斉産卵!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 26.5℃/25.5℃/26.4℃/26.5℃
【透明度】 15m/15m/15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 8:40-9:57/10:57-12:02/13:46-14:46/19:33-21:48
【潮まわり】 05:17 90cm 干潮 / 11:03 181cm 満潮 / 16:56 101cm 干潮 / 小潮(月齢:20.8)
【日の出・日の入】 日出05:29 日没19:19

本来なら台風6号最接近時に来島予定だったNさんが少し日程をずらして来島。
ほんと、ありがたい限りだ。(^^;)

ハナツノハギ
ハナツノハギ
1本目だけはビーチで一湊タンク下へ。。。
今日も透明度がイマイチだ。
白く濁っていて、台風のあとだから仕方がないか。。。と思っていたけど。。。

写真は個体数は少ないけど、ちゃんと成魚のオス・メスがハレムを形成していて、たまに求愛も見られるハナツノハギ。
多分、日本では北限なのではないだろうか?

通称・アオベニハゼ
通称・アオベニハゼ
シリウスベニハゼ
シリウスベニハゼ
マンツーマンだったのでボートが出せず、2本目からは他店の出すボートに乗り合わせてもらう事に。。。

今回のゲスト常連Nさんのリクエストはベニハゼの仲間。
最近はなかなか新しい種類が出てこないのだが、とりあえず片っ端からベニハゼの仲間を撮影していく。

左側は-5m以浅の最優占種・アオベニハゼ。
ちょっとした亀裂やオーバーハングを覗き込むとウジャウジャ。。。

右側は-30m以深の砂地に点在する小さな岩などを丹念に見ていくと普通に見られるシリウスベニハゼ。
ちょっと他のベニハゼとは明らかに環境が違って面白い。

浅場の優占種・クロホシハゼ
浅場の優占種・クロホシハゼ
お宮前ではイの一番に台風前に見つけたアンボンスズメダイを確認しにいったのだが、見事にいなくなっていた!
良かった~時化前に撮影しておいて。。。(・・;)
あっという間にいなくなってしまった。。。

写真は屋久島の-6m以浅でシロオビハゼと共に共生ハゼを優占するクロホシハゼ。
他の共生ハゼと比べて、とても警戒心の強いハゼなのだが、ここの子はとてもいい子だった。

ハナダイギンポ
ハナダイギンポ
3本目はゼロ戦へ。。。
ゼロ戦で気付いたのだが、この透明度の悪さは台風時化の影響ではなく、どうも黒潮がやや外れたからのようだ。
中層には浮遊物が散在していて、透明度もメチャ悪い!
完全に黒潮の縁状態だ。。。(・・;)

写真はハナダイギンポ。
巣穴に逃げ込んでビビると綺麗な黄色い体色は失せて、こんな茶色い体色に。。。
でもニラミギンポのビビった子のように、顔にラインのようなものは入らない。(笑)⇒アカボシハナゴイのチビ | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

白い精子に包まれるハナガタサンゴの仲間
白い精子に包まれるハナガタサンゴの仲間
さて、今日はゲストとの3本を終えた後、1人でサンゴの産卵を狙って日没後にエントリー。
狙いは22時前後に産卵すると聞いているテーブルミドリイシの産卵だったので、日没後にエントリーしたのだが、入ってスグに日没直後から行われるハナガタサンゴ類の産卵がまさにピーク状態に突入しようとしていた。
すでに入った時にはハナガタサンゴ類は白いモヤに包まれていて、10分もするともう何も見えないほどに辺りは白い精子の霧に包まれてしまった。。。(・_・;
いや~毎度すげーわ。。。
この凄さは実際に見ないと分からないと思うのだが、これを写真で表すためにはどうしたらよいのか考えたのだが。。。
これはワイドで大きな群体を丸々撮るしかない!!
山のような群体全体が白い精子で覆われる様を撮れば、その凄さが分かるかもしれない。。。
でも、今回は完全に準備不足だった。
失敗した。。。(・_・;

ハナガタサンゴ類は精子と卵を別々に放出する
ハナガタサンゴ類は精子と卵を別々に放出する
今日はマルハナガタサンゴとオオハナガタサンゴ、ハナガタサンゴの一種など近似種が一斉に放卵放精したのだが、こんな状態でハイブリッドはできないのだろうか。。。?
絶対に混じってしまうと思うのだけど。。。(・_・;

結局、超ピークの時は中に入ってしまうとまったく何も撮影できないほどに濁るので、ある程度治まってから撮影を始めた。
だいたい日没直後から産卵が始まり、20-30分くらいでピークに達するようだ。
でそこから15分もすると白い濁りも消えるのだが、その後もところどころで産卵は続いたり、日没後1時間くらいが経った頃、まったく別の種類(ハナガタサンゴの仲間)が一斉産卵を始めたりした。

いや~もう何が何だか分からない。。。(^^;)
まずはここにあるハナガタサンゴ類をすべて正確に同定せねばかも。。。
多分、種類によってある程度、規則性があるような気もする。
繁殖隔離がまったく行われていないはずがないっ!(笑)

来年までの宿題にしよう。。。

それから元々の目的であったテーブルミドリイシも22時近くまで粘ったのだけど、何の変化もなし。。。
こいつら、いったいいつ産卵しているんだろ。。。


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屋久島では未記載種が最優占する事もよくある。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.2℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:50 217cm 満潮 / 14:30 104cm 干潮 / 中潮(月齢:17.9)
【日の出・日の入】 日出06:51 日没17:18

今日は午前中に海へ。
連休明けの平日はまた元の静かな一湊に戻った。
海にダイバーの姿は皆無。。。(笑)

クロユリハゼ属の一種
クロユリハゼ属の一種
今日は特に目的もなかったので一気に深場に下りて、いつもはあまり見ないような水底環境を見て周った。
-30m前後まで下りるとそこら中で見られるのに、今までこのLOGでは紹介する事がなかったのが、このクロユリハゼ属の一種だ。
外海環境の永田などでは-30m以深ではオグロクロユリハゼが最優占するが、湾内環境の一湊タンク下の同じ水深ではこいつが最優占する。
屋久島ではよくある優占種なのに未記載種というパターンのひとつ。。。(笑)
通常はペアで行動し、近づくと巣穴から離れながら2匹で逃げ、最終的には巣穴まで帰ってきて穴に入ってしまう。

シリウスベニハゼ(メス?)
シリウスベニハゼ(メス?)
深場の水底では結局、これといって発見もなく、スゴスゴと引き返した。。。
小さな岩の表面を見るとシリウスベニハゼが結構見られるのに気づいた。
こんなに沢山いるのに今まで気づかなかったのは、先入観以外の何者でもない。
「ベニハゼとは暗いオーバーハングしたような場所の壁面や天井に生息する」という。。。(笑)
そういう意味でもこのシリウスベニハゼの生息環境にはほんと驚いた。

エリグロギンポ
エリグロギンポ
浅場に帰ってきてからエリグロギンポを見つけた。
エリグロギンポは屋久島では決して多く見られる魚ではないのだが、この子は先々月末から1週間ぐらいある場所で見られていた子(⇒イレギュラーなハナゴンベの極小チビ)ではないだろうか。。。?
最短まで寄っても全然逃げない。。。警戒心は薄い。。。


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一応、屋久島初記録!シリウスベニハゼ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 24.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:39 99cm 干潮 / 16:32 200cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出06:46 日没17:20

今日は珍しく朝から海へ。。。
まだ咳が止まらない。。。苦し~

シリウスベニハゼ
シリウスベニハゼ
一昨日の島内の同業者のブログに何と2年越しで探していたシリウスベニハゼが出ていたので、早速同じ場所に行って探してみた。
シリウスベニハゼは矢野さんの図鑑で見て、屋久島でも探していたのだがなかなか見つからずにいたベニハゼだ。
それもそのはず。。。ベニハゼというとオーバーハングした暗がり壁面や天井に着いているという固定観念があったのだが、何とこのベニハゼはよくよく図鑑で生息環境を見てみると砂地や砂泥底に点在する岩の上にいるそうな。。。知らなかった。。。(ーー;)
さすがに過去にそんな場所は探していな~い!!
2年前にベニハゼにハマった時も暗がり壁面や天井ばかり見ていて、そんな場所にまさかベニハゼの仲間がいるなんて夢にも思わず見もしなかったのだ。。。

シリウスベニハゼのオス?
シリウスベニハゼのオス?
見つけるのに30分くらいかかったが、何とか見つかった。
で、最初に思ったのが、「げっ!地味っ!」(笑)
写真に撮るとそれなりに綺麗なベニハゼなのだが、肉眼で見るやつは想像以上に小さく地味な体色だった。
「これなら過去に撮っているかも。。。」とスグに思ったのだが、やっぱりそうだった。

2年前にベニハゼ三昧していた頃の写真をひっくり返してみると、何枚かシリウスベニハゼらしき子の写真があった!!
勝手にホシクズベニハゼの幼魚か何かと勘違いしていたか、もしくは屋久島でよく見られる未記載のベニハゼと勘違いしていたのかもしれない。
引き伸ばしてじっくり見て同定することなく済ませてしまった連中の中に何枚か写っていた。

シリウスベニハゼは実は結構多いベニハゼかもしれない。
それでも屋久島初記録には間違いない!
これからは今まで以上にその魚の生息環境により気を配ってフィッシュウォッチングしていかねば。。。
それから海から帰ってきたら面倒臭がらずに全写真のチェックと同定と。。。撮りっ放しが多過ぎっ!(笑)

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
帰りにちょっと普段はあまり行かない浅場に逃げて、岸沿いに安全停止しながらエクジット口へ。。。
執拗にメスに求愛するノコギリハギのオスがいたのでしばらく観察。
海藻にペアで絡まったりしていたので、うぉ!産卵するかも!!と期待したけど、結局何も起こらず。
というかエア的に時間切れ~(涙)


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