タグ: オトメベラ

夏っぽい午後。。。(^^)

【ポイント】 一湊タンク下No.3/横瀬/一湊タンク下No.1
【水温】 26.8℃/27.2℃/27.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潜水時間帯】 9:19-10:13/11:20-12:10/13:48-15:01
【潮まわり】 04:19 214cm 満潮 / 11:17 37cm 干潮 / 17:57 211cm 満潮 / 中潮(月齢:26.5)
【日の出・日の入】 日出05:24 日没19:22

今日も朝は天気が悪かったけど、昼過ぎから夏のような青空が広がり、3本目を終わったころには真夏のような状態に。。。(^^)
海も台風11号接近をまったく感じさせないほど穏やかで静かだ。。。
しかし、例によって一湊の漁船は早くも台風つなぎを始めた。(-_-;)
きっと明日、明後日も晴天&ベタ凪なのに船が出せない。。。そんな感じになりそう。
という事で、明日はきっとベタ凪&晴天であろう永田で潜ってきます!
漁礁では久々にツバメウオの群がり見られた。
写真だけ見ていると夏っぽいでしょ?(笑)
でも、実際は依然として黒潮は接岸せず、やや白濁りの海です。。。(^^;)
台風11号通過と同時に黒潮が接岸したりするのかなぁ。。。だといいなぁ。。。希望的観測。(笑)

しかし、ようやく海に活気が感じられるようになってきた。

2本目の横瀬(正午前後)ではヤマブキベラやオトメベラのペア産卵やコガシラベラの集団産卵、3本目のタンク下(15:00ちょっと前)ではオニベラやホンソメワケベラのペア産卵が見られた。
ベラ類の産卵が頻繁に見られ始めると、なんか夏の海って感じでフィッシュウォッチングが楽しくなってくる。。。(^^)


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連休なのにマンツーマン。。。(^^;;

【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 25.3℃/
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:10-10:01/10:56-12:19
【潮まわり】 08:53 74cm 干潮 / 15:27 200cm 満潮 / 長潮(月齢:9.2)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:30

連休2日目。。。
今年の連休はどういうわけかまったく予約が入らず、今日はなんとリピーターIさんとマンツーマン。。。(・・;)
今日は風が強く、永田など他のエリアはクローズしてしまったため、すべてのダイビングサービスが一湊湾内に集結し、大混み状態!

どのお店も沢山のダイバーを引き連れているのに、なぜかうちはマンツーマン。。。どういう事???(^^;;

「大丈夫か??うちのお店??」と焦る僕に対し、貸し切り状態を喜ぶIさん!(笑)

水温25-26℃、透明度30mオーバー。
でも、なぜかうちは毎年11月はヒマなんだよね。。。(^^;;
う~ん。。。

ベストシーズンは?と聞かれ、7-8月です!次が6月と9月!次が5月と10月!と断言して、夏場の来島を促す僕に問題があるのかな。。。?(笑)

11月の屋久島の海はまだまだ十分にイケます!(^^)
。。。っていうか、むしろ少人数でのんびり潜れるのはこの時期なのかも。。。

今日は1本目は大混みのゼロ戦で潜ったあと、2本目は連休なのにビーチで長時間ダイビング。
ゲストIさんは行動観察がリクエストだったので、オトメベラの求愛&産卵をずっと追いかけた。
生態観察は夏場のピーク時に比べるとイマイチだけど、ベラ類などいくつかの種類はまだまだ繁殖期。

考えてみれば、まだまだウェットで入れるくらいの水温だもんね。。。(^^;;


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乙女の憂鬱。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.1℃
【透明度】 ~10m
【海況】 時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:37-16:23
【潮まわり】 06:04 184cm 満潮 / 11:37 108cm 干潮 / 17:06 198cm 満潮 / 大潮(月齢:12.9)
【日の出・日の入】 日出07:02 日没17:17

いや~西高東低の冬型が決まり始めていて、陸も海も完全に冬の状態。。。
昨日は午前中に潜ってオトメベラの産卵が見られなかったので、今日は午後から潜ってみた。
しかし海は時化始めていて、透明度は10m以下のニゴニゴ状態。
砂や浮遊物がかなり舞っていた。
見渡しがまったく利かない海で完全にヤル気を失い(だって全然、見渡せないんだもん。。。)、先日見つけたシャコガイの仲間に着くセホシウミタケハゼをずっと撮っていた。1時間半ぐらいずっと。(笑)
1回撮り始めたら、ハマってしまった。。。(・_・;
構図をいろいろ変えたり、ボケ味を見ては一喜一憂し、ずっと。
アホでしょ?(笑)

それくらい、今日の海は透明度が悪く、そして暗かった。
ウネリも凄いし。。。
でも、マクロの接写だったらニゴニゴは関係ない!(^_^;)

pic1
pic1
pic2
pic2
pic3
pic3

尾ビレの先端が切れたオトメベラ
尾ビレの先端が切れたオトメベラ
ちなみに今日はそんな状況だったので、ほとんどオトメベラを観察していないのだが(笑)、東地区に着いてスグに見つけたのは昨日も見られた尾ビレの上葉が切れている子(多分、メスだと思う)だった。
オトメベラの中にはたまにこんな感じで尾ビレが切れているような子を見かける。

オトメベラの雌雄はオスが真っ青になっていない時は、メスとの違いは分かり難い。。。
しかし、明らかに違うのは雄はその体のサイズが大きい事とそしてもう一つは尾ビレの先端が長く伸びている事だ。
この子はこの東地区ハレムで2番目に大きな子(多分、メス)なのだが、そう考えるとこいつはいつまで経ってもハレムのボスにはなれないな。。。と思った。(笑)

そんな事を考えていたら、クマノミなどのようにオトメベラもハレムのボスがナンバー2を常に監視し、性転換が起こらないように抑制しているのかな?とちょっと思った。
だとしたらちょっと面白い。(^_^)

明日はもっと時化そうだ。(ーー;)


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乙女の祈り。。。(なんじゃそりゃ?)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:11-12:28
【潮まわり】 06:04 184cm 満潮 / 11:37 108cm 干潮 /17:06 198cm 満潮 / 大潮(月齢:12.9)
【日の出・日の入】 日出07:02 日没17:17

昨日の観察でまだオトメベラが繁殖しているような気がしたので、今日は産卵を狙って午前中にエントリーした。
通常(シーズン中)、オトメベラは屋久島では午前10持くらいから正午にかけての時間帯に産卵が見られることが多いのだ。
しかも、シーズン中はほぼ毎日。

ハレムのボスがやや青味を帯びた時
ハレムのボスがやや青味を帯びた時
結論から言うと、産卵行動はまったく見られなかった。
雄は全然婚姻色(眩しいくらいに真っ青な体色)になっていないし、派手な求愛もほとんど見られなかった。
もうひとつの目的である「チビのくせに婚姻色になる子」も当然、見つからなかった。。。(ーー;)

もう繁殖期は終わったのか、たんにピークは過ぎているので毎日は産卵していないのか、はたまた季節に応じて産卵時間をスライドさせているのか。。。

ハレムのボスの普段の体色
ハレムのボスの普段の体色
ひとまず今日は産卵は見られなかったけど、東地区のハレムのボスである二次オスを2時間以上ストーカーしていたので、彼のテリトリーと囲っている雌相の数はだいたい把握できた。
二次オスはある一定の範囲を巡回しているようで、必ず決まった場所にいる雌相の子たち(10-12匹)をチェックして回っているようだった。
その範囲は思いの外狭く、だいたいバレーボール・コート1枚分くらいではないだろうか?
継続観察は割としやすいかも。

ほんとごくごくたま~に雌に求愛らしき行動をとるのだが、その時だけ多少青味を強めるのだが、それ以外の時の体色は雌とさほど変わらない。。。
ただ明らかに体が突出して大きく(15-18cmはある)、尾ビレの先端が長い事、そして興奮色が褪めていても頭部にやや青味が残る事で簡単に「あんたボスでしょ?」と分かるのだけど。(笑)

求愛?脅し?ハレムのボスのムチャぶり
求愛?脅し?ハレムのボスのムチャぶり
たまに雌相の子に体の側面を寄せるようにして上から迫るのだが(右写真参照)、シーズン中のように頻繁に行うわけではなく、また執拗に行なっているわけでもない。
これは求愛なのか脅しなのかわからないが(笑)、すべての雌相の子に行なっているわけではないようなので、その辺にこの雌相の子が一次雄なのか?雌なのか?を見分ける術があるかもしれない。。。

さっきから「雌相」という言葉を連呼しているけど、この「雌相」というのは”雌のような体色”くらいの意味で、決して繁殖活動を行う上でのメス(♀)の事を言っているわけじゃない。

典型的な”雌相”=雌か?雄か?は写真からは分からない
典型的な”雌相”=雌か?雄か?は写真からは分からない
このオトメベラは産まれながらの雄である一次オス(体色はメスとほぼ同じ体色)と雌から性転換する二次オス(雌相とは異なる派手な体色=大抵はハレムのボスとなる)がいる事が知られている。
つまり、ここで言う雌相には繁殖活動を行う上でのメス以外に一次オスも含んでいるのだ。
外見上ではこの一次雄と純粋な雌を見分ける術は今のところない。
これを見分けるためには産卵時の行動(動き)を見るしかないと思っているのだが、こりゃ、これを確認できるのは来年かな。。。(・_・;

やや青味がかった雌相の子(10cmくらい)
やや青味がかった雌相の子(10cmくらい)
ところで、このオトメベラを含むニシキベラ属の繁殖には間男(ボスが雌とペア産卵している時に横から出てきてどさくさに紛れて精子をかける雄)の存在は知られているのだが(僕は見たことがないけど。。。)、スニーカー(ボスのテリトリー内で隠れてコソコソと雌を奪ってペア産卵する雄)というのはまだ聞いたことがないし、見たこともない。

屋久島のように、群れ産卵は見られず、しっかりとしたテリトリーを持ってペア産卵のみが行われるような環境では、もしかしたらアカササノハベラやムナテンベラのように間男やスニーカーがいるかもしれない。。。

上が典型的な雌相の子、下がやや青味がかった子
上が典型的な雌相の子、下がやや青味がかった子
いるのならぜひ見てみたい!!!
で、それが多分「チビのくせに婚姻色になる子」だと睨んでいるのだが、今日は見つからなかった。
しかし、普段から通常の雌相の子よりもやや青味がある子はちらほら見られる。

「え~!!!これって単に写真の露出の違いじゃないの?ストロボの光が届いていないのでは?」と言われかねないので(笑)、2匹が一緖に写っている写真も一応掲載しておく。

って言うか、これも分かり難いか。。。(・_・;
現場で見ると特に顔のあたりに薄っすら青味がかかっているんだけど。。。

この青味の強い子たちは繁殖時にはスニーキングしていそうな気がするのだけど。
今現在、常識のように言われているニシキベラ属の繁殖生態(これがどんなモノなのかはまたの機会に。。。(^_^;))が、生息数や生息環境の違いでまったく違うものになっているような気がして、何かワクワクしてくる。(^^)


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オトメベラの屋久島での社会構造

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.2℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:48-16:40
【潮まわり】 05:24 174cm 満潮 / 10:55 108cm 干潮 / 16:31 192cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出07:01 日没17:17

今日も午後から海へ。。。

メスとして産まれオスに性転換する「二次オス」と産まれながらのオスである「一次オス」とが存在する種類で、ペア産卵と群れ産卵、2つの産卵方法があるベラにはニシキベラやオトメベラ、コガシラベラ、ホンベラなどがいるのだけど、最近この連中が僕の中で熱い。(笑)

この手のベラは一般的に、TP体色(オス特有の派手派手体色)の二次オスがペア産卵をして、IP体色(メスと同じ地味地味体色)の一次オスが群れ産卵を行う事が知られている。
当然、ことはそれほど単純ではなく、環境によってはこの2つの産卵方法が入り乱れてゴチャゴチャになったりもする。

ただ、そうは言ってもペア産卵のオス:メスの比は「1:1」、群れ産卵のオス:メスの比は「多数:1」が普通だと思っていたのだが、和歌山や高知の同業者の話ではオトメベラやニシキベラの当地での群れ産卵はオス:メスの比が「1:多数」だという。。。
何とオスメス比が逆らしいのだ。(ーー;)

また、久米島・エスティバンの川本さんが、オトメベラにメスや一次オスのサイズの子の体色がIPからTPに変わったという話をされていたのだが、よくよく考えると屋久島でもたまに若魚サイズの子が真っ青なTP体色になっているのをたまに見かける事を思い出した。
今まで考えたこともなかったのだけど、そう言えばこいつらって一体何者なん?(ーー;)
一次オスなの?二次オスなの?それともまさかのメスなの?(笑)

こんな感じで普通種なのによく考えると何だか謎だらけのオトメベラの生活史。。。
場所(環境や地域)によって、状況(生息数やオスメス比)によって、産卵方法が大きく変わるのは想像できるが、生活史までもが違うのではないだろうか?と思ったわけだが、まずは屋久島でのオトメベラの社会構造を調べてみようと思った。

ちなみに屋久島ではオトメベラの群れ産卵は不思議と見たことがない。
あまり潮通しの良いポイントに僕自身が行かないからかもしれないけど、今現在、潜っているポイントでは今のところ見たことはない。

屋久島では基本的にオトメベラはペア産卵が主流だ。
大きなTPオスが1匹いて、メスを10匹くらい囲っているハーレムが、例えば僕がよく入るホームグラウンドの一湊タンク下には4つくらい(3つかも?)ある。
お互いのテリトリーがハッキリ分かれていて、平和なペア産卵をしているという印象だ。

最近はまったく真っ青なTPオスを見ていなかったので、もう繁殖期は終わったのかな?と思っていたけど、注意してTPオスをよく見てみるとそれなりに青っぽくはなって、メスも引き連れて泳いでいた。
もしかしたら午前中にまだ産卵をしているかもしれない。。。
ただ、午後の時点では、ちょっとでもメスから離れると真っ青な体色は褪せて、メスと同じような体色にスグに戻ってしまった。
特に追い掛け回しているとスグに褪める。。。(笑)

(下2枚は同一個体)

やや興奮色の西地区の二次オス(18cm)
やや興奮色の西地区の二次オスA(18cm)
興奮色が醒めた西地区の二次オス(18cm)
興奮色が醒めた西地区の二次オスA(18cm)

(下2枚は同一個体)

やや興奮色の東地区の二次オス(18cm)
やや興奮色の東地区の二次オスB(18cm)
興奮色が醒めた東地区の二次オス(18cm)
興奮色が醒めた東地区の二次オスB(18cm)

二次オスが引き連れていた巨大なメス?(15cm)
二次オスが引き連れていた巨大なメス?(15cm)
ちなみにこのTPオスが引き連れているのは多分、間違いなくメスだと思うのだが、中には先頭を行く立派なTPオスとそれほどサイズは変わらない子がよく含まれている。
TPオスの体色が褪めると、どちらがハーレムの主なのか分からなくなってしまうくらい。

今年、伊豆でもオトメベラの産卵が見られているようだが、何とTPオスの大きさがたった10cm!!
これは屋久島ではどのメスよりも小さく、若魚サイズと言ってもいいくらいの大きさだ。

逆に言うと屋久島の若魚やメスが伊豆に行ったら間違いなくハレムのボスになれると思う。。。(笑)

しかし、すでに5-6cmくらいから幼魚時の背ビレの斑紋は消えてしまうらしいので、間違いなく成魚であることは確かなようだ。
ちなみに屋久島では8cmくらいでもまだ背ビレの斑紋はクッキリ残っている。

背ビレにまだ黒斑の跡が残る若魚(8cm)
背ビレにまだ黒斑の跡が残る若魚(8cm)
典型的なメスの色彩(10cm)
典型的なメスの色彩(10cm)

今日、一番探していたのが、川本さんの言う、ミニTPオス(?)だ。
全然見つからなかったのだが、もうエアがカスカス状態のエクジット直前に1匹見つけた!!!
体長は10cm程度なのに真っ青!
撮りたかったけど、撮れなかった~!!!!
だって、マジでエアがカスカスなんだもん。。。いつもこのパターンが多いなぁ。。。(ーー;)

明日は午前中に潜って、産卵とこのチビTPを狙ってみる予定。

屋久島では稀なオウギチョウチョウウオ
屋久島では稀なオウギチョウチョウウオ
ウスサザナミサンゴ群落のすぐ近くで屋久島では稀なオウギチョウチョウウオの若魚を見つけた。
これっていつ入り込んだんだろ?
気づかなかった!!!


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