タグ: ウミヒドラの仲間

クラゲ体はすでに一斉に遊離してしまったあとだった。。。(・_・;

【ポイント】 魚見
【水温】 20.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:33-16:10
【潮まわり】 09:27 204cm 満潮 / 15:25 75cm 干潮 / 中潮(月齢:18.8)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:28

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。(^^)

2013年の元旦はそれなりに凪ぎて、無事に初潜りを終えることができた。
といってもゲストはいないので、1人でのんびり。。。(^^;)

初潜りだからホームグラウンドの一湊タンク下で潜りたかったのだが、すぐにでも確認したいことがあっていつもはあまり入らない魚見へ。。。

ヤギモドキウミヒドラの仲間
ヤギモドキウミヒドラの仲間
12月にFacebookでケラマの小野にぃにぃさんの撮ったヤギモドキウミヒドラの仲間にたわわに実った果実(正確にはクラゲ体)を見て以来、これを見たくて定点観察をしていたのだが、そのヤギモドキウミヒドラの仲間がある日突然無くなってしまった!!(・_・;
しかし、スグに島内の同業者が、別の魚見というポイントで沢山クラゲ体が着くヤギモドキウミヒドラの仲間を見つけてくれ、これを見に行こう行こうと思っていながらゲストがいたり、時化ていたりで結局、年内に見れなかった。。。

そしてようやくそのチャンスが!!!
と思ったら。。。(・_・;
魚見に着くとその同業者がエクジットしてきて、開口一番「全部、遊離したのか、まったくクラゲ体がなかったです~!!!」
え~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

入ってみると確かにヤギモドキウミヒドラの仲間は沢山生えているのだが、どれもクラゲ体なんてまったく着いてなかった。
何てタイミングが悪いんだ。。。(-_-;)
すべて遊離してしまったあとだった。

でも、一湊タンク下ではめったに見ないヤギモドキウミヒドラの仲間が沢山ある状況にウハウハ!!

緑色のヤギモドキウミヒドラの仲間は綺麗!!(^^)
緑色のヤギモドキウミヒドラの仲間は綺麗!!(^^)
しかも、どれも枝ぶりは大きく、そのほとんどは綺麗な緑色なのだ!!!(^^)
しかし撮影を始めたところ、肉眼では綺麗な緑色なのに撮ってみると白っぽくなってしまうヤツと見たままの緑で撮れるヤツとがある。。。
おかしいなぁ。。。と思って露出を変えたり、ストロボ光を調整したりしていたけど、結果は同じ。。。
ファインダーを通してよ~く見てみると、ポリプの色がちょっと違っていた。

見たままの緑で撮れるヤツは全体(根本からポリプの先まで)が透明感のある綺麗なグリーンであるのに対し(下左写真)、白っぽくなってしまうヤツは根本は白く、ポリプの先端だけがグリーンなのだった。(下右写真:これは一湊タンク下で定点観察しようとしていたタイプと同じ)
白っぽくなってしまうヤツは全体で見ると緑色に見えるけど(この記事の1枚目の写真がそうです)、きっちり拡大して撮るとやっぱり白い部分が多いからか白く撮れるのだった。

グリーン・バージョン
グリーン・バージョン
グリーン&ホワイト中間バージョン
グリーン&ホワイト中間バージョン

ホワイト・バージョン
ホワイト・バージョン
ちなみに根本からポリプの先端まで真っ白い群体もあって(右写真)、これは肉眼で遠くから見ても当然白い。
近づいて見てみると白いというか透明なポリプを持っている。。。
これら「グリーン・バージョン」、「ホワイト・バージョン」、「グリーン&ホワイト中間バージョン」の3つの配色パターンのヤギモドキウミヒドラの仲間はすべて同じ種類だと思うのだが、このような色彩の違いはどうしてできるんだろう。。。?
何か面白い!!!(^^)

下左写真のように同じ群体から2つの配色パターンの枝が伸びているものもあり、さらに下右写真のように一見「グリーン・バージョン」に見えるけど透明なポリプもちらほら見られたり、根本のほうは透明なポリプも多い事から、成長過程というか、成熟過程なのかなぁ。。。(ーΩー )ウゥーン
色は状態を示している可能性もあるけど、同業者によると色は関係なくクラゲ体は着いていたらしい。。。

上がホワイトver. 下が中間ver.
上がホワイトver. 下が中間ver.
_DSC2275

どう変化するのか、こりゃしばらく定点観察するしかない。。。
うーん、新たな楽しみができた!\(^▽^)/
まだ見ぬ、たわわに果実が実った状態のヤギモドキウミヒドラの仲間も見たいし!(^^)

オレンジ色の可愛いヒドロ虫(^^)
オレンジ色の可愛いヒドロ虫(^^)
実は今日は同じ場所でもっと面白いヒドロ虫の仲間を見つけた。
オレンジ、もしくは黄色いヒドロ虫!!!
どれも何か枝の部分にゴミのようなものが着いていてちょっと汚いけど、ポリプはすごく綺麗だ!
薄い黄色から濃いオレンジ色まで色は様々だけど、多分、すべて同じ種類だと思う。
これがこの場所にはウジャウジャ生えていた!!

そして、この綺麗なヒドロ虫がまたクラゲ体のようなものを持っていた!
ただ、株によってその果実(クラゲ体???)の形は様々だったので、最初は別種なのかな?とか思っていたけど、何本も見ていくうちにクラゲ体(?)の成熟過程であることが分かった。
多分、こんな感じで成熟していくのでは?

1. 最初は小さな粒々が根本に着く
1. 最初は小さな粒々が根本に着く
2. 粒々が少しづつ変化していく。。。
2. 粒々が少しづつ変化していく。。。
3. 小さな実が開いた状態???
3. 小さな実が開いた状態???

何じゃ?この桑の実みたいなやつは???
何じゃ?この桑の実みたいなやつは???
←ただ。。。こんな桑の実みたいな果実を着けたヤツもいたので、ちょっと頭が混乱した。。。(-_-;)
何だろ?これ???

いや~ちょっと分からないことだらけでメチャ楽しいんですけど!!!(^^)
正月早々から海の中で大興奮して、何か初潜りから大満足の1本だった。ヾ(@⌒▽⌒@)ノ!


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定点観察、2日で終わる。。。┐(‘~`;)┌

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.4℃
【透明度】 15m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:01-12:40
【潮まわり】 05:51 173cm 満潮 / 11:18 110cm 干潮 / 16:42 186cm 満潮 / 中潮(月齢:11.8)
【日の出・日の入】 日出07:12 日没17:23

今日は正午前にカメラを持って海へ。。。

今日の目的はハッキリしていた。
ずばり、ヤギモドキウミヒドラの仲間の定点観察の続きだ。(⇒参考:魔のスパイラルにハマッてしまった。。。(笑)

ヤギモドキウミヒドラの仲間の決まった固定箇所を2日おきくらいに撮っていき、クラゲ体とポリプ体の変化の様子を観察して、その生活史を調べようと思ったのだ。
あわよくば、クラゲ体が遊離してクラゲになっていく様子が写真に撮れれば。。。!!!という野心も持っていた。
ところが。。。

行ってみると、見つからない。。。(・・;)
かなり小さめのヤギモドキウミヒドラの仲間なのだけど、昨年からあったやつなので、見つからないなんて事は考えてもいなかったのだが、マジで全然、見つからねー!!!( ̄□ ̄;)!!
固いヤギみたいなものなので、なくなるはずがないと思い、探した、探した!!
-25mと結構深かったのだが1時間近く探していたので、最後はコンピュータがかなりヤバイ事になっていたので諦めざるをえなくなってしまった。。。

数日中にもう一度だけ確認しにいくつもりだが、多分、なくなった。。。はぁ。。。

ガッカリしてエクジットし帰宅すると、同業者から嬉しい知らせが!!!
魚見というポイントの浅場に大量にヤギモドキウミヒドラの仲間があって、沢山、クラゲ体が果実のように実っていたそうな。。。
これは行くしかないっ!!!!(^^)

考えてみれば、魚見は大きなヤギモドキウミヒドラの仲間がボチボチ見られるポイントだった。。。
しかし、魚見はめったに入れないので定点観察できないのが痛い。
とりあえず長期でモニタリングして、生活史を知りたいんだよなぁ。。。^^;
一湊タンク下に他にヤギモドキウミヒドラの仲間はないかなぁ。。。(ーΩー )ウゥーン

今日はほとんど写真を撮らなかったのだけど、行きがけに例のブチウミウシが着く青いカイメンに着くメチャ可愛いヒドロ虫をようやく一湊タンク下でも見つけた。
しかも、ブチウミウシも近くにいて、さらに4-5株がまとまっていたので、何かいい感じ。(^^)

3-4株がまとまっていて何か良い感じ。(^^)
3-4株がまとまっていて何か良い感じ。(^^)
ブチウミウシも近くにいて絵になりそう。。。
ブチウミウシも近くにいて絵になりそう。。。

1時間後に帰ってきてもまだ萎んでるポリプ
1時間後に帰ってきてもまだ萎んでるポリプ
ただ、昨日までの時化の影響か、カイメンが泥等でメチャ汚いっ!(笑)
とりあえず、水流を送ってこれを吹き飛ばし、帰りに撮影しようと思っていたのだが(一度、水流を送ってしまうとヒドロ虫のポリプは一旦閉じてしまうため)、帰りに寄ってみるとまだポリプは縮まったままだった。(・・;)

仕方なく単体でパチリ(笑)
仕方なく単体でパチリ(笑)
エアーもなかったので、もう待てず、唯一ポリプが開いているものを単独で何枚か撮影して終わった。。。
これもまた行かなきゃだ。。。(笑)


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岩盤に直接着生するネギ坊主の仲間

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.6℃
【透明度】 10m
【海況】 大時化
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:39-15:32
【潮まわり】 05:59 194cm 満潮 / 11:42 98cm 干潮 / 17:17 204cm 満潮 / 中潮(月齢:12.2)
【日の出・日の入】 日出06:53 日没17:17

今日は朝から厚い雲に覆われ、今日お帰りになるIさんご夫婦が乗る飛行機が心配。。。(・・;)
ひとまず正午前にIさんご夫婦を空港に送り、午後から1人で海へ。
午前中は凪ぎていた(と思われる)海も、風が北西に変わってからは大きく時化はじめ、一湊湾内は目に見えて悪くなっていくのが分かる。

今日は昨日確認したセナキルリスズメダイの卵守りをどうしても観察したくて、どう考えても時化始めだと思われる海にエントリー。(笑)
産卵床だけ見て一気に帰ってこようと思い、ダッシュでセナキルリスズメダイの産卵床まで泳いだ。
しかし。。。卵がないっ!!!!!( ̄□ ̄;)!!

昨日は確かに産み付けられていた卵が跡形もなく無くなっていた。。。
やっぱり、こんな無防備な場所だと他の生物に食べられてしまうのだろうか。。。

かなりショックを受けて帰ろうとするも、海はガンガン時化ていくのが分かる。
ドキドキしながら帰路に向い、浅場に帰ってきて更にドキドキ。。。だって、エントリー時には15m以上は見えていた透明度が5mくらいまで落ち、砂が舞い散ってるんだもん。。。(・・;)

何とかエクジットは問題なかったけど、セットのウネリはエントリー前よりも確実に大きくなっていた。
凄い急変。。。

しかし、最近、この一湊タンク下もよく時化るようになってきた。
僕が屋久島に来た当初は、どんな風にも強いめったに時化ないポイントだったのに、今ではちょっと北西が吹いただけで簡単に時化るようになってしまった。
というよりも、同じ北西でも前は西北西(西寄り)が多かったのに、最近はそれが北に寄って北北西の風が多くなったのかもしれない。

「時化に強い」という肩書も今や昔の話となってしまった。。。

ネギ坊主の仲間
ネギ坊主の仲間
前に紹介したシンデレラウミウシの卵の脇にあったネギ坊主の仲間は(⇒ベタ凪ぎなれど視界不良。。。(笑))、その後何回も確認してみたけど、まったく見つからなかった。
もしかしたらシンデレラウミウシが食ってしまったのか?とか思っているんだけど、どうなんだろう?
カイメンを食べているところは見たことがあるけど、ヒドロ虫も食うのかな?
ヒドロ虫の仲間を好んで食べているとすると、シンデレラウミウシを見つけたらスグにその壁面を探せば、このネギ坊主がみつかるかもしれない!
そう思って付近を散策してみると、やっぱりあった!!!

1本1本の茎の長さは8mm程度なので、かなり目を凝らさないと分からない。(笑)
大時化だったので、まともには撮れず、ちょっとウネリで揺れるとこの触手部分はしぼんでしまった。。。

温帯域でよく撮られるエナガトゲトサカに群生するハナヤギウミヒドラや前に屋久島でも見つけたクダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間(⇒執拗にネギボウズ通い。。。(笑))と違って、こいつは岩盤(ピンク色の石灰藻?)からそのまま出ていた。
宿主らしい宿主がいないのだ。
宿主が違えば種類も違うのかもしれない。。。
でも、見た目はクダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間と何ら変わりはない。。。(笑)

ただ、ウミヒドラ類ではよく見られる事なのだが、必ず近くにはコケムシの仲間が見られるのが面白い。
今回はクダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間を見つけた時も近くにあったオレンジ色のコケムシの仲間が脇に見られた。
これって何か関係があるのかな。。。それとも単なる偶然なのだろうか。。。?


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ベタ凪ぎなれど視界不良。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 23.0℃
【透明度】 10m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:33-16:23
【潮まわり】 08:42 235cm 満潮 / 14:33 88cm 干潮 / 中潮(月齢:2.2)
【日の出・日の入】 日出06:44 日没17:20

ようやく海が凪ぎた。
11月だというのに冬のような北西の強風が吹く日々が続き、ホームの一湊湾内は大時化だった。
これで2日連続の「海なし」が続いてしまったのだが、今日はようやくベタ凪ぎの一湊タンク下にカメラを持ってエントリー。
まともに静かな海に潜れたのは久し振りかもしれない。。。(^^;;

しかし、透明度はかなり悪かった!
浅場は10m以下の視界だったし、沖に出てもそれほど変わらないくらい濁っていた。
最初は漁礁に行こうかと思っていたのだが、あまりにも視界が悪いので止めたくらい。。。(笑)

シテンヤッコの求愛
シテンヤッコの求愛
結局、-20m付近でもろに求愛中のシテンヤッコを見つけて、ずっとそれを追いかけていた。
メスのお腹はかなり大きく、メスの上部でヒレ全開で体を立てて行う求愛もかなり激しかった。
でも、まだ時間が15:30前後と早かったため、産卵はしないだろうとは思いつつも、メスがオスの求愛に合わせて上昇したりもしていたので、ついついわずかな期待に胸を膨らませ追いかけ続けてしまった。。。σ(^_^;)

キンチャクダイ類特有のオスがメスのお腹にキス(?)をしながら2匹で上昇していく行動も何度も見られたけど、結局は産卵まではエアーがもたず、見れずに終わった。
でも、中層にプカプカ浮いてずっとシテンヤッコのペアを追い続けるのはかなり楽しかった。
おかげで全然、写真が撮れなかったけど。。。(笑)

もう少しだけ遅い時間にエントリーすればよかったかなぁ。。。残念。。。
しかし、この時期の産卵行動は初めて見たのだが、夏場の高水温期は夕方1匹のオスが複数のメスを引き連れて、求愛を繰り返したりしているけど、なぜか今日は周囲にはまったく他のメスは見られなかった。

こんなところにネギ坊主の仲間が!!!(゜O゜;
こんなところにネギ坊主の仲間が!!!(゜O゜;
これではログ・ネタがないっ!という事で帰りに-15m付近でシンデレラウミウシが産卵していたので、それを撮って上がった。
最短近くまで寄って、卵と触角にピントを合わせる事だけに専念していたので、気づかなかったのだが。。。
帰ってからその写真を見てみると、卵の根元に通称「ネギ坊主」らしきものがーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こ、こんなところに。。。(゜O゜;

昨年の冬、探しに探した通称「ネギ坊主」(⇒執拗にネギボウズ通い。。。(笑))と呼ばれるウミヒドラの仲間。
結局、ガイドで使うことはあまりない沖の-30m付近で、ようやく「ネギ坊主」の仲間を見つけたのだが、遠いためその後はあまり観察していない。
こいつはそれよりもずっと手前のガイド・エリア内の-15m付近。

ここだったらまた見に行けるけど、いや~撮影中は全然気づかんかった。(-_-;)
しかも、ここってただの岩の表面なんだけど、こんなところにもネギ坊主の仲間が着くのか。。。
昨年の冬に見つけたクダヤギ類の茎部に着く連中とは、また種類が違うんだろうなぁ、、、ヒドロ虫、奥が深い。。。


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南方熊楠翁がダイバーだったら。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 19.3℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:29-16:11
【潮まわり】 05:34 65cm 干潮 / 11:48 187cm 満潮 / 18:34 49cm 干潮 / 小潮(月齢:22.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:39

今日も午後から海へ。。。

極小のヒドロ虫対策でメチャクチャ久しぶりにテレコン引っ張り出した。
まずは陸上で撮り、普通の105mmの画像とPC画面で比べてみたところ、105mmで普通に撮ってトリミングした方がずっと画質が良かった。。。(・_・;)
という事でテレコンは要らないっ!
というか、もうフィルム時代の古いテレコンはまったく使えない代物になってしまったんだな。。。と実感。

ヤギモドキウミヒドラの仲間その1
ヤギモドキウミヒドラの仲間その1
そこまでクローズアップしてどんな画が撮りたいのかというと、ヒドロ虫類のポリプ部分のどアップだ。
陸上に変形菌(粘菌)の美しい世界があるのだが(⇒変形菌(35枚) / Web Park)、これを海の中のヒドロ虫でやれないか、試行錯誤しているのだが、これがなかなか難しい。。。
まず第一に形はどれも変形菌に負けないくらい面白いのだが、変形菌ほど色鮮やかなものが少ない上に、群体が変形菌ほど密集していないため画になりにくいのだ。
そして最大の難関は、ヒドロ虫類のポリプは変形菌の胞子以上に小さいっ!!
ちょっとレンズを考えないと目的の画には近づけないかも。。。(・_・;)
ちなみに左側の写真2枚の1本1本のヒドロ虫の長さは2-3mmほど。

ヤギモドキウミヒドラの仲間その2
ヤギモドキウミヒドラの仲間その2
ヒドロ虫類の中でもヤギモドキウミヒドラの仲間のポリプが変形菌類のそれに近い。
1つ1つの形も面白いし、それなりに色もある。
規則正しく並んだ群体も美しい。。。

今日はバリバリに絞ってピント合わせだけに集中して何枚も撮影した。
上の写真は先日撮影したのと同じ子。
で、今日はこちら左写真の別の子を撮ってみた。

そしたらビックリ!!
全然ちゃうやん!!!
これって別種だったのか???

ヤギモドキウミヒドラの仲間はセンナリウミヒドラとオオギウミヒドラくらいしか知らないが、他にもいるのだろうか?
このポリプの違いで種は同定できるのかな?(・_・;)

クダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間
クダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間
同じようにクダヤギ類に着生するウミヒドラの仲間もバリバリに絞って撮っていたのだが、この種類は高さ、そして伸びる方向にバラつきが凄いからか、こちらはあまり画にならなかった。。。(^_^;)
もう少し群体が綺麗に並んで生え揃っていれば、変形菌写真と同じようなものが撮れると思うんだけどな。。。

そのあと、ちょっと絞りを開けて撮ってみたけど、これも何だかなぁ~(笑)
温帯域でよく撮られるエナガトゲトサカに群生するハナヤギウミヒドラのような綺麗に真っ直ぐ生え揃った美しい写真にならないんですけどぉ~(笑)

仕方なく着眼点を変えて撮影。。。ポリプにクローズアップして撮ってみたけど、どう?
この構図でもうちょっと絵作りして、撮ってみようかな。。。

尊敬する南方熊楠翁が生涯を通じて魅せられた変形菌(粘菌)。
きっと彼が現在に生きてダイバーだったら、きっとこのヒドロ虫に魅せられていたに違いない!!


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