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オグロブダイの婚姻色

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 24.2℃/23.9℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潜水時間帯】 10:34-11:39/13:34-14:43
【潮まわり】 06:58 213cm 満潮 / 13:47 10cm 干潮 / 大潮(月齢:1.1)
【日の出・日の入】 日出05:19 日没19:09

今日は超常連のIさんとマンツーマンで2本。
Iさんは伊豆大島をメインに潜っているのだが、年に2-3回屋久島に遊びにきてくれる方だ。
新店舗建設の際も様々なダイビングサービスを覗いた経験からいろいろとアドバイスを頂いた。

そんなIさんは経験本数は3,000本を超えるのだが、カメラは持たない純粋なフィッシュウォッチャー!
なので今日は写真はありませーん。。。(^^;)

午前中、オビブダイやオグロブダイの求愛行動が凄かった。
産卵こそ見られなかったけど、正午前には産卵しそうな勢いだった。
このオグロブダイのオスはブダイとしては珍しく、婚姻色になると通常時とはまったく体色が変わるブダイだ。
激しい求愛だったのだけど、Iさんは別の生き物に熱中していたし、そもそもブダイには興味ないだろう、、、と思い呼びもしなかったのだが(^^;)、上がってから「オグロブダイってメスしか見なかったけどオスの婚姻色ってどんなん?」と聞いてきた。。。
えっ?!興味あったの???(¨;)
人の興味はどこにあるか分からないから、ひとまず見せておくのが正解だったか。。。(笑)
明日もお宮前でオグロブダイの求愛観察で確定!(^^)

今頃になってようやくコブシメの交接を観察できた。
通常ならとっくに見ているはずのシーンも今年はコブシメの産卵自体が不調で、なかなか見られなかった。
受精しているかどうかメチャ怪しいのだけど、取りあえず交接シーンを観察した。
明日は産卵が見られるかな。。。?


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確実に今はゼロ戦よりも漁礁が面白い!(^^)

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 22.9℃/23.1℃
【透明度】 15m/10m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:10-12:02/14:09-15:03
【潮まわり】 05:11 212cm 満潮 / 11:41 14cm 干潮 / 18:01 219cm 満潮 / 大潮(月齢:12.8)
【日の出・日の入】 日出05:31 日没18:58

今日は「ブルーワールド」さんの2日目。
「ビーチでのんびりやりたい」という代表の和泉さんを説得して、1日だけボートでエントリー。(笑)
昨日の時化はかなり治まったけど、まだまだ瀬端には白波が当たり、ウネリも多少残る状態。

巨大コブシメ
巨大コブシメ
コブシメの産卵がなかなか本格化しない。。。
例年、GW前後から5月中旬くらいにかけてが最も激しくなる時期なのだが、今年はまだその気配がない。。。
ペアでちょこっと産卵するのは数回見かけ、サンゴの中にも卵は結構産みつけられているのだけど、「大産卵」には程遠い。(¨;)
今日も巨大なコブシメが1匹たたずんでいたけど、産卵は見られず。

寝ていたアオウミガメをおこしてしまった。。。
寝ていたアオウミガメをおこしてしまった。。。
2本目の漁礁はウネリと流れが凄くて、久しぶりにゼロ戦には行けなかった。。。
しかし、今はゼロ戦よりもエントリー用のブイがある漁礁の方が魚影が濃く、個人的にはオススメだ。
何万ものメアジのチビが漁礁に着いていて、それを狙ってやってくるヒレナガカンパチの群れが圧巻。
そして14匹のハナミノカサゴがなぜか1ヶ所に集うシーンも面白い。
漁礁はGW後に僕個人が撮りたいシーンが盛り沢山!!(^^)


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すし詰め状態のキンメモドキ

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 21.6℃/21.6℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 やや時化気味
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 11:55-12:51/14:22-15:06
【潮まわり】 06:23 181cm 満潮 / 11:57 103cm 干潮 / 17:20 192cm 満潮 / 大潮(月齢:13.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:32

一昨日が今季初体験ダイビング。
昨日が今季初ファンダイビング。
今日は今季初ボートダイビング。

しばらくは「今季初◯◯」で押せそう。。。(笑)

相変わらず今日も透明度は最高で、気持ちいい海だ。
空も久しぶりの快晴で、空には雲ひとつ無い晴天!!!(^_^)
太陽が出ていると水面休息も楽だ~!!!
暖かい!!

「今季初お宮前(笑)」でもコブシメが産卵していたようで、1ペアがウスサザナミサンゴの周辺にいて、オスはサンゴの上に仁王立ち状態だった。
でも、やっぱりメスは警戒心が強く、僕らが近づいてからはなかなかサンゴには寄ってきてくれなかった。

久栄丸&ツバメウオ
久栄丸&ツバメウオ
ちゃんとガイドらしくボートに誘導する僕(笑)
ちゃんとガイドらしくボートに誘導する僕(笑)

ゼロ戦はゼロ戦よりもエントリーロープ直下の漁礁の方が魚影も濃くて面白かった!!(^_^)
特に大きなアザハタが着く方の漁礁が凄いことになっていた。

ヤバイくらいに集結しつつあるキンメモドキ
ヤバイくらいに集結しつつあるキンメモドキ
少しづつ増えているな。。。と思っていたキンメモドキが更に増え、知らないうちにギューギューに詰まった巨大な玉のようになっていた。。。(・・;)
前回、漁礁に行ってからまだ2週間も経っていないのに、なぜにここまで増えたのだろう。。。?
そもそも冬季にこの漁礁が魚影が濃い状態なるなんてこれまで無かったこと。
しかも、それはクロホシイシモチではなくて、キンメモドキ!!
ここまで大量なキンメモドキの群れを見たのも初めて。

思わずゲストからカメラを借りて、どんな風にこれが撮れるのか試し撮りしちまった。(笑)

明日は4日ぶりのゲストなし。
こりゃ、エントリー口のヤクシマイワシ&漁礁のキンメモドキ狙いだな。。。!(^_^)


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すげー抜けてる海!!w(゜o゜)w!!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 21.6℃/21.6℃
【透明度】 30m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:16-11:00/11:59-12:46
【潮まわり】 05:47 169cm 満潮 / 11:12 110cm 干潮 / 16:35 183cm 満潮 / 中潮(月齢:12.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:31

今年初めてのゲストは体験ダイビングのお客様だったのだが、今日は今年初めてのファンダイビングのお客様。(^_^)
昨日までは北西の風が強く吹きかなり時化ていた一湊湾内も、今日はベタ凪ぎ!!
空には厚く黒い雲がかかっていて今にも雨が降りそうな天気だったが、海の中はメチャクチャ、クリアー!!!
この時期としては珍しく余裕で30mオーバーだ。
水温も例年並みに上がりつつあって、水中に関してはあまり寒くはない。(陸上は寒いっ!)

いや~エントリー口のヤクシマイワシの大群が凄すぎる。。。(・・;)
いつもは沢山いるのだけど、なんかまとまりがなくて写真にはならない状態だったのだが、今日は違った。
今日は狭い範囲に密集していて、大きく真っ黒い玉になっていた。
これだったら絵になる~!!!!
でも、今日のゲストはカメラなし。。。残念。。。

午前中の1本目にコブシメの産卵を今季初確認した。
近づくとスグに逃げてしまったのだが、サンゴの中にはしっかり白い卵が産みつけられていた。


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イカの仲間の孵化

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.7℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:12-16:54
【潮まわり】 09:09 228cm 満潮 / 15:46 30cm 干潮 / 中潮(月齢:3.8)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:24

今日はゲストを送ったあと、午後から海へ。。。

セホシウミタケハゼ
セホシウミタケハゼ
セホシウミタケハゼ
セホシウミタケハゼ
かなりの時間、先日、見つけたシャコガイの仲間に着くセホシウミタケハゼにはりついた。
不思議なもので先日の早朝時には6-7匹はいたセホシウミタケハゼが、今日は2匹しか見当たらない。。。
みんな産卵時以外はどこにいるんだ???
特にメスが見当たらないのが不思議。
どこから通ってくるのだろうか。。。?

ヒレナガスズメダイのチビが出始め
ヒレナガスズメダイのチビが出始め
最近の海の様子なのだが、水底は完全にミルに覆われている。
例年ならとっくに溶け始めていたりするのだが、今が最も元気な感じで、青々としたミルが覆い茂っている。
その合間にヒレナガスズメダイの極小チビが見られ始めた。
だいたい10匹くらいの群がりを作り、これがあちらこちらに見られる。
これも例年に比べて極端に遅い。(例年なら6月の風物詩)

また、コブシメの産卵がまだ続いている。
昨日、一昨日と産卵が見られているがピーク時よりも規模は小さい。

イカ類の孵化
イカ類の孵化
砂地で転石を引っくり返してハゼやスズメダイの卵を探していたら、何やらそうした魚たちよりも大きな卵塊が石の裏に着いていた。
じっと見てみると、卵の中では何やらイカの仲間が動いていた。。。
誰の卵だろ。。。と考えているうちに、突然、孵化が始まってしまった!!!
僕が石を引っくり返してしまったのが刺激になってしまったようで、次から次へと幼体が孵化していく。。。
あれよあれよという間にほとんどの卵が孵化してしまった。。。(・・;)

接写しようと焦ってカメラを向けたけど、時すでに遅し。。。
ピントを合わせる間もないくらいに次々ともの凄い速さで孵化してしまった!
その後は同じような卵がないか、近辺を探したけど見つからず。
これは誰の卵だろ???


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6月初旬の状況

【ポイント】 一湊タンク下No.1/香附子
【水温】 22.1℃/22.7℃
【透明度】 5m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:43-10:42/12:08-13:09
【潮まわり】 05:54 214cm 満潮 / 12:45 12cm 干潮 / 19:19 212cm 満潮 / 大潮(月齢:28.9)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:15

今日は常連Hさんとマンツーマンでビーチから2本。

台風一過直後の透明度の悪さはどうも台風や大雨のせいではなかったみたい。。。
今日は完全にベタ凪ぎで川の水もものすごく綺麗に澄んでいたのだが、海の中は浮遊物が凄くて超透明度が悪いっ!
半端じゃない汚さで透明度は5-10mといったところ。。。(ーー;)
どうもまた黒潮は完全に外れたらしい。
入り込んだ潮はかなり悪い。

ちなみに台風の時は全然時化なかったようで、水中は特にその爪痕は見られない。
水底には切れたアオサが散らばり、水底を覆い隠している状態。。。
これが一斉に溶けたら、メチャクチャ汚い状態になるんだろうなぁ。。。

相変わらずアミ類は多く、これに最近は魚の稚魚も混じり、いっそう透明度を悪くしている。
とにかく様々な魚の稚魚類が大量に増えていて、魚たちもエサには困らないといった感じ。(笑)

カモハラギンポが完全に繁殖期に入り、モンハナシャコなども卵を抱えた子をよく見かける。
クビアカハゼもどの巣穴もペアリング状態だ。
ミツボシクロスズメダイなども卵守りを至る所で見かける。
クマノミの卵も夫婦ごとに様々なステージのものが見られ、目玉がくっきり見えているものもあれば、産みたての真っ赤な卵も見られた。
ちなみに、ウスサザナミサンゴ群体の下のクマノミは昨日の13:00ぐらいに産卵。今日は2日目。

2本目は香附子にコブシメ狙いで行ってみたが、こちらは大時化。
ミドリイシサンゴ群落には最初コブシメはまったくいなかったが、そのうちにメス1匹、オス3匹が現れたが、近づくとダッシュで逃げてしまった。
そのまま待っていたら、ペアが帰ってきて、2回産卵を観察。
しかし、このペアも超警戒心が強く、近づくとスグに逃げてしまう。
台風を経て、超低調状態になってしまった。。。
もう繁殖期も終わりなのか、黒潮が離れて低水温になってしまったのが原因なのか、ちょっと分からない。。。

香附子は暗がりが多いからか、他のポイントに比べてオイランヨウジやカスミオイランヨウジがかなり多く見られる。
1ペアはすでに卵を抱えていた。
今季初観察。

今年はキタマクラを例に挙げて屋久島の温帯化が著しいが、マツカサウオも例年に比べてメチャ多い気がする。
1本目も2本目もそれぞれ1匹づつ観察。
昨年まではめったに見られない珍種だったのに。。。
やっぱり温帯化してる???


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コブシメの産卵は正午以降が激しい!!

【ポイント】 香附子/香附子/元浦
【水温】 23.8℃/24.4℃/23.8℃
【透明度】 30m/20m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:24-10:25/12:20-13:14/14:45-15:30
【潮まわり】 05:01 109cm 干潮 / 10:17 180cm 満潮 / 17:13 50cm 干潮 / 中潮(月齢:19.9)
【日の出・日の入】 日出05:19 日没19:09

今日はもちろん朝から香附子へ!
一昨日、コブシメの大産卵をガイド中に見てから、この日が待ち遠しかった~!!(笑)
迫力のあるコブシメの格闘シーンを撮りたいのだが、あの状態(どんなに寄っても逃げずに喧嘩を続ける)だったら簡単に撮れる!!(^^)

1本目はこんな感じで寂しい状態。。。
1本目はこんな感じで寂しい状態。。。
ワクワクしながらエントリーしたのだが、な~んか一昨日よりも活性が落ちているような感じ。。。(・_・;
頭数は12匹くらいいたのだが、何やら警戒心バリバリ状態で、産卵しているメスもちょっと寄っただけで逃げてしまう。
なかなかサンゴの上には集まってくれず、ガッカリ。。。
やっぱり、自然の生き物の写真はセンスや技術よりも「運」によるところが大きいなぁ。。。などと感じた。

ガッカリは重なるもので、しばらくするとストロボの電池が完全に切れてしまった!
まだ60分も潜ってないのにぃ~!!!(悔)
諦めて帰ろうとすると、同業者のIくんがワイドレンズでやってきた。。。

電池交換してまたスグにエントリーしようと思っていたのだが、彼が来たので1時間半ほど待つことにした。
午後からは体験ダイビングなので、13時までにエクジットせねば。。。という限定状態で2本目にエントリー。

もうIくんはいないだろ。。。と思っていたら、まだいた~!!!(・・;)
お~い。。。頼むからもういいでしょ!場所譲ってくれ~(笑)

何と2本目はメチャクチャ頭数が増えていて、激しさも一昨日並みに戻っていた。
コウイカこそすでにいなかったが、頭数は30匹近く、僕の見たコブシメの産卵では過去最大級の大産卵になっていた。

2本目はこんな感じ。。。増えてる。。。(・・;)
2本目はこんな感じ。。。増えてる。。。(・・;)
どうもピークは正午以降のようだ。。。
どうもピークは正午以降のようだ。。。

しかも、今度は全然逃げない!!
逃げるどころか、ポートにガンガン当たってくるくらい興奮して喧嘩していた。。。しかも頻繁に、三つ巴の戦いもそこらじゅうでやってるし。。。
ガーン。。。失敗した。。。
13:00までには上がらなければならないなんて。。。(涙)

どうも一昨日と今日の産卵の様子を見る限りでは、午前中はまばらで警戒しているけど、時間と共に数も増え、激しくなっていくようだ。
ピークは正午以降になると判断。

コブシメは産卵、略奪、交接と一通りとっているのだが、どうもオス同士の喧嘩だけは満足のいく写真が撮れずにいる。
今日もこれ1本に絞って狙っていたのだが、喧嘩はいずれにしても、誰もいないときじゃないと撮影が厳しい感じがした。
狙っているのは迫力のある喧嘩を煽り気味に狙って、バックにできるだけ多くの他のコブシメと水面やサンゴ環境も入れたい。。。
できれば入れたい。。。

そんな理想を追っていると、どうしてもできるだけ寄る必要がでてくる。。。
喧嘩は頻繁に突然始まるので、他のダイバーがいると遠慮してしまって寄れないのだ。

よ~し。。。明日こそは!!

オス同士の死闘!
オス同士の死闘!
オス同士の死闘!
オス同士の死闘!

午後からは体験ダイビングで元浦へ。
午前中の香附子はそれなりに透明度も良かったのに、元浦はニゴニゴだった。
それでもゲストのお二人は初めてのダイビングを十分楽しめたようだ。


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コブシメの産卵、パワーアップして復活!

【ポイント】 香附子/香附子
【水温】 22.9℃/23.4℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:23-12:45/14:37-16:23
【潮まわり】 08:43 211cm 満潮 / 15:38 10cm 干潮/ 中潮(月齢:17.9)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:08

今日、来島の常連ゲストさんは前からコブシメの産卵をリクエストされていたので、もちろん香附子へ!と言いたいところなのだけど、昨日は一切産卵は行われておらず、すべてのコブシメが産卵場のサンゴから離れ水底でサバの子供たちを捕食していた。。。(昨日のログ参照⇒産卵期のアカウミガメ、日中の休憩場所は。。。? | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –
そろそろ繁殖期も終わりかな。。。と感じ、当然、今日もまったく期待せずエントリーした。
ところが何と今日は凄いことになっていた!
再び激しい繁殖行動(産卵、交接、喧嘩、略奪etc…)が始まったのだ。
しかも、前よりも数段パワーアップして。。。(・・;)

コブシメの熱~い交接。。。(^^;)
コブシメの熱~い交接。。。(^^;)
オス同士の激しい喧嘩!!
オス同士の激しい喧嘩!!


人妻を寝取ろうとするオス!
産卵中の人妻を寝取ろうとするオス!
四角関係。。。オスの三つ巴の喧嘩!
四角関係。。。オスの三つ巴の喧嘩!

これまでいろいろなポイントでコブシメの繁殖行動を見てきたけど、いや~今回は間違いなく最も激しい、見応えのある状況だった。(・・;)
頭数こそ最大で20匹程度(常時サンゴの上にいたのは15匹くらい)だったのだが、その興奮っぷりが凄かった!
産卵は3-4組やってるし、そこらじゅうでオス同士が喧嘩しているし、略奪&強姦は当たり前!の無法地帯。。。(・_・;
2匹どころか、3匹の喧嘩もしょっちゅう見られ、喧嘩の内容も静かな側面誇示的なものだけでなく、いわゆる取っ組み合い的なものも頻繁に見られた。
交接も数ペアで見られた。
昨日がとても静かな状況だった事を考えると、いったん休んでからの第1日目は激しいものになるのかもしれない。

と。。。ここまでだったら、ガイドとして「あ~リクエストに応えられて良かった♪(^^)」で終わるところなのだが、今日はさらに僕も見たことがないようなシーンが待っていた!
なんと、このコブシメの産卵場にコウイカのペアが産卵に訪れていて、しかもそれを複数匹のコブシメのオスが略奪しようとしているではないか!!!!w( ̄▽ ̄;)w!!
というか、まさかな。。。(・_・;と思っていたのだが、ついにコブシメのオスがコウイカのメスの略奪に成功し、強姦してしまった!!!(・_・;
つまり、とうとう異種間交接してしまったのだ。。。

コウイカの産卵
コウイカの産卵
コウイカはよく転石帯などで大き目の浮石の下(天井部)に卵を吊り下げて産みつける。
このミドリイシサンゴでもコブシメがサンゴ枝の隙間に上から産みつけるのに対し、こいつらはサンゴの下に吊り下げるように産みつけていた。
オスはコブシメのオスと同様に産卵中はずっと傍らにいて、見守る。
メスの卵を産むペースはコブシメよりも早く、1回産みつけるとスグにまたスグに次の卵を産みつけていく。。。

こんな状況。。。(・_・;
こんな状況。。。(・_・;
しかし、なぜにコウイカはこんなところ(コブシメが激しく争って繁殖行動をしているところ)で産卵をしているのだろうか。。。?(・・;)
ちょっと離れれば、もっと静かな転石帯があり、そこだったらコブシメたちに干渉される事もないのに。。。

今日のミドリイシサンゴ群落はこんな感じだった。(左写真参照)
真ん中の2匹がコウイカのオス・メス、あとはみ~んなコブシメなのだ。
しかも、コブシメのオスはみんないきり立ってる。(笑)
よくこんなところで産卵できるなぁ。。。(ーー;)

コウイカのメスを襲うコブシメのオス、守るコウイカのオス
コウイカのメスを襲うコブシメのオス、守るコウイカのオス
案の定、コブシメのオスは産卵中のコウイカのオスを襲っていた。
そのたびにコウイカのオスは必至でメスを守ろうとするのだが、どうしても体の大きさが違うコブシメのオスには勝てない。
しばらくするとコウイカのメスはコブシメのオスにされるがまま。。。

コウイカのメスを巡るコブシメの喧嘩
コウイカのメスを巡るコブシメの喧嘩
たまにコウイカのメスを巡って、なんと2匹のコブシメのオスが喧嘩を繰り広げたりしているのには驚いた。
同種のコブシメのメスを巡って、オス同士が争うシーンはたびたび見られるのだが、なんと異種のメスを取り合って喧嘩するとは。。。(・_・;
しかも、弱いコウイカのオスなんて「アウト・オブ・眼中」状態。。。(笑)

コウイカのメスに求愛するコブシメのオス
コウイカのメスに求愛するコブシメのオス

そして面白いのが、コブシメのオスがしっかりコウイカのメスに求愛している事!
コブシメのオスは敵対オス側の体色を黒く、白い筋をいっぱい出した体色にして威嚇する一方で、メス側の側面を柔らかく淡い体色にして求愛する。
つまり体の色が真ん中から真っ二つに分かれるのだが、コウイカのメスに求愛する時も同じだった。
つまり、異種であるコウイカのメスに求愛する時も強引な強姦ではなく、一応、愛をささやいているわけだ。(笑)

とうとうコブシメとコウイカが異種間交接!
とうとうコブシメとコウイカが異種間交接!

ずっと観察していたら、とうとうコブシメのオスはコウイカのメスとドッキング!
異種間交接を果たしてしまった。
メスは途中から諦め、完全に受け入れていた。
2-3分の交接は長く、確実に精子カプセルを受け渡しているようにも見える。
その間、コウイカのオスは為すすべもなく立ち尽くすだけ。。。哀れ。。。

産卵中のコブシメのメスが強姦されても、交接後白いものを吐き出し受精はしないのと同様に、このコウイカも産卵中だったので(つまり同種オスの受精卵を産んでいる途中なので)何か吐き出すか見ていたのだが、これといって何事もなかったかのようにまた産卵を始めた。。。
まぁ~異種だし、受精はしないと思うけど、まさか完全交接するとは。(・・;)

そんなわけであまりにも面白かったので2本目も香附子へ。(笑)
まさか、魚影の薄い香附子に2本連続で入る日が来るとは思わなかった。。。(^^;)

う~明後日は1人でまた行ってみよっと!(^_^)


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もじゃこ漁の生け簀の中は。。。

【ポイント】 ヨスジ漁礁/香附子
【水温】 23.6℃/23.4℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:22-13:24/15:04-16:44
【潮まわり】 08:02 222cm 満潮 / 14:55 -5cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:08

今日から天気が崩れる予報だったのだが、ほぼ1日中良い天気に恵まれた。
ゲストは常連のSさん。
マンツーマンでワイド・オンリーの2本。

昨晩の産卵で疲れ切って寝ていたアカウミガメ
昨晩の産卵で疲れ切って寝ていたアカウミガメ
1本目はヨスジ漁礁へ。。。
アカウミガメが産卵期に入り、毎晩毎晩、屋久島の浜に上陸して産卵を繰り返している。
このアカウミガメは日中、少し沖に出て寝ている事が多いのだが、屋久島最大の産卵地・いなか浜から近いこともあって、ヨスジ漁礁は寝床としてよく利用されている。
これまで最高で12匹のアカウミガメが寝ていた事もあるのだが、今日は5-6匹が寝ていた。
グッスリ寝入っている子もいれば、コガネキュウセンにクリーニングされている子もいる。。。

どのアカウミガメもいなか浜でウミガメ上陸調査の際に打ちこまれたタグと番号が付いており、個体識別も容易だ。
いつも頻繁に入るポイントだったら個体識別するのも面白いのかもしれないが、さすがにそう何度も入る事はないポイントなだけにイマイチ興味が。。。(^^;)

もじゃこ漁の生け簀の中
もじゃこ漁の生け簀の中
永田に来たのはアカウミガメが目的だったのだが、もっと面白いものが見れた!(笑)
4月中旬から始まったもじゃこ(ブリの子供)漁はGWまでには終わり、今は生け簀のみが残り、中にブリの子供がウジャウジャいて飼われている。
1か月くらいが経過したもじゃこ達も今ではかなりのサイズに成長し、生け簀の中を縦横無尽に(いや、所狭しと。。。)泳ぎ回っている。

永田港にも生け簀が2-3個あって、その横を通ってヨスジ漁礁に出るのだが、まさかここまで迫力にある光景が待っていようとは想像できなかった。。。
いや~すげ~(・_・;
生け簀の外でもアジ系の小魚が乱舞しており、生け簀周辺はかなり賑やかだ。
その魚の量にも圧倒された。。。(ーー;)

ヨスジ漁礁も魚影は濃いのだが、それ以上かも。。。(笑)
この生け簀はあと数日で解体され、もじゃこもすべて鹿児島の業者が内地に持っていき、今年のもじゃこ漁のすべてが終わる。。。
これが片づけられると本格的な梅雨の到来だ。

サバの幼魚たちを捕食するコブシメ
サバの幼魚たちを捕食するコブシメ
2本目はリクエストの香附子へ。
もちろん、リクエストの内容はコブシメの産卵だ。
こちらが今日のメインだったのだが、何と今日は一切やってなかった。。。(ーー;)
サンゴの周りにはまったくコブシメの姿は見られず、寂しい感じ。

少し待てば前回のように一気にやってくると信じていたのだが、30分待てど姿を見せない。。。
諦めて根の下の砂地に降りると、かなりの数のサバの幼魚・若魚が乱舞していた。
一定の間隔で水底に一挙に下りてきて、舞い狂う。
多分、キビナゴや湧き上がるアミ類や魚の稚魚類を食べているのだろうと思うのだが、何と水底でコブシメがこのサバの子供たちを狙っていた。
周りを見回すと、他にも数匹コブシメがいて、みんな腕を上げ戦闘態勢!
そう。。。コブシメたちはサンゴの根から下に降り、小魚たちの捕食に忙しかったのだ。

最終的には水底付近に7-8匹のコブシメがまとまって見られ、産卵の気配さえもない。(笑)
たまにサバの子をゲットして、食っているコブシメもいたりしたのだが、全然寄らせてもらえなかった。。。

こいつら。。。単なる中休みで、明日には産卵を再開していてくれると良いのだけど。
明日も行ってみる予定。


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海洋実習終了~!

【ポイント】 吉田/一湊タンク下No.1
【水温】 23.9℃/23.9℃
【透明度】 15m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:22-10:02/11:02-11:52
【潮まわり】 07:23 228cm 満潮 / 14:13 -15cm 干潮 / 大潮(月齢:15.9)
【日の出・日の入】 日出05:21 日没19:07

OW講習の海洋実習最終日。
結局、天気と海況にはとても恵まれ、3日間が無事に終わった。

1本目は2009年の6月22日以来、2年ぶりの吉田で潜った。
というのも、そろそろ増えていそうなキンギョハナダイのチビ群れの状況を僕自身が見たかったから。(笑)
かなり増えてきてはいるけど、もう少し。。。
多分、もう1-2週間すればもっともっと増え、最高潮に達しそうだ。
キンギョハナダイのチビ群れが最高潮に達した時の状態はとても綺麗。。。楽しみ♪(^_^)

吉田では1匹の大きなアカウミガメと3匹の大きなアオウミガメが寝ていた。。。
アカウミガメは吉田の浜で産卵しているのかな。。。?

吉田は数年前までは大きなウスサザナミサンゴの群落があったのだが、今や小さな群体が点在するのみ。
その小さな群体でコブシメのペアが産卵していた。
他にも4-5匹いたのだが、お宮前や香附子と違ってかなり平和なコミュニティーが形成されているようだ。
喧嘩や略奪はまったく見られなかった。。。(笑)

2本目の一湊タンク下では今まさにクマノミが産卵しようとしているところだった。
産卵床をせっせと掃除し、イソギンチャクを突っついては産卵床から離そうとしていた。
またメスのお腹は卵でパンパンで、産卵管もしっかり出切っていた。。。
数分以内に100%産卵すると分かっていたけど、ダイビングもエクジット間近だったのでエアーが足りな~い!!(・_・;

仕方なく諦めてエクジット。。。
きっとあと5分もすれば産卵したんだろうなぁ。。。惜しい。。。
産卵時間は多分、正午前後。

吉田も一湊タンク下も水温が24℃近くまで上がり、例年並みの水温になってきた。
ちょっとサーモクラインがかかり、溶け始めた海藻(アオサ)が舞い散り始め、透明度が落ちているのも、毎年この時期ならではの海。
ようやく季節が動き始めた!(^^)


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久しぶりのOW講習

【ポイント】 吉田港/香附子
【水温】 23.0℃/23.2℃
【透明度】 15m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:00-12:50/15:07-16:20
【潮まわり】 06:06 225cm 満潮 / 12:49 -13cm 干潮 / 19:20 228cm 満潮 / 大潮(月齢:13.9)
【日の出・日の入】 日出05:22 日没19:06

天気は快晴なれど、やや北寄りの風が強い。
今日は久しぶりのOW講習だった。
講習なんていつぶりだろう。。。(^^;)

島なのでプール講習(限定水域講習)から海でやるのだが、プールみたいに静かな港で行った。
しかし、ちょうど大潮と重なってガンガン潮が引いていく。。。(・_・;
最初は3mぐらいあった港内も最後には1mくらいになってしまった!
もっとウェイトをつけてやれば良かった。。。(笑)

産卵中のメスとオス
産卵中のメスとオス
午後の遅い時間からカメラを持って再度、香附子へ。
前回はかなりの大産卵で様々な繁殖関連行動(喧嘩、交接、産卵etc…)が見れてかなり満足した1本だったのだが、もう少し迫力のある喧嘩シーンを撮りたいと思い、残タンクで再チャレンジだ。
産卵場のミドリイシサンゴ群落まで直行したが、1匹も姿が見られない。。。(・_・;
例によってしばらく待てばやってくるはず。。。と自信を持って待っていたが今日は20分経っても1匹も姿を現さないので、諦めようか。。。と思った途端に急に12匹のコブシメが一気に登場!
おいおいおいおい。。。こいつらどこにいたの???

前回はいったんダイバの接近で一斉に逃げて、しばらくすると寄ってくる。。。とか言っていたが、どうもそうではないっぽい。。。
警戒心が強くてスグに逃げるくせに、ダイバーの吐くアワや気配で集まってくるような気がしてならない。
そのクセ、近づくと逃げようとするのがよく分からないのだけど。。。(・・;)

産卵するペアは3-4組くらいなのだが、前回に比べて頻繁にメスはサンゴに卵を産みに来ない。。。
おかしいな。。。数は前回と変わらないのに。。。と思っていたのだが、理由が分かった。

産卵待ちのメスと守るオス
産卵待ちのメスと守るオス
前回と今回で明らかに違うのが、前回がメスの傍らにいるのは精子提供者であるオスだったのに、今日は前回よりもオス同士の争いが激しく、精子提供者のオスは他のオスを追いかけたり、威嚇したりするのに忙しく、メスから離れてしまう事が多かった。
で、傍らにいるのは次回の精子提供者の座を狙う他のオスたちなのだった。
なので、産卵中のメスに襲い掛かるシーンもよく目撃されたし、かなりサンゴ周辺は落ち着きがない感じ。。。
これではメスはおちおち産卵なんかしていられないどころか、サンゴに近づくのも怖いだろう。。。

こんな危険な環境ではメスはなかなか産卵が進まないのか、1時間あたりの産卵回数も前回よりも極端に少なかった。
それと途中で襲われそうになって逃げるからか、サンゴの周辺にはちゃんとサンゴの中に産みつけられずに産み落とされた卵がよく落ちていた。

そんな状況なので目的の「喧嘩」も頻繁に見られたけど、前回ほど寄れず全然撮れなかった。。。(ーー;)

元気に生育するミドリイシサンゴの仲間
元気に生育するミドリイシサンゴの仲間
ところでここのミドリイシサンゴの群落は屋久島ではかなり規模が大きい方で、しかも超元気で活き活きとしている。
北部の界隈ではあまり見られない大きさのミドリイシサンゴの群生だ。
しかも、ビーチから5分程度で泳いで行け、水深も浅いのがいい。

あ~!このサンゴの産卵を狙ってみようかな。。。
それまでに真っ暗な中でも確実に帰ってこられるようにせねば。(笑)


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16GBのメディアが足りない。。。(・・;)

【ポイント】 横瀬/香附子
【水温】 22.9℃/22.7℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 8:54-9:55/10:44-12:49
【潮まわり】 04:47 210cm 満潮 / 11:23 17cm 干潮 / 17:48 215cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出05:23 日没19:04

今日はゲストがいないのに2本も潜ってしまった。。。(・・;)

1本目は同業者が出した船に乗り合って横瀬へ。
このポイントはプライベートではめったに行けないところなので、ワイドで日頃撮れない沖の魚だまりを撮りに行った。
思いの外、透明度が悪く、潮も速い割にこれといって群れも入り込むことなく、いまひとつ。。。
残タンクで2本目!と考えていたのに潮が速くて泳ぎまくり、残は50切っていた。(・・;)

2本目はビーチから香附子へ。
ここは先日、ミドリイシ系のサンゴに20匹以上のコブシメが集まっている場所を見つけたので、そこへ。(⇒マジマクロイシモチが繁殖期に入った。 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

産卵中のメス
産卵中のメス
オス同士の激しい喧嘩!
オス同士の激しい喧嘩!
今日はそのミドリイシに着いたときはまったくコブシメの姿は見られず、外した~!!!と一瞬思ったが、しばらく待っていると次々に姿を現し、最後には4ペアが代わる代わるに産卵に訪れるようになった。
ダイバーが近づくと一瞬散るのだけど、待ってればスグに集まってくるみたい。
そうは言っても先日のようにものスゴイ数のコブシメが集まってきたわけではなかったのだが、それでも11-12匹ぐらいは集まっていて、そこらじゅうでオス同士の喧嘩や駆け引きも見られた。

メスを守るオスの体色は2色に
メスを守るオスの体色は2色に
繁殖期のオス同士は近づいただけで喧嘩を始める。
例えば僕が産卵中のメスに近づくと、メスは少しづつ逃げるのだが、それに押されるように隣にいたオスも逃げる(横にスライドするように。。。)。
そこにたまたま他のオスがいたりするともう喧嘩が始まる」という具合だ。

産卵を見守るオスは写真のようにメス側と敵対オス側とで体色が綺麗に2色に分かれる。
ここにさらに敵対オスが近づくと喧嘩になるわけだ。
喧嘩は取っ組み合いをするわけではなく、お互いの体を大きく広げ側面を見せ合う、側面誇示行動。
これがヒートアップすると、そのままグルンとひっくり返ってスカート部を広げ、威嚇する。

コブシメの交接
コブシメの交接
最近、メディアを16GBに変えたのだが、これが無くなってしまうことはまずないだろう。。。と思っていたのだが、2本目でしかもなかなか見応えのあるコブシメの繁殖行動でシャッターを切り過ぎ、途中でメディアが残り20枚くらいになってしまった。。。(・・;)
仕方なく帰ろうとしたら、何と2匹が交接を始めやがった!!w( ̄▽ ̄;)w!!

撮っては消して、撮っては消してを繰り返しながら撮影。。。
まさか16GBのメディアでそれをやるとは思わなかった。。。(ーー;)
おかげで1本目の横瀬で撮った写真はほとんど無くなり、何のために1本目に横瀬に行ったのか分からなくなってしまった。(笑)

しかし、撮っては消して、撮っては消しての撮影はキツイ。。。
すごく長く交わっていたような気がするのだが、実際の交接の時間は12:18-12:25のわずか6-7分。(デジタルの時代は撮影時間が分かるので生態観察にはほんと便利!)
あまりにも短かったのちょっとビックリした。(感覚では20分くらい交わっていたような気がするのだけど。。。)

そしてこのペアはスグに産卵を始めた。


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黒潮さん、こんにちは。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 23.4℃/22.2℃
【透明度】 30m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潜水時間帯】 9:35-10:33/11:27-12:19
【潮まわり】 08:37 87cm 干潮 / 14:34 171cm 満潮 / 長潮(月齢:8.9)
【日の出・日の入】 日出05:25 日没19:02

今日はマンツーマン・ガイドでビーチ2本。
また黒潮が寄ってきた!!

1本目なんてヌクヌクの23-24℃!!
まったく寒くなかった。
しかも、水中はあらゆる魚が活発で、求愛や喧嘩もよく見られた。
-15m付近ではコブシメとコウイカが隣り合った産卵床を持っていて、よく似た2種を比較できて良かった。

いや~2-3℃水温が上がっただけで全然快適さが違う。
今日はまったく寒くなく快適な2本だった。

ツノダシがお宮前と一湊タンク下でそれぞれ群れる傾向あり。


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おいおい。。。ここでコブシメ産卵してたか。。。(・・;)

【ポイント】 香附子
【水温】 21.5℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:27-12:29
【潮まわり】 07:15 104cm 干潮 / 12:51 165cm 満潮 / 19:33 64cm 干潮 / 小潮(月齢:7.9)
【日の出・日の入】 日出05:26 日没19:02

今日は午前中にカメラを持って海へ。
昨日、同業者からアカテンコバンハゼがいると聞いて、超久しぶりに香附子に入った。
実に6年ぶりくらい。(笑)

暗がりにいたマツカサウオの若魚
暗がりにいたマツカサウオの若魚
地形は完全に忘れちゃっていたけど、その同業者の言うミドリイシサンゴ群落はすぐに分かった。
アカテンコバンハゼはともかく、何とそこはコブシメの産卵が凄かった!(・・;)
今年は主戦場のお宮前のコブシメがイマイチで、なかなかヒートアップしないままGWが終わってしまったのだが、何と香附子では大産卵が繰り広げられているではないか。。。!
その数、20匹以上!
大きさはお宮前に毎年産卵にやってくる連中と比べ、やや小ぶりだが、数が多いので見応えがあった。

しかも、ここのコブシメは通常のウスサザナミサンゴではなく、青っぽいミドリイシサンゴの群落に卵を産み付けているのでバックがいいっ!
しかも、途中でナンヨウカイワリとカンパチの群れが入り込み、背景はメチャクチャいい感じ。。。(^^)
完全に今日はワイドだった。。。選択を誤った。。。(ーー;)

結局、アカテンコバンハゼも見つからず、目の前で繰り広げられる大産卵ショーは指を咥えて見てるだけ。。。
たまたま目の前にあったガンガゼに着いていたマジマクロイシモチたちがみんな卵を咥えていたので、そればかり撮影していた。(笑)
明後日はまたワイドでここに来よっと。(涙)

マジマクロイシモチが完全に繁殖期に入った。
今日、覗いたガンガゼの中には6匹のマジマクロイシモチがいて、そのうち4匹が卵を咥えた大きなオスだった。

マジマクロイシモチの口内保育1
マジマクロイシモチの口内保育1
マジマクロイシモチの口内保育2
マジマクロイシモチの口内保育2
通常、テンジクダイの仲間はペアになる事が多く、卵を咥えたオスの傍らにはメスの姿があったりするのだが、このマジマクロイシモチはガンガゼという狭いコミュニティーの中だけで暮らしていて、その中にいるオスとメスの比率は等しくない事が多い。
中には卵を咥えたオスばかりが棲むガンガゼもよく見られ、この種類は必ずしもアオスジテンジクダイやクロホシイシモチのようにメスが孵化まで見守るという事はないように思われる。
(種類によってはオスの口の中から零れ落ちそうになる卵をメスが押し戻す行動も見られるので、夫婦で子育てをしているようにも見える。。。)

つまり、マジマクロイシモチはオスだけが単独で一生懸命、自分の子供を育てているのだ。
人間社会では男性と女性、どちらが子供の面倒を見るのか?なんて事が話題になるけど(笑)、こいつらは間違いなく親父だけが子育てをしているとしか思えない。
マジマクロイシモチは当然のように(本能的に)男性(オス)が子育ての全責任を負う魚なのだ。


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ようやくまともにコブシメの産卵が見れた。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 21.4℃/21.5℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 やや風波
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:40-11:33/12:45-13:37
【潮まわり】 07:55 211cm 満潮 / 14:43 4cm 干潮 / 中潮(月齢:2.9)
【日の出・日の入】 日出05:30 日没18:58

今日も朝から雨が凄い。。。
屋久島のメイン・ダイビングエリアの一湊にはダイバー向けの施設があるわけでもないので、こんな日は水面休息も車の中だ。

今日は久しぶりにまともなコブシメの産卵が見られた。
毎年、GWの頃はお宮前のコブシメの産卵がピークとなるのだが、今年は2/24-25に10匹くらいの大産卵が見られて以来、全然集まりが悪く、なかなか産卵を落ち着いて観察できなかった。
産卵自体はしていたのだが(ペア~4匹くらい)、スグに逃げてしまって、なかなかゲストに見せられないのだ。。。

今日は3ペアが産卵していて、取り巻きの連中も入れると10匹くらいが集まっていた。
でも、依然として警戒心は強く、最初はなかなか寄らせてもらえなかった。
産卵もかなりダイバーを警戒していて、ペースも悪い。。。

しかし、粘り強く待っていたら、数回の産卵と1回の交接が見られた!!(*^^*)
粘って良かった~

水温の上昇と共に見られたので、やはり今年は水温が低過ぎるのが原因なのだろうか。。。
例年、産卵は1月くらいから始まって、GW前後にピークとなり、水温の上昇と共に5月下旬には終わってしまう。
なので、あまりにも水温が高いとダメなのだが、産卵が盛んになるのにはそれなりの水温がないとダメなのかもしれない。
ちなみにキーとなる水温は21-24℃くらいじないかと思った。(23-24℃が通常のGWの水温)

これより低くかったり、高かったりすると活性は落ちるようだ。
実際、毎年1-3月は20℃を切っていたりして、コブシメの産卵もあまり激しくはないのだ。


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回遊魚祭り?

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 19.7℃/19.8℃
【透明度】 20m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 09:31-10:21/11:45-12:27
【潮まわり】 06:03 217cm 満潮 / 12:26 1cm 干潮 / 18:42 229cm 満潮 / 大潮(月齢:13.5)
【日の出・日の入】 日出05:48 日没18:46

今日のゲストはHさんご夫婦。
一昨日までは快晴&暖かい日々が続いていたのに、ゲストが来ると寒く、天気も悪くなる不思議。。。(^^;;

海の中は昨日よりは浮遊物も消え、やや透明度は持ち直した感じはするけど、水温は相変わらずの低水温。

そろそろコブシメの産卵が復活しているかとワクワクしながら入ったお宮前。
1ペアが産卵しているだけで、数週間前とあまり変化はなかった。

キビナゴが日に日に増えてる。
今年は1年ぶりにキビナゴの当たり年になりそうだ。

まだあまりダイバーも多くなく、お宮前に入る業者も少ないからか、今日はアオウミガメがそこらじゅうでのんびり泳いでいた。

2本目はゼロ戦へ。
ゼロ戦と漁礁は明らかに魚影が濃くなってきた。
シマアジの子(?)がゼロ戦を覆い、テンジクダイ類もガンガン増えている。
まだクロホシイシモチは繁殖期には入っていない感じ。

ゼロ戦ではヒレナガカンパチ、シマアジ、ブリなどが常に付きまとい回遊魚祭り状態でなかなか楽しい。
冬場はイマイチだったこのポイントも、もう十分使えるポイントに復活しつつある。

先日、このポイントに棲む数匹のハナミノカサゴがエサとなる小魚がわんさか群れている漁礁にまったく近寄らず、離れた場所で群れているという話をしたけど(⇒ハナミノカサゴの不思議 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –.)、やっぱり原因はここを守るアザハタが強いからだったようだ。
アザハタが近づくハナミノカサゴを思い切り追い立てていた。
為すすべのないハナミノカサゴはただただ逃げる一方で、アザハタはどこまでも深追いしてた。(笑)
これでは近づけないはずだ。。。(ーー;)


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キャノン 8-15mmフィッシュアイレンズ

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 21.2℃/20.9℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 時化
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:33-10:16/11:33-12:35
【潮まわり】 08:18 220cm 満潮 / 14:46 -11cm 干潮 / 中潮(月齢:17.3)
【日の出・日の入】 日出06:19 日没18:30

今日は昨日から来島しているカメラマンのとよ~ださんのマンツーマン・ガイド。
とよ~ださんは2年ぶりの来店だ。

今回の目的はキャノンから2011年3月に発売を予定されていながら、震災の影響か発売延期が続いている「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」のCAPA誌・特集記事の撮影(5月号掲載)。
このレンズはフルサイズでは全周魚眼と対角線魚眼、APS-Cサイズでも対角線魚眼として使えるもので、ニコンでも同じようなレンズがあればすぐにでもフルサイズに移行するのに。。。(・_・;

そういうわけで、今回は当然フィッシュアイ撮影のみのリクエスト。
もちろん、仕事なので持ってきているレンズはこの発売前のキャノン8-15mmフィッシュアイのみ。。。(笑)

なのに、一昨日までは一年の中でも最も透明度が悪い!と言ってもいいくらいの状態が続いていたので、かなりヤバイと思っていたのだが、昨日くらいから黒潮が接岸したようで、今日もこの時期としては海の色も青く、透明度もかなり良くなった。
良かった。。。(・・;)

しかし今日から風向きが北西に変わり、今度は海況がイマイチ。。。
でも、黒潮の力は凄くて、それなりに被写体にも恵まれ、とよ~ださん的には満足の1日目となった。

こういう取材の撮影は何としてでも滞在中に目的を果たさねばならないので(締切があるため)、これでかなり余裕ができた。
本当に良かった~(^_^)

今日は午前中にコブシメの交接が見られた。
産卵場所には1匹もコブシメはいなかったが、-20mぐらいのところに4-5匹がたまっていて、それをずっと狙って撮影していたら、最後には交接が始まった。。。(笑)
後ろからモニターを見ていたのだが、いやいやいや。。。かなりイヤラシイ写真が何枚も撮れた。(笑)
交接中は相変わらず寄れる。
ポートがコブシメの体に触れそうなくらい寄っても全然、交接をやめようとはしない。。。

今回、とよ~ださんはストロボ無しで、ビデオライト2灯&自然光だけで撮影したのだが、これがなかなか良い写真なので驚いた。
ビデオライト2灯だけで十分、被写体に色は出ているし、むしろストロボよりも自然な感じで撮れていた。
そっか。。。僕もビデオライトだけで撮ってみようかな。。。
非常に勉強になった1日だった。


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水温が低くてもしっかり出ていたニチリンダテハゼ

【ポイント】 お宮前/横瀬
【水温】 18.8℃/18.7℃
【透明度】 ~10m/~10m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:38-12:44/14:09-15:17
【潮まわり】 06:40 214cm 満潮 / 12:49 16cm 干潮 / 18:52 229cm 満潮 / 大潮(月齢:14.3)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没18:28

ロクセンフエダイを中心とする群れ
ロクセンフエダイを中心とする群れ
今日はうちのスーパー常連2人が来島。
N氏と合わせて今日は全員が一デジ・ダイバー。

常連さん2人は元々コブシメの産卵目的だったので、ワイドレンズでエントリーしたのだが、相変わらずコブシメはまったく集まっておらず、大産卵は3月上旬の1回で止まってしまったようだ。
まぁ、元々、産卵のピークはもっと先なので、またトライして頂くとして。。。(^^;)

何よりも今日の海は昨日以上に白く濁り、透明度はメチャクチャ悪かった。
浮遊物の量もガンガン増えている気がする。。。

当然、海の中は暗く、ちょっとワイド向きの海ではない。
何かナイトダイビングをやっているような感じ。。。
明日はマクロを勧めよう。。。(笑)

まだ定位置にいたオオモンカエルアンコウ(?)
まだ定位置にいたオオモンカエルアンコウ(?)
水温が低くてもしっかり出ていたニチリンダテハゼ
水温が低くてもしっかり出ていたニチリンダテハゼ
春の風物詩・アマミスズメダイ(yg)
春の風物詩・アマミスズメダイ(yg)
先日、同業者から教えてもらったオオモンカエルアンコウ(?)は、相変わらず定位置にいた。
そして相変わらず写真写りは悪い!(笑)
黒過ぎ。。。

驚いたのが、この低水温でベニハゼや共生ハゼの仲間はことごとく引っ込んでいて、本来いるべき魚がいないっ!という事が多かったのだが、何とニチリンダテハゼはしっかり出ていた。w( ̄▽ ̄;)w!!
こいつは間違いなく南の魚なのに。。。
この低水温で頑張ってるなぁ~

ゲストが春の風物詩・アマミスズメダイ(yg)を今季初確認。
う~僕はまだ見ていないのにぃ~!
今年は例年に比べてちょっと遅めの登場だ。

あと、ガラスハゼの仲間の卵が見られた。
こいつらってピークはあるものの、基本的に屋久島では年中産卵はしているようだ。。。。

通称・イトヒキベラXのオス
通称・イトヒキベラXのオス
ホームグラウンドの一湊タンク下では最近あまり見られなくなった気がする「通称・イトヒキベラX」のオスもお宮前では健在だった。

昨日、「ゴシキイトヒキベラのメス?」として紹介した子は僕の見解では最低でもこのオスと同じ種類だと思っている。
この魚の名前は知らないけど、そういうのは現場で繁殖や社会行動なんかを見ていれば何となく分かる。
しかし、写真同定によってあのメスが「ゴシキイトヒキベラ」だとされてしまうと、このオスもゴシキイトヒキベラって事になっちゃう。(笑)

キンギョハナダイの群れ
キンギョハナダイの群れ
2本目は久しぶりに横瀬に行ってきた。
横瀬は珍しくまったく潮がかかっていない代わりに、メチャクチャ透明度が悪く、浮遊物はお宮前以上だった。(・_・;
行きの中層移動中は何か迷いそうで怖かった。(笑)

潮がなくよどんだ横瀬の浅瀬の上のキンギョハナダイたちはいつものように広がらず、ギッシリと水底近くでまとまっていてフィッシュアイでも撮りやすい状態。(笑)


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オオモンカエルアンコウ(?)の大あくび

【ポイント】 お宮前
【水温】 21.4℃
【透明度】 ~10m
【海況】 時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:04-15:31
【潮まわり】 09:23 194cm 満潮 / 16:03 27cm 干潮 / 中潮(月齢:5.3)
【日の出・日の入】 日出06:34 日没18:22

今日の一湊湾内もやや時化気味。。。

大きく口を開けるカエルアンコウの仲間
大きく口を開けるカエルアンコウの仲間
同業者がお宮前でオオモンカエルアンコウを見つけたと言うので、僕もビーチエントリーでお宮前へ。。。
教えてもらったカエルアンコウは真っ黒!
しかも、キッチリ横向きでサンゴと岩の間に挟まっていて、微動だにしないため、どう撮っても何かイマイチ。。。
つーか、岩なんだか、黒いカイメンなんだか、魚なんだかよく分からないような写真しか撮れない。(ーー;)

ずっと粘っていたら、数回大きく口を開けてくれ、ようやく生き物だと分かる写真になった。(笑)

今日のお宮前は超白濁り!
浅場の透明度は5mくらい。
沖に出ても10mくらいで、視界が悪い。。。

週末のゲストからリクエストが入っていたコブシメの産卵はまったく行われていなかった。
コブシメたちはポイント内の広範囲に何匹も散らばって見られたが、ウスサザナミサンゴの上にはまったくコブシメはいなかった。
-20mの魚だまりに雌雄2匹のコブシメがいて、求愛などは見られた。

混泳するカゴカキダイとロクセンフエダイ
混泳するカゴカキダイとロクセンフエダイ
この魚だまりは屋久島の海の特徴がよく出ている場所だ。
温帯系のカゴカキダイの群れと亜熱帯系のロクセンフエダイの群れが混在していて、ここが温帯と亜熱帯の狭間である事がよく分かる。
いつもはそれぞれが別々に群がりを作っているのだが、こうしてダイバーが来て追い立てると(笑)、2つの群れが完全に混在する。。。


Filed under: お宮前Tagged with: , , ,

若いっ!

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.1
【水温】 19.8℃/20.6℃
【透明度】 20m/10m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:25-11:15/12:20-12:58
【潮まわり】 07:27 200cm 満潮 / 13:37 37cm 干潮 / 大潮(月齢:0.3)
【日の出・日の入】 日出06:40 日没18:19

今日はよく晴れ、海もベタ凪ぎっ!
1日中、この時期としてはベストな体験ダイビング・デーだった。

しかし、海は黒潮の縁状態。。。
明らかに濁りが入り、浮遊物もちらほら。。。
おまけにいくつかタマナシモクも流れ着いていた。

ゲストはフレッシュな十代の女性が2人。
1990年代生まれのゲストは今までも家族連れのゲストの中ではよく見られていたのだが、とうとう1人旅のゲストの中にもボチボチ見られるようになってきた。。。(^^;;
いやいや、さすが90年代生まれは年の差を感じる。。。(笑)

2本目はマンツーマンだったので、一湊タンク下に入った。
1本目で浮遊物が見られたので、浮遊物だらけである事を超期待して入ったけど、思いの外、浮遊物は多くなかった。。。
まぁ、結果的にゲストにとってはこの方が良いのかもしれないけど。(笑)
ただ、透明度はあまり良くなかったなぁ~(ーー;)

コブシメがペアで産卵していた。
ゲストには見せれなかったけど、ロング・スパンで卵を産んでいるようだ。


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あらら。。。今日は不調みたい。

【ポイント】 お宮前 / お宮前
【水温】 18.8℃ / 18.6℃
【透明度】 20m / 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 11:53-13:07 / 14:36-15:43
【潮まわり】 07:05 114cm 干潮 / 12:40 160cm 満潮 / 小潮(月齢:23.0)
【日の出・日の入】 日出06:47 日没18:14

昨日までの好コンディションが一転!
今日は朝から厚い雲に覆われ、暗く、ちょっと寒い。。。

海は一応凪ぎ。
今日はうちの超常連2人が来島~!
1人はコブシメの産卵を前からじっくり撮りたいといっていたので、急遽、来島を誘ったのだが。。。

今日は活性が弱かったコブシメたち
今日は活性が弱かったコブシメたち(写真提供:Gejimaさん)
昨日の激しい大産卵がウソのように今日のウスサザナミサンゴ群体は静まり返っていた。
透明度が落ち、水中も暗かったためか、余計に寂しく感じた。
ウスサザナミサンゴから離れたところで複数匹のコブシメは見られたが、サンゴの上に来たのは基本的に雌雄の1ペアのみ。
しかも、この1ペアも産卵らしい産卵は1時間で1回見られた程度だったらしい。。。(「らしい」というのは僕自身はここにずっといたワケではなく、周囲をプラプラしていたので。。。(^^;))

2本目も同じようにGさんだけはずっとウスサザナミサンゴで粘っていたのだが、同じような状況だったらしい。。。
う~ん。。。今日はいったいどうしたんだろう。。。

1匹も見られなかったのならまだ分かるのだが、一応ペアはサンゴの上にいて、さらに周囲にも複数匹のコブシメは見られたのに。。。
さらに昨日ほどではないにしろ、たまにオスたちの興奮色も見られ、軽い喧嘩も見られたのだが、産卵はほとんどしなかったのだ。

ウェイティング中のメス
ウェイティング中のメス(写真提供:Gejimaさん)
ただ、写真のような産卵中のメスによるウェイティング時独特の格好はたまに見られたので、受精卵は抱えているのだと思うのだが。。。(・_・;

コブシメのメスは多分3-4日かけて1個づつサンゴに卵を産みつけていく。
1個産んだらサンゴからちょっとだけ離れ、5分ぐらい待機すし、産卵準備ができたらまたサンゴの上に戻る、という事を繰り返しながら産卵を行う。
この5分の待機時間を「ウェイティング」と僕は呼んでいるのだが、「もうスグ産む」という目安になるのがメスが写真のような格好をしたときだ。
この足をすべて閉じて丸まるような姿勢をとったら、もうスグ産卵するという合図なのだ。

今日はこんな黒っぽい体色をした子がチラホラ
今日はこんな黒っぽい体色をした子がチラホラ(写真提供:Gejimaさん)
今日はこんな体色(部分的に真っ黒く染まる)のオスをよく見かけた。
昨日までの激しい大産卵時にはまったく見ることのない体色だ。
この体色の時はどんな状態なのだろうか。。。?
イマイチよく分からない。

また遠巻きに見られた連中は追いかけるとどんどん逃げてしまうだけだったのだが、サンゴの上にいるコブシメは何やらダイバーに威嚇してくる。
僕も近づいたら1匹が向こうから近づいてきて威嚇されてしまった。。。(・_・;
これも大産卵時には見られない行動だ。


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コブシメ・愛の劇場(どろどろ編)

【ポイント】 お宮前 / 一湊タンク下No.3
【水温】 18.2℃ / 17.4℃
【透明度】 20m / 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潜水時間帯】 09:44-11:00 / 12:20-13:05
【潮まわり】 05:41 97cm 干潮 / 11:28 173cm 満潮 / 18:51 38cm 干潮 / 小潮(月齢:22.0)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没18:13

今日は最高のコンディションだった。
朝から雲ひとつない晴天で暖かいっ!
日中は20℃を超え、やや汗ばむくらいだった。

海は相変わらずの低水温だけど、陸上が暖かいと助かる。
今日は久し振りに気温が海水温を超えた。

今日もゲストのリクエストでお宮前のコブシメ大産卵を観察。

今日も産卵を中心に略奪あり、喧嘩ありのもの凄い状況だった。
産卵参加頭数は10匹。

コブシメは産卵中のメスには常にオスが付きまとい、産卵の一部始終を見守っている様子がよく見られる。
雌雄のぺアしかそのサンゴの上にいない場合は、ほぼ間違いなくそのメスの産んでいる卵はもう1匹のオスの子であると思うのだが、今日のような大産卵時(複数匹の雌雄が混在)は観察していると常に付き添っているオスが実の父親であるとは言えないようで、次の交接を狙うオスが付き添っているパターンもかなり多いのではないかという気がする。

また、こうしたメスの産卵中に見守っているオスは「自分の子供を産むメスを身を呈して守っている」という微笑ましい印象が強く、間男と喧嘩をしても通常は見守っている実の父親であるオスが勝つと思われがちだが、産卵場に頭数が多くなってくると必ずしもそうとは言えない状況をよく見かける。
まぁ、考えてみれば、すでにメスを受精させてしまったオスは安泰なわけで、それ以降はそれほど必至にならなくても自分の子孫は残る。
(ちなみに受精卵を抱えているメスに強引に交接を迫っても、精子のようなものを吐き出すところは確認済み。)

それに対して独身オスは自分の子孫を残すためにかなり必至にならなければならない。
レイプもいとわないほどに。。。(笑)

産卵場に頭数が多くなってくると多くの場合、喧嘩が強く、荒々しいのは独身オスのように感じる。

今日もこんな事があった。

【1】

メスの産卵中に間男が1匹近づく。。。
メスの産卵中に間男が1匹近づく。。。(写真提供:塩田さん)
産卵中のメスとそれを見守る旦那さんの前に間男らしきオスが登場!
旦那さんの体の色を見るとメス側は柔らかく薄い優しい「愛の色」なのに対し、敵対する間男側の体色は黒く染まり「警戒色(威嚇色)」に。
コブシメのオスは左右で体色が真っ二つに判れているのがよく分かる。

【2】

間男は旦那さんに喧嘩を仕掛ける!
間男は旦那さんに喧嘩を仕掛ける!(写真提供:塩田さん)
間男は嫁さんを奪おうと旦那に喧嘩を仕掛ける。
喧嘩腰の間男の体表には白い筋が何本も入り、興奮していることは一目瞭然。
注目すべきは間男の場合、メス側の体色も一様に白筋が入った「警戒色(威嚇色)」。
それに対して、ずっと付き添っていた旦那の体色も白筋が入った「警戒色(威嚇色)」になるのだが、やはりメス側の半分は「愛の色」を保っている。。。
あまり喧嘩には乗り気ではないようにも見える。

ちなみに間男①にはシマアジのチビがまとわり着いていた。
これは「春の風物詩」だ。

【3】

突然第3の男が登場してメスを襲う!
突然第3の男が登場してメスを襲う!(写真提供:塩田さん)
そこに第3の男(間男②)が突如登場!!
しかも、急に産卵中のメスを横から襲う!(つまりレイプ)
優しい体色(「愛の色」)で近づけば他人の嫁に愛を呟くプレイボーイとして応援してやってもいいのだが、体色はバリバリの警戒色(威嚇色)!
そんな体色でメスに近づいてもそれは強姦だろ。。。(・_・;

【4】

間男同士のメスを巡る喧嘩勃発!
間男同士のメスを巡る喧嘩勃発!(写真提供:塩田さん)
そんな厳つい体色でオスが近づいてきたから、さすがにメスは逃げた。。。だろうね。。。(^^;)
そんな嫁さんの前で間男2匹が激しい喧嘩を始めた!
つーか、旦那の目の前で、堂々と奥さんを奪い合って喧嘩を始める男2人。。。これってどうなの。。。??(-o-;
旦那はビビッて蚊帳の外状態の図。(笑)

【5】

嫁さんの前で喧嘩が始まり心配する旦那。。。
嫁さんの前で喧嘩が始まり心配する旦那。。。(写真提供:塩田さん)
そんな嫁さんの前で男2人が喧嘩を始め、心配そうに嫁さんに駆け寄る旦那さん。。。
「大丈夫かい??」

喧嘩の1回戦はより体の大きな間男②が勝ったみたい。
間男①は一瞬怯み、逃げ飛ぶ。

【6】

間男同士は依然として喧嘩腰。逃げる夫婦。
間男同士は依然として喧嘩腰。逃げる夫婦。(写真提供:塩田さん)
間男同士は2回戦目が勃発!
そんな喧騒を抜け出すようにメスはスルスルと脇を逃げていく。。。
旦那もあとを追う。

間男2匹はそれにも気づかないくらいにお互い興奮し、喧嘩は続く。。。

【7】

謎のクソガキも登場!大混乱。。。
謎のクソガキも登場!大混乱。。。(写真提供:塩田さん)
メスは次の卵を産むことに必至。旦那もそれを追う。。。「無事に僕らの子供を生もう!」「ええ、あなた!」ってな感じ。。。(笑)
間男同士は相変わらず喧嘩中!
もうメスの事なんて忘れて激しく対立中。。。

そこへ第4の男(謎のクソガキ)登場!
他の子と比べて一回り小さく、一見オスなのかメスなのか分からないような子だ。
自分の体よりもずっと大きなメスに求愛しようとしたりする行動(というかほとんどレイプみたいな感じ)から、多分オスだと思う。
しかも中学生くらいの。
つまり、熟女を襲う中学生男子ってな感じ。(笑)

こうした若いオスもサンゴ上の繁殖行動に堂々と参加してくるのは毎年のように見られる光景だ。
大抵は成体メスからは振られ、成体オスからは追い払われたりして終わるのだが、かなり果敢に産卵に持ち込もうとチャレンジしているのは微笑ましい。(笑)

ゼブラウツボ(写真提供:山本さん)
ゼブラウツボ(写真提供:山本さん)
後半は常連Sさんをコブシメに放置し、新規ゲストのYさんと一緒に-20m付近に下りた。
さすがに新規ゲストにはお宮前の最も魚影の濃い場所も見てもらいたいし。。。(^^;)

暗がりにゼブラウツボを見つけた。
いつもお宮前で見かけるのだが、数は少ないため、今回も久々の出会いだった。


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コブシメの大産卵が早くも始まった!

【ポイント】 一湊タンク下No.1 / お宮前
【水温】 18.9℃ / 18.9℃
【透明度】 30m / 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:23-12:19 / 13:49-14:35
【潮まわり】 10:41 187cm 満潮 / 17:38 28cm 干潮 / 小潮(月齢:21.0)
【日の出・日の入】 日出06:50 日没18:12

久々のゲストのいる今日はこの時期としては最高のコンディション!
ベタ凪ぎの海に青空の広がる空。
太陽が出ていると日中の暖かさが違う。

[1本目]

1月くらいからコブシメの卵が見られ始めていたのだが、今日はようやく産卵を確認できた。
大型の雌雄のペアのみで、警戒心はかなり強い。
頭数が少ないとオス同士の牽制やメスの略奪などもないからか、オスもぴったりメスに張り付いて産卵を見守るのではなくて、かなり離れたところから産卵を見ている。
興奮もしていないからか、冷静で激しさもまったくない感じ。
逆にこんな時は冷静に近づく不審者(ダイバー)への警戒が強いのだ。

キツネベラ同様に「春の風物詩」とも言えるタキベラのチビを今季初観察。
白いオオナガレカンザシが開いている狭い窪みの中にいるので、背景がいいっ!
ゲストがいない日に撮りにいこっと。

[2本目]

産卵中のメスと見守るオス(写真提供:塩田さん)
産卵中のメスと見守るオス(写真提供:塩田さん)
まさかとは思ったけど、お宮前ではすでにコブシメの産卵が凄い事になっていた。
ちょっと早い気もするが、今日はすでに9匹のコブシメがウスサザナミサンゴの上に陣取り、大産卵していた。
オス同士の喧嘩(威嚇行動や側面誇示行動)も度々見られたし、メスの産卵頻度もかなりコンスタントかつ多い。
また産卵最盛期、サンゴの上に頭数が増えると、オス同士の牽制やメスの略奪、そしてメスは産卵に忙しくて、不審者(ダイバー)が近づいてもなかなか逃げず、むしろぶつかって来たりするものなのだが、すでにそれに近い状態。。。

成体メスは多分2匹。成体オスは5匹。
あとは2匹のチビがいたのだが、これは観察しているとオスっぽい。。。
自分の体の何倍もある成体メスに交接を迫り、大きな成体オスに追い払われていた。(笑)

オス同士の牽制が激しい(写真提供:塩田さん)
オス同士の牽制が激しい(写真提供:塩田さん)
サンゴの上にたまるコブシメたち(写真提供:塩田さん)
サンゴの上にたまるコブシメたち(写真提供:塩田さん)
昨年よりも繁殖可能な成体雌雄の体がどれも大きい気がする。
例年これはGWちょっと前にピークを迎えるのだが、今年はちょっと集まりが早い気もするのでピークも早まりそうな予感。。。

明日もゲストを誘って行こっと!

業務連絡:
Gさ~ん!今年もコブシメの大産卵が始まりましたよ~
ゲストが少ない今のうちに撮り貯めましょ~(^_^)
今週末、さっそく遊びに来ません?(笑)


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マルクサビライシの増え方?

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.2
【水温】 18.5℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり時々晴れ
【潜水時間帯】 09:46-10:42/12:05-13:08
【潮まわり】 08:52 217cm 満潮 / 14:52 46cm 干潮 / 中潮(月齢:17.7)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:44

何とか天気が良くなって、たまに晴れ間もみえるくらい。
冬季の屋久島北部としてはなかなか良い状況だ。

今日もガイド。
海はやや時化気味の中、久し振りのボートエントリー。
そして久し振りの1日2本!(笑)

これまた久し振りのお宮前もここ最近の時化の影響がかなりあるかと思ったけど、想像よりは良かった。
お宮前のウスサザナミサンゴ群落は1ヶ所、大型群体がひっくり返り、-12mの砂地がタンク下とは逆に砂が体積して盛り上がっていたりしたけど、タンク下ほどは荒れていなかった。
場所によって時化の影響はいろいろ。。。
ただ、-5mの浅場転石地帯は凄かった!!!
すべての石がひっくり返され、見渡す限りの転石が裏側を向いていた。。。(^^;)

ここはよくキンチャクガニを探す場所。
「ひっくり返した石は元に戻す」という行為はダイバーの間では常識になっているけど、時化や台風の影響はそんな人為的な撹乱なんか目じゃないくらい広範囲に渡り、かつ何万倍も強力だ。
それでもキンチャクガニは毎年のように必ず戻ってくるのが凄い!(年による増減はもちろんあるけど)
ほんの一瞬、いなくなったかのような気がするかもしれないが、この程度の撹乱だったら毎年のように必ず元に戻るのだ。
自然は人間が思うほど、そんなに柔じゃない。(どこかで聞いたような言葉。。。笑)

つまり「ひっくり返した石は元に戻す」という行為は自然に優しいローインパクトな、環境保護的な行為だと思っている人も多いかもしれないけど、僕は自然や環境とはまったく関係ないところにある”単なる人としての常識的なマナー”に属する行為だと思う。。。(笑)

お宮前のウスサザナミサンゴにも数個コブシメの卵が見られたが、コブシメたちの姿はまったく見られなかった。
産卵自体は始まっているみたい。

2本目はタンク下の沖に出た。
お宮前同様に透明度だけは抜群に良いのだけど、水温は底値の18℃台!
60分もすると寒くなってくる中、ゲストの1人は5mmウェット。(・_・;
寒くないのかな。。。と思っていたけど、さすがに2本目は40分を越えた辺りからかなり寒かったそうな。。。(笑)

今日はマルクサビライシの増え方を知ってちょっとビックリした。
マルクサビライシは屋久島ではそこら中で見られるサンゴなのだが、これまでどんな感じで増えていくのか、育っていくのかまったく知らなかった。

死んだマルクサビライシからまるで植物の芽のようにチビたちが沢山出てきていた。
これが標準的な新規加入方法なのかはちょっと分からないのだけど、1つの死サンゴから10個ぐらいでているのには驚いた。
このあとはどうなるのだろうか。。。
その後はポキっと根元から1個1個折れて独立し、そのまま1つ1つが群体を作っていくのだろうか。。。?
ちょっとしばらく観察してみたい。
写真もゲストに撮ってもらったのだけど、もらい忘れた~!!!!w( ̄▽ ̄;)w!!
明日、撮ってこよ。


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ついに僕の野帳が役に立つ時が来た!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 18.8℃
【透明度】 30m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:41-16:04
【潮まわり】 08:17 217cm 満潮 / 14:11 55cm 干潮 / 19:53 223cm 満潮 / 中潮(月齢:16.7)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:44

朝から雨。。。
今日は久し振りにガイドで午後から1本。
ゲストは千葉県立博物館のKさん。

僕はかれこれ10年以上に渡って、ごくごく普通に見られる魚たちの産卵、卵守り、孵化、求愛、捕食、幼魚出現など、普段のダイビングの中で気づいた行動や生態を個人的なフィールドノートに書き留めてきた。
これを書くキッカケというか、これを書くことを勧めてくれたのがKさんだ。

Kさんはフグ目を中心とした魚類の繁殖生態について研究している方で、今回は地球温暖化が魚の繁殖に及ぼす影響を調べるために各地のデータを集積したいそうで、その協力依頼の説明をするために来島されたのだった。
すでに始まっているらしい”海水温の上昇に伴う南の魚の温帯域への分布拡大調査”と合わせて、僕にとっても非常に興味のある内容なので、ぜひ協力したいと思っている。
自分が地道にメモっていたフィールドノートが役に立つというのも嬉しい話だ。(*^^*)
ただ。。。アナログなその記録から必要なデータを抜き出すのは大仕事になりそうで怖い。。。(-o-;

午後から屋久島の海の様子も見たいという事なので、一湊タンク下へ。。。
とりあえず、凪ぎの海なのだが、大潮の最干潮時とぶつかり、潮はかなり引いていてエントリーが大変だった。。。(^^;)
海は相変わらず透明度はこの時期としてはメチャクチャ良いのだけど、水温は18℃台と屋久島の年間最低水を更新中だった。(笑)

さすがにこの時期の海では繁殖中の魚は皆無だったけど、コブシメがすでに産卵を始めている。
今日はオス1匹にメス1匹、さらにオスだと思われる若く小さな子が1匹、最も浅いところのウスサザナミサンゴで産卵していた。
しかし、まだ活発ではなくて、1回1回の産卵の間はかなり長い。。。

シマタレクチベラのオスが喧嘩していた。
初めて見る行動なのだが、それぞれが20cmくらい離れてヒレを広げたままその場をずっとグルグルと小さな円を描きながら回っていた。
しばらく見ていると、オハグロベラばりの噛み付き合いが見られるかも?と思ったぐらい、向き合って睨み合う喧嘩が始まった。
シマタレクチベラの喧嘩は側面誇示じゃなかった。。。


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波酔い

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 23.5℃
【透明度】 15m
今日は朝から雨でちょっと憂鬱だったが、時間と共にどんどん晴れ、夕方には快晴の日の夕方と同じような感じ。
風は西寄りが強く、矢筈岬の北西面はかなりの時化。。。

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例年通り!

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 24.6℃
【透明度】 15m~
風は北西が強く吹き、一湊湾内はやや時化気味。
水中は静かだけど、水面はウネウネ。。。

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