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まだまだ繁殖期のベラ多し。。。

【ポイント】 吉田/一湊タンク下No.1
【水温】 21.8℃/21.8℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:05-10:21/11:27-13:09
【潮まわり】 08:20 209cm 満潮 / 14:02 98cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出07:04 日没17:17

ベラKさんの最終日。
ようやく北西の風がおさまり、今日はそれなりに海は凪ぎた。
一番ベラKさんをお連れしたかった吉田も今日は何とか入ることができた。(そうはいっても、ここはまだやや時化気味)
透明度もグーンと上がって30m近い視界だ。

吉田は何の変哲もない広い台地で、時期になると海藻が覆い茂り、徐々に勾配が下がる緩い傾斜地だ。
いろいろなベラがここにはいるのだが、「屋久島ならでは」とも言えるようなベラ類も多い。

ニューギニアベラは屋久島だとたいていどこのポイントでも見られ、そのほとんどはしっかりとしたハレムを形成しているため、産卵も見られる。
すでに繁殖期ではないので、興奮色などはなかなか見られないが、ヒレをバシッと開いたオスが撮れてKさんも満足したようだった。

このポイント一番の「屋久島ならでは」ベラはウスバノドグロベラだ。
今現在、国内では確実に見られる場所は皆無と聞いている。
屋久島でも見られるのは今現在はこの吉田だけで、大きなオスを中心とする十数匹のハレムがあって、やはりここで産卵も見られる。

ここには前もKさんを連れてきたことがあったので、ウスバノドグロベラにカメラを向ける事ないのだが、割と小さな若魚がいたので一応数枚シャッターを切ってくれた。(笑)
不思議なことに、これよりも小さな幼魚が全然見つからない!
何か他の魚と勘違いしているのかな。。。(・_・;

ニューギニアベラのオス
ニューギニアベラのオス
ウスバノドグロベラの若魚
ウスバノドグロベラの若魚

最後の1本はKさんと相談して一湊タンク下に戻り、砕波帯でのキヌベラ狙い。
それとトモシビイトヒキベラのヒレ全開だ。

トモシビイトヒキベラも屋久島には多いベラで、ハレムも各ポイントにあって、繁殖期(初夏)だったらヒレ全開は結構、普通に撮れる。
しかし、なぜかKさんのベラ・ファイルのトモシビイトヒキベラのオス写真は元気のない子。。。
多分、たまたま時期が悪かったのだろうが、もうすぐ出版だったら、もう間に合わないだろうと僕もKさんも思っていたのだが、運良く求愛(威嚇??(^_^;))してた!

水深1-2mの砕波帯を縦横無尽に動き回るキヌベラは、その生息環境と動きの速さ、大きさ(1m近い)で撮影難易度は超上級。
しかし産卵間近なのか、同じような場所をずっとウロウロしていた上に、僕とスタッフが両端をブロックしていたので、何とか近くで撮影することができた。

この2種に関してはKさんもかなり満足していたので、僕もちょっと嬉しかった。(^^)

トモシビイトヒキベラのオス
トモシビイトヒキベラのオス
キヌベラのオス
キヌベラのオス

帰りに様々なベラの求愛や産卵を見かけた。
ムシベラ、ホンソメワケベラ、セジロノドグロベラ、コガシラベラ(ペア産卵)、まだまだ様々なベラ類が繁殖しているようだ。

Kさんのリクエストの中にはホホスジモチノウオの老成魚も入っていたのだが、このベラっていったいどれくらいの大きさまで成長するのか知らないため、どれが老成なのかよく分からない。。。(^_^;)
このベラ自体は屋久島でも沢山見られ繁殖もしているのだが、下記写真の子くらいが最大サイズ(30-40cm)だ。
最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

下右は和名のないモチノウオ属のベラ。
英名では「スレンダーマオリーラス」と呼ばれているのだが、この子も屋久島ではよく見かけるベラだ。
そうは言っても、サイズはせいぜい10cmくらいまで。
多分、若魚のステージで、流れモノなのだと思う。
有効分布ではないのだと思う。
これも最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

ホホスジモチノウオの成魚
ホホスジモチノウオの成魚
スレンダーマオリーラス
スレンダーマオリーラス

ミツバモチノウオの若魚
ミツバモチノウオの若魚
さて、リクエスト・リストに載っている屋久島での撮影が可能な普通種の中で、最後まで残っってしまったのがミツバモチノウオの老成魚だ。(笑)
結局、今日は会えず、仕方なく若魚やメスのステージなどを何枚か撮ってもらいお茶を濁す。。。(^_^;)

さてKさんのベラ図鑑がメチャクチャ楽しみだ!(^^)


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ベラリストK氏のベラ好きっぷり。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 21.9℃/21.9℃
【透明度】 10m~
【海況】 時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 11:01-12:39/14:54-16:04
【潮まわり】 07:12 200cm 満潮 / 12:51 103cm 干潮 / 18:15 208cm 満潮 / 大潮(月齢:14.9)
【日の出・日の入】 日出07:03 日没17:17

ベラ好きK氏の2日目。
一層湾内は昨日よりは凪ぎたけど、相変わらず寒く、天気もイマイチ。
朝からK氏と「テンション下がるよね~」と話していた。(笑)

海は凪ぎたとは言っても、まだまだ瀬端はウネウネ状態で、天気が悪さと透明度の悪さとが合わさって水中はナイトダイビングのように暗~い。。。(ーー;)
K氏には失礼だが今日もあまり良い写真は撮れていないだろうな。。。と想像していたが、どれもクォリティーの高い素晴らしい写真ばかりだった。
いやいや、マジすげー。

K氏は来年ベラ図鑑を出版する予定なのだが、彼の撮るベラの図鑑写真はほんと凄い。
こんな凄いベラの写真を撮るセンスのある人はそうそういないのではないだろうか?とマジで思う。
僕なんかはデジタルなのだからバンバン連写気味でシャッターを押して撮るのだが、K氏は違う。
最初にうちに来た時はなかなかシャッターを切らないので、あれ?ピントが合わないのかな。。。とか思っていたのだが、全然違っていた。
K氏はベラがただ撮れれば良いというワケではなかったのだ。

ミツボシモチノウオの若い子
ミツボシモチノウオの若い子
オハグロベラ属の一種(和名なし)の若魚
オハグロベラ属の一種(和名なし)の若魚

「ヒレが全開である事」を重視して撮る。。。ここまでは多くのダイバーが意識している事だと思うのだが、彼はさらに出版する図鑑用にすべてのベラをできるだけ左頭にくるようにして撮る事を意識しているため、ベラが左頭の状態になるまでカメラを構えたままシャッターを切らないのだ。(当然、いっこうに左頭にならなければシャッターは切るのだが、相当のレア種、相当バッチリ撮れた写真ではない限り、図鑑には不採用となる可能性が高いみたい。。。)

さらに魚も目玉はキョロキョロと動くのだが、この目玉の向く位置にも拘っているようなのだ。(笑)
最もベラが可愛く見える目玉の位置というものがあるようで、そこに目玉が向くまでじっと待っているのだ。
さらにさらに背ビレや尻ビレ、尾ビレだけでなく、胸ビレの位置にも気を遣っているみたいで、胸ビレの模様が綺麗に出るような位置にも拘っていた。

そんな感じなので、60-90分のダイビングで撮る枚数は少ないのだが、これがすべてバッチリな写真なのが凄い!!!
下左写真のムシベラのオスなんて、1枚しかシャッター切ってないし。。。(^^;;
なのにこのクォリティ!

ムシベラのオス
ムシベラのオス
マナベベラ老成オス
マナベベラ老成オス

出版も間近なので、これまで撮ったすべてのベラ写真を種別にファイルにして持ってきてくれたのだが、これがまたビックリするくらいの種数!
さらに正直、ベラの図鑑というか写真集みたいなものかな。。。と思っていたのだが、幼魚(幼魚だけでも数ステージに分かれてる!!)から若魚、成魚(オスメス)に至るまで様々なステージの子まで揃っていた!
今回はすべて自分1人の撮影である事に拘り、また国内で記録のある種類に絞る事で、できるだけ多くのステージを入れる事を重視したいようだ。
それでも相当大きな図鑑になるぞ。。。これ。。。(・_・;

いや~ちょっと驚いた。
僕もいつか屋久島の魚図鑑を出したいなぁ~と思っていて、今現在でも1000種近い図鑑用の写真を撮っているので、そろそろ。。。とか思っていたのだが、K氏のこの拘りや超クォリティの高い写真を見ていると、すべて撮り直しかな。。。と思ってしまった。(・_・;

ムナテンベラダマシ(yg)
ムナテンベラダマシ(yg)
オグロベラのメス
オグロベラのメス


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