タグ: ノコギリハギ

今年もゴマモンガラのサンゴ破壊行動が始まった。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.2 / 一湊タンク下No.1
【水温】 23.8℃ / 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 08:46-09:42 / 10:31-11:30
【潮まわり】 04:10 118cm 干潮 / 09:27 188cm 満潮 / 16:22 47cm 干潮 / 中潮(月齢:19.6)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:16

ゲストAさんの最終日。
3日間、天気には恵まれ、ずっと晴れてた!(^^)

そして今日もマンツーマン。。。
最後はAさんのリクエストで浅場でじっくり&のんびりダイビング。。。

最近、ハナミノカサゴやネッタイミノカサゴ、そして写真のキリンミノカサゴなどの幼魚をそこら中で見かける。

ソラマメくんこと、ノコギリハギのチビが出始め。。。

今年もまたゴマモンガラのウスサザナミサンゴは破壊活動が激しい!
今日もかなり大掛かりに破壊していた。
ここに産みつけられるコブシメやオキザヨリの卵を食うためでもあるのだが、今日の行動はちょっと面白かった。

壊したウスサザナミサンゴの破片を咥えて、他所に移動しているのだ。
何をやっているのかガイド中だったので調べる事はできなかったけど、ちょっと興味深い。


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一瞬で食い尽くされるメガネハギの卵。。。(;´・ω・)

【ポイント】 オツセ/オツセ/ヨスジ漁礁
【水温】 28.9℃/29.7℃/28.0℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:24-10:27/11:30-12:34/14:04-14:53
【潮まわり】 05:23 197cm 満潮 / 11:29 82cm 干潮 / 17:28 212cm 満潮 / 中潮(月齢:12.3)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:42

この日は永田で3本。
先日、オツセの-35m付近で見つけた見慣れないハナダイの仲間をもう一度、確認しに行ったのだが、正直、なんだかよく分からない。。。

その時は「オオテンハナゴイのメス?」などと適当なことを言っていたけど、なんか違う。。。(-_-;)
こいつだれ??
ご存知の方、教えてくださいませ。。。(^^;;

この日、個人的に一番面白かったのは3本目のヨスジ漁礁だ。
このポイントの名物であるスジミゾイサキの大きな群がりはまったくいなくなっていて、魚影がメチャクチャ薄くなっていたので、ちょっとビックリするとともに、このポイントに入ったことを後悔すらしていたのだが、メガネハギの卵守りとその卵をフエダイ類が一瞬で食い尽くすシーンを観察。。。このメガネハギには悪いけど、かなり面白かった。。。(^^;;

食い尽くされるメガネハギの卵。。。(;´・ω・)

夕方の3本目、気の弱そうなメガネハギが卵を守っていた。しばらく見ていたけど、飽きてしまって近くで別の魚を観察していた。5分くらいしてこの産卵床のある方を振り返って見てみると、何と数十匹のベンガルフエダイやキュウセンフエダイなどが一斉に群がり、メガネハギの卵をバクバク食っていた!(-o-;砂にまぶされたフカフカのワタ状の卵はあっという間になくなってしまった。。。ちなみにモンガラカワハギ科の魚たちの多くは早朝時に産卵し、12-24時間以内に卵が孵化することが知られている。たぶん、このメガネハギの卵もこいつらに食われなければ、この日の夜には無事に孵化していたはず。あと数時間、見つからずに卵を守り切れば、新たな生命が誕生していたのに。。。(^^;)自然は本当に厳しい世界だ。Kumiko Fukuoka Tabataさん撮影の1分30秒の動画です。—

Posted by 屋久島ダイビングサービス もりとうみ on 2015年8月11日


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夏の風物詩、続々。。。(^^)

【ポイント】 観音/オツセ/オツセ
【水温】 28.6℃/28.5℃/28.7℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:40-10:46/11:46-12:46/14:13-15:18
【潮まわり】 09:21 242cm 満潮 / 15:47 42cm 干潮 / 中潮(月齢:19.0)
【日の出・日の入】 日出05:37 日没19:10

ここ2日間の黒潮が接岸したのではないか?という一湊界隈の海の様子から、かなり期待して永田へ行った。

永田のほうがより黒潮に近いので、通常は永田から青々とした海になっていく傾向があるのだ。

しかし、永田は青い夏の海ではあるものの、やや白味がかっていて、透明度は驚くほど良くはなかった。。。(^^;;

それでも水温は29℃近く暑いくらいで5mmフルスーツでも後半以外はあまり寒くはなかった。(後半はやっぱり寒い。。。(-o-;)

ノコギリハギのチビが目立ち、ハタタテハゼの幼魚がそこらじゅうで群れ、セダカギンポの卵が見られるなど、海は順調に夏の海だ。(^^)

ほかにソウシハギの子供たちやペアで顔を出すハナヒゲウツボなどもこの時期ならではの海の動きだ。


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これはナイトダイビングなのか?(・・;)

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.2
【水温】 22.5℃/22.5℃/21.6℃
【透明度】 ~10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり時々雨
【潜水時間帯】 9:07-9:57/11:09-12:12/14:08-14:58
【潮まわり】 04:28 110cm 干潮 / 09:50 178cm 満潮 / 16:42 50cm 干潮 / 小潮(月齢:6.1)
【日の出・日の入】 日出05:22 日没19:05

ゲストSさんのダイビング最終日はとうとう雨が降り出した。。。

もともと透明度の良くなかった水中もより一層暗くなって、1本目のお宮前なんてもうナイトダイビング状態。。。(◎_◎;)
2本目、3本目はそこまで暗くはなかったけど、やっぱり南の島とは思えない暗~いニゴニゴな海だった。(^^;;

2本目で大好きな背景のひとつであるイエローとパープルのパステルカラー調フトヤギの仲間にノコギリハギのチビが着いていた。
ゲストSさんはあまり撮ってくれなかったけど(笑)、これ最高にいいシュチエーション!!!
明日以降、1人で潜る時はここに直行だな。。。(^^;;


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2か月ごとにしか潜れないポイントというのもなぁ。。。(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/オツセ
【水温】 22.1℃/22.3℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:29-11:44/13:57-14:52
【潮まわり】 04:02 161cm 満潮 / 09:39 103cm 干潮 / 15:10 167cm 満潮 / 若潮(月齢:24.8)
【日の出・日の入】 日出06:37 日没18:20

今日はゲストTさんの最終日だったので、まだ潜っていない永田で2本潜りたかったのだが、船長の都合で午後から1本だけ永田へ。
午前中は昨日同様に一湊タンク下でビーチエントリー。

今日も最高に天気は良かった。
ここ2-3日はこの時期としては透明度もまずまず良い方だったのに、今日は一転して明らかにニゴニゴの海!
特に永田はかなり濁っていて、水中も暗かった。。。
なんだろ?これ?
何か嫌な予感がする。。。早くも元通りの3月の海に戻ってしまうのだろうか。。。(・・;)

永田エリアは基本的にゲストがいないと潜れないので、僕自身12/27以来2か月ぶりの永田へのエントリーだった。
しかもその12/27のログにも「2か月ぶりの永田」とか書いてあるし。。。(笑)

ここまでブランクが開くと、ちょっとガイドにならねー(◎_◎;)
2か月もそのフィールドを見ていないとなると、サブで使っているエリアとは言え、もはや「現地ガイド」とは言い難い。。。
この辺が(永田には1人では潜れない事)、ここ数年抱えている大きな悩み。。。

シーズンオフ中もせめて週一か週二で永田の「オツセ」には潜っておきたいなぁ。。。

ノコギリハギの雄が盛んに雌に求愛してた。
ちょっと時期的に早くね?(^^;;
それとももう産卵してるのかな。。。(・・;)
この数日の水温上昇で、セナスジベラなんかも産卵が始まってしまった。


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ワモンダコの卵守り

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.0℃
【透明度】 5-15m
【海況】 時化始め
【天候】 雨
【潜水時間帯】 5:23-7:22
【潮まわり】 08:48 244cm 満潮 / 14:43 86cm 干潮 / 中潮(月齢:2.6)
【日の出・日の入】 日出06:22 日没17:43

今日もニシキフウライウオの孵化を狙って、超早朝エントリー。
各地の先輩ガイドさんから聞くところによると、どうもニシキフウライウオは孵化のあとスグに産卵するものらしい。。。
つまり、昨日は産卵を観察したわけだが、そのちょっと前に何匹か孵化した可能性があるのだ。
何しろショボい孵化なので(笑)、数匹孵化しただけなら気づかなかった可能性もある。(^_^;)

というわけで今日は産卵前から気合を入れて観察することを心に誓いエントリーしたのだが、すげーウネリ!( ̄□ ̄;)!!
風は朝から真正面から吹く北に変わったようで、タンク下はかなり時化ていた。
ニシキフウライウオのペアがいる-20mの砂地と岩場の際もかなり揺れていて、砂が舞う!
これでは孵化した稚魚と舞い散る砂粒の違いが分からねーとか思っているうちに今日も産卵(&放精)を迎えてしまった。。。(笑)

ニシキフウライウオ、産卵&放精の瞬間!
ニシキフウライウオ、産卵&放精の瞬間!
オスの放精の際、大きく腹ビレを開くメス
オスの放精の際、大きく腹ビレを開くメス
成熟ステージの違う卵が混在する
成熟ステージの違う卵が混在する

オスがバッ、バッとメスの前で何回かヒレを広げて求愛したかと思うと、おもむろに体をメスに寄せてきてブルブルっ。。。
また孵化を見る(認識する)ことなく産卵を迎えてしまった。。。(¨;)

その後、もう1回オスはメスにピッタリと体を寄せてきて、合計2回放精しているように見えたけど、両方共よーく観察したけど白濁などは一切なくて、本当に産卵&放精しているのか??と疑いたくなる。
ただメスはオスが放精する際、卵を抱えている腹ビレを大きく開いて放精を促しているようなので(写真参照)、メス自体は産卵しているのだろう。。。(多分)

その後も目を皿のようにしてメスの尻を追いかけ続けたが(笑)、稚魚らしい稚魚はまったく放出されなかった。。。
(ーΩー )ウゥーン
どうなんだ。。。これ。。。(¨;)

今日は空には厚く黒い雲がかかっていた上に水の濁りもスゴかったので、水中はなかなか明るくならなかったが、すでに日の出から30分以上が経っていたので諦めて浅場へ移動。
昨日、産卵したシマキンチャクフグとノコギリハギの産卵床に寄って卵をチェックしてみたのだが、こちらも目を皿のようにして見たけど、卵が見当たらない!!!(¨;)
確か孵化するまで2-3日はかかるはずなのに、1個も確認できなかった。。。( ̄□ ̄;)!!
海が時化ているとは言え、こんなに簡単に卵は流れちゃう???
どうなんだ。。。これ。。。?(¨;)

ワモンダコが卵を守っていた(^^)
ワモンダコが卵を守っていた(^^)
立て続けに裏切られて、そうとう落胆していたのだが、最後に久々にワモンダコの卵守りを見つけて一気にハッピーに!!!\(^o^)/←単純
岩の亀裂に無造作に積み上げられた石をちょいとどかして覗いてみると、いくつもの卵嚢が天井からぶら下がっていた。(^^)
石をどかすと、ものすごい勢いで石を拾い上げ元に戻そうとするタコ。。。
指示棒で卵嚢を触ろうとすると、これまたものすごい勢いで怒るタコ。。。
そこまで怒らなくても。。。(¨;)

いつもはスグに逃げるワモンダコも、さすがにわが子(卵)を守っているときは必死だ。
親が卵や子を守る姿は普段はめったに見られない動物の激しい行動や表情が見られ、「生」を心底感じられるので、かなり好き。(^^)


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ニシキフウライウオの孵化。。。じゃなくて産卵??^^;

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 25.9℃/26.0℃
【透明度】 20m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 5:16-7:06/9:39-11:55
【潮まわり】 08:03 250cm 満潮 / 14:03 74cm 干潮 / 中潮(月齢:1.6)
【日の出・日の入】 日出06:21 日没17:44

今日はニシキフウライウオのハッチアウトを狙って久しぶりの日の出前エントリー。
ジョーフィッシュのハッチアウトを狙って早朝潜りしていた時期よりもかなり日の出が遅くなって、エントリーもバカみたいに早くなくていいので助かる。(笑)
そうは言っても、当然、日の出前のエントリーなので、5時過ぎはまだまだ真っ暗。
夜は豪雨&強風が吹いていたのに、それもすっかり晴れ渡り、満点の星が綺麗だった。(^^)

ニシキフウライウオの産卵
ニシキフウライウオの産卵
一気に-20mのニシキフウライウオのところまで行くと、何とペアだった。
日中は探しても探してメス1匹しか見つからなかったのに、雌雄2匹はぴったりくっついて揺れていた。

メスは依然として目玉のクッキリ出た孵化間近の卵を抱えていることを確認して、ひとまず写真を撮り始めた。
2匹とも妙にヒレを拡げるので、おかしいな。。。と思っていたら、そのうちにオスがメスにピッタリくっついて体をブルブル震わせる。。。えっ???(写真)
w(゜o゜)wワオ!!こりゃ産卵だ!!!
ハッチアウトを見に来たのに産卵してしまった。。。(・_・;)
5:50、日の出30分前くらいだった。
実際の産卵時間はわずか10秒くらい。

まだ孵化していないのに産卵????
そもそも、まだメスは卵を抱えているのに強引過ぎないか???( ̄□ ̄;)!!

メスの腹ビレには成熟度合いの違う卵が混在
メスの腹ビレには成熟度合いの違う卵が混在
尾ビレに近い方に産んだばかりの卵
尾ビレに近い方に産んだばかりの卵
頭がちょっと混乱しつつ、もう一度メスの卵を抱えた腹ビレを見てみると、まだ目玉のクッキリした卵は残っていた。
という事はこれから孵化するのか???
そこから明るくなるまでずっと観察していたけど、結局、稚魚が放出された気配はなかった。
僕が来る前に何匹か孵化した可能性もあるけど、腹ビレに抱えた卵を見るとどうも未成熟の卵と孵化間近の成熟した卵が混在しているのだけは確かだった。(左写真)

ちなみに新たな卵は尾ビレ側の角の方から出てくるようで、この辺に産んだばかりだと思われる未成熟な卵が固まっていた。(右写真)

これでちょっと納得したことがある。
以前、何回かニシキフウライウオのハッチアウトを見たことがあるのだが、いずれも稚魚がボソボソと数匹孵化していくだけのショボイ(失礼!)ハッチアウトだった。
そして何日かに分けて孵化しているような感じだったのだ。

どうもニシキフウライウオのメスは繁殖期間中(つまり卵を抱えている間)、数日にわけて何回も小出しに産卵して、成熟したものから次々と孵化させていくみたいだ。
今日ももしかしたら僕が来る前に数匹ハッチアウトしたのかもしれない。。。
そしてオスも同様に、メスがすでに卵を抱えていようが、抱えていまいが、熱烈求愛し、産卵を促す。。。

まるで放出した稚魚を補填するかのごとく、新たな卵を数個産み、受精させる。
(ーΩー )ウゥーン。。。何か面白い!!
ワカヨウジのように一斉に産んで一斉に孵化させるのだと思ってた。。。(¨;)

ニシキフウライウオの孵化がショボイ理由が分かって、何か納得。。。(笑)
ちなみに産卵もショボイ!!!
全然、絵にならない。。。(・_・;)

帰りはエアがほとんどない状態で一気にエントリー口近くまで帰った。
そのままエクジットしようと思っていたのだが、怪しいノコギリハギのペアを発見してしまった!
うーーーもうエアが渋いのに。。。(・_・;)

でも、結局、あれよあれよという間に例の産卵床となる海藻(イトゲノマユハキ)に産卵してしまった。(6:42)
まったく予期していなかったので、露出がメチャクチのまま何枚か撮影。。。( ̄□ ̄;)!!

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの産卵
ノコギリハギの産卵

ノコギリハギの卵
ノコギリハギの卵
スグに海藻をかき分けて卵を確認したのは言うまでもない。(笑)
これまでノコギリハギの卵は確認したことはなかった。
いつもスグに海藻をかき分けて卵を確認するのだが、それらしい球体は全然分からなかったのだ。
今日もレンズを通して丹念に見たけど、全然わかんねー(¨;)

一応、付近を何枚か撮っておいたので、帰ってからPCで拡大して見てみると。。。あった!!!!!!
ふつーに写ってた!!!w(゜o゜)w!!

ほとんど透明な球体だったのだ。
これでは現場での目視では分からないはずだ!!!(¨;)
でも、卵は確実に産んでいる事がわかって、ちょっと満足。。。(^^)

今日はこれで終わりにしようと思っていたのだが、ノコギリハギの卵を見てしまったら、シマキンチャクフグの「産卵後のメスの怪しい行動」を早く解明したくなってきた。(笑)
朝食をとってから2本目突入!

今日はスグにシマキンチャクフグの怪しいペアは見つかり、産卵まではかなり時間(10:04産卵)がかかったけど、今日は産卵後の卵塊確認と「産卵後のメスの怪しい行動」後の産卵床(卵塊の状態)をそれぞれ確認できた!(^^)

ちなみにシマキンチャクフグの産卵の様子は以下の連続写真を参照。

1. メスは産卵床となる窪みをつくる
1. メスは産卵床となる窪みをつくる
2. メスが早速、産卵床に放卵を開始
2. メスが早速、産卵床に放卵を開始


3. オスが卵に放精しているところ
3. オスが卵に放精しているところ
4. 産卵後のメスの謎の行動。。。
4. 産卵後のメスの謎の行動。。。

問題の懸案事項は4番の「産卵後のメスの怪しい行動」だ。
僕は最初、卵塊で卵を産み、その後「産卵後のメスの怪しい行動」によりその卵が撹拌されて、付近に散在させる事で隠蔽を図るのだと考えていたのだが、「産卵後のメスの怪しい行動」の前後の産卵床を比べてみるとまったく変化はなかった!!!!( ̄□ ̄;)!!
ずっと卵塊は産んだ時のままでまとまっており、付近に散らばった様子はまったくなかった。(¨;)

海藻をかき分け深い窪みを作ってそこに卵を産む
海藻をかき分け深い窪みを作ってそこに卵を産む
卵はかなりビッシリと産み付けられる
卵はかなりビッシリと産み付けられる

「産卵後のメスの怪しい行動」というのは産卵後、メスのみが産卵床に残り、何やらパタパタやっているのだが、それの事。
結局、これは何をやっているのかさっぱり分からなかったのだが、単に卵に水流を送っているだけなのではないかと思えてきた。。。

メスの腹部を超ドアップで撮ったりもしたけど、前の産卵観察の時みたいなひも状のもの(→シマキンチャクフグの産卵 – 産卵後の怪しいメスの行動)は、今日は出ていなかった。

だから撹拌されなかった???とも思ったけど、多分、これまですっとシマキンチャクフグの卵を確認できなかったのは、窪みを作ってその中に産むことを知らなかったからかもしれない。
さすがに産卵後に海藻をかき分けたりして卵を確認したりしなかったし。。。(¨;)

いずれにしてももう数回は、「産卵後のメスの怪しい行動」の前後の産卵床を比べてみたいなぁ。。。今回は「例外」だという可能性もあるし。。。念には念を入れて。。。(笑)


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ワカヨウジがまた産卵しそうだけど。。。(¨;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 26.8℃/26.8℃
【透明度】 40m/40m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:26-10:32/12:16-12:57
【潮まわり】 05:35 78cm 干潮 / 12:39 176cm 満潮 / 18:05 143cm 干潮 / 小潮(月齢:22.0)
【日の出・日の入】 日出06:15 日没17:55

ここ3日くらい海の中は最高にクリアーな日々が続いている。
水温も27℃台に戻り、透明度は30-40mはあり、素晴らしい状況だ。(^^)

なのに。。。!!!
連日、北東の割と強い風が吹いていて、水面はかなり時化気味だ。。。
潜ってしまえばまったく揺れてはいないので快適なのだが、エントリー&エクジットがポイントによってはかなりハード!( ̄□ ̄;)!!

1本目、エントリーするなり、シマキンチャクフグやハナキンチャクフグ、そしてノコギリハギがそれぞれメチャ怪しい。。。(¨;)
今にも産卵しそうなペアがそこら中に。。。!!!
1人潜りの時は全然見つからなかった怪しいペアが、ガイド中に限ってよく見かける。
マジか!!!!

でも、アプローチが長いこいつらの産卵行動にゲストを付き合わせるわけにもいかず。。。
こいつらを追っていたら、それだけで全潜水時間を使ってしまう。┐(‘~`;)┌

産卵直前だったワカヨウジのペア
産卵直前だったワカヨウジのペア
ワカヨウジのペアがメチャクチャ怪しかった。
前回(2日前)は卵保育中だったオスの育児嚢はペッタンコ。。。それどころか育児嚢はちょっと開いていた。
さらにいつもは3-5mくらい離れている雌雄がキッチリ寄り添ってる!!!
メスのお腹は卵でパンパンだ。

これは間違いなく今日産卵する!!!!
かなり自信を持って確信したのだが、まだ産卵まで1時間くらいはかかりそうだ。(¨;)
前回(8/9)は11:30くらいの産卵だったのだが(→ワカヨウジの産卵)、やっぱりまだそれまで1時間以上はある。。。

うーん。。。万事休す!

あ、そうそう。。。ゼロ戦のマルソデカラッパが抱卵中だった。
これ、自分的なメモφ(.. )メモメモ


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ゴマモンガラが繁殖期に。。。(¨;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 28.8℃/29.1℃
【透明度】 30m~/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 13:23-14:55/16:28-17:44
【潮まわり】 06:24 90cm 干潮 / 12:48 166cm 満潮 / 17:48 137cm 干潮 / 小潮(月齢:22.0)
【日の出・日の入】 日出05:41 日没19:04

今日はIさんご夫妻の長期滞在最終日だったので、彼らのリクエストに応えて、1日オール・ビーチエントリーで一湊タンク下へ。。。

2本目で鼻先まで出てみるとゴマモンガラが追いかけてきた!!!(¨;)
ゴマモンガラは卵を守っている最中はあまり深追いしてこないので(産卵床からあまり離れない)、執拗に追いかけてくるときは産卵間近のテリトリー守りをしている時だと思っているのだが、まさに今日はそんな感じ。
かなり凶暴化しているところを見ると、一両日中に産卵しそうな雰囲気だ。

ちょうどエントリー前にIさんと話していて、ゴマモンガラがいかに凶暴かこの目で見てみたい。。。と言っていたので、ちょうど良かった!(笑)
でもそんな悠長なことを言っている間もなく、ダッシュで逃げたので、観察どころの騒ぎではなかった。。。(¨;)
明日は卵守りが見られるかな?

またまた夕方(17:00前後)にはカノコベラの産卵&オス同士の争いが見られた。
今はまさに彼らの繁殖最盛期のようだ。

ノコギリハギのオス同士の喧嘩
ノコギリハギのオス同士の喧嘩
ノコギリハギも繁殖期に入っているようなのだが、こいつらは午前中が産卵時間。
日中はのんびり餌を食うメスの周りを2匹のオスが争うシーンが見られた。
Iさんいわく、昨日も同じような時間帯に同じような行動を見たらしい。。。
多分、午前中(朝8-9時)くらいにエントリーすれば産卵が見られそうだ。


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まだまだ修行が足りないな。。。と。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.0℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 4:22-6:16
【潮まわり】 03:44 97cm 干潮 / 09:19 213cm 満潮 / 15:56 38cm 干潮 / 中潮(月齢:4.5)
【日の出・日の入】 日出05:17 日没19:23

昨日は思い切り空振った抱卵中のジョーのハッチアウト。。。今日はさすがにハッチアウトするだろう。。。と早朝4日目に突入!!!
今日も3:30に起きて、4:22にはエントリー。

露出なんかは昨日のうちに調整していたので今日は直接スグにそのジョーの元へ。
蓋は開いていたけど、顔は出していなかった。
巣穴を覗いてみたけど、姿は見えない。。。

結構、大量に孵化していったけど。。。(・。・;
結構、大量に孵化していったけど。。。(・。・;
仕方なく構図を決めて、まだジョーが顔を出していない巣穴に向かってカメラを構え、そのまま静止。。。
ファインダーを覗いたまま、じっと待っていると4:35くらいには顔を出してきた。
そのまま昨日と同様にしばらく巣穴の周りのアミ類をパクパク食ってたけど、一旦引っ込んで4:43には卵を大量に咥えて出てきた。

それから4分くらいはたまに1-2匹が孵化して飛び出す程度だったが、4:47くらいからその量が増えていき、その30-40秒後には一斉孵化してハッチアウトのピークに達した。
なのに肝心の最も大量に孵化していた5秒くらいの間にまったくシャッターが切れな~い!!!!!( ̄□ ̄;)!!
そう。。。興奮して連写し過ぎて肝心な時にシャッターが下りなかったのだ。(¨;)
ジョーのハッチは何回も撮っているのに、未だに焦りがあるようで、連続撮影可能コマ数を全然気にしていなかった!!!(・。・;
まだまだ修行が足りないようだ。。。

4:50くらいにはすべての稚魚を孵化させ、ハッチアウトは終わった。
後半は残りのなかなか出て行かない稚魚数匹を送り出すのに一生懸命で、ほんとんど孵化は見られなかったので、勝負はピークの40-50秒だ。

しばらくは放心状態でいろいろと後悔しながら、 (・´ェ`・)ボケ~*としてた。(笑)

今季2個体目のチョウチョウコショウダイ(yg)
今季2個体目のチョウチョウコショウダイ(yg)
先日、ゲストが見つけたチョウチョウコショウダイはその後、探しても探しても見つからなかったのだが、昨日スタッフが同業者から教えてもらったさらに小さいチョウチョウコショウダイ(yg)を探してみた。
なかなか見つからなかったけど、10分くらい探してようやく見つけてビックリ!
小さっ!(^^;)
1cmにも満たない小さな子だった。

チョウチョウコショウダイは屋久島では基本的には無効分散する魚で、幼魚がたまにまとまって流れてくるが、まったく見ない年もあったりする。
今年は何となくだが、当たり年になりそうな気がする。。。

ネッタイミノカサゴの極小チビも今が旬!
ネッタイミノカサゴの極小チビも今が旬!
4日目のジョーのハッチアウトからずっと気になっていたのだが、チョウチョウウオが小さな玉になって行動している。
チョウチョウウオが小さな玉になる時はどこかしらでサンゴの産卵が行われている可能性があり、何かとっても怪しいなぁ。。。と思っていたのだが、様子を見ていると何かそれだけではないような気がする。
サンゴの産卵が行われている間は特定のサンゴのポリプをみんなでつつくような行動が見られる。
でも、それだけではなく、2匹がたまに玉からちょっと離れて、求愛のような行動も頻繁に見られた。
繁殖が関係した玉のようにも感じる。

ノコギリハギは産卵期に。。。
ノコギリハギは産卵期に。。。
帰りに今にも産卵しそうなノコギリハギのペアに出会った。
オスはメスをずっと追いかけ、メスはしきりに産卵床となる海藻(イトゲノマユハキ)に近づき、産卵床の様子を探っていた。
オスはしきりにメスの腹部をつつきながら、離れない。。。
しかし、時既に遅し。。。エアの残は10を切っており、じっくり産卵に至るまで観察できなかったけど、多分、あのあと、産卵したのではないかと思う。

7月のはじめにノコギリハギの産卵行動を研究しているKさんが来られるので、これは良い土産になりそう。(^^)


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二兎追う者は一兎も得ず

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 8:44-10:53
【潮まわり】 05:22 50cm 干潮 / 12:20 191cm 満潮 / 18:11 126cm 干潮 / 小潮(月齢:6.3)
【日の出・日の入】 日出06:32 日没17:30

もう一度、シマキンチャクフグの産卵を観察するために、今日は朝早く起きて、先日よりも40分早くエントリーした。
エントリー直後にハナキンチャクフグが喧嘩していたけど、これは数枚撮って華麗にスルー。(笑)
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら。。。

ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩

よくシマキンチャクフグのオスが見られるエリアに直行すると、早速、怪しいオス・メスのペアが。。。
前に産卵を観察した時と同じように、短い海藻が生えた岩肌を整えるメスとそれにまとわりつく若いオス。
しばらくこのペアを追っていたけど、1時間近くたってもいっこうに産卵しない。。。
そのうちにメチャいい色を出した大きな老成オスが現れ、心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しつつも思わず、こっちに観察対象をチェンジ!
これが大失敗だった。。。
このオスはいい色を出しているだけで、全然メスには出会わない。(・_・;
途中で諦めて、元々観察していたペアのもとに戻ると、これがなかなか見つからない。

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
そのうちに良い感じのノコギリハギのペアを発見!!
またまた、こちらに観察対象を移し、しばらく追っているとメチャメチャ遠くに移動していく。。。
いや~これを追って何ごともなかったら、大失敗じゃないか!!!
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら、また元の場所に戻って先ほどのペアを探した。(笑)

結局、先ほどのペアは見つからず、その周辺をウロウロしていたら、別のシマキンチャクフグのペアを発見!
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら(笑)、これを追い続けた。

相変わらずヒレナガスズメダイの攻撃を受けながらも、メスは産卵床を均し、オスはこれに追随。
しかし,いっこうに産卵が始まらないまま、またまた1時間が経過。。。

そして飽き始めた頃、ようやく10持24分に産卵!
またまた何の前触れもなく、急に産卵を始めたものだから慌てた!慌てた!
何と僕のいる位置からだと後ろ向きで雌雄がピッタリくっついた。
産卵はやはり10秒ほどで終わってしまったのだが、同属のキタマクラで見られるような白濁のようなものは一切見られなかった。

産卵終了後はやっぱりメスだけが残り、しばらく産卵床にお腹をくっつけたまま動かない。
彼女には悪いけど、今日は産卵床をじっくり観察して卵を探してみた。。。
でも、やっぱり卵らしきものは一切見当たらなかった。
キタマクラでは卵は肉眼でも見えるらしいのだが、おかしい。。。
本当に産卵だったのか、相変わらず自信がなくなる。。。(・_・;

産卵間近のシマキンチャクフグのペア
産卵間近のシマキンチャクフグのペア
シマキンチャクフグの産卵
シマキンチャクフグの産卵


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ロクハン暖かい♪(^^)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 8:59-11:22
【潮まわり】 10:42 194cm 満潮 / 16:10 128cm 干潮 / 小潮(月齢:20.7)
【日の出・日の入】 日出06:21 日没17:44

今日も川瀬さんに付き合ってノコギリハギの産卵観察へ。
ノコギリハギは朝8-9時くらいが産卵時間なので、川瀬さんは早い時間にエントリー。
僕はちょっと遅れて9時にエントリー。

水中で川瀬さんに会って聞いてみると今朝はノコギリハギがまったく見つからない。。。との事。
代わりにシマキンチャクフグが産卵したとの事。。。えっ!!!!!
聞いてみるとその産卵基盤は薄く海藻が生える小さな岩。
時間は9:00過ぎ。
水深は-10mだった。
そっかーーー!!!こいつらも朝だったか!!!

その後、2時間半潜っていたけど、ノコギリハギにはまったく会えず。。。
シマキンチャクフグの怪しい行動にばかり目が行ってしまう。(笑)
やつらはどこに行ってしまったんだ。。。(・_・;

上の方にもう1パッチ増えた
上の方にもう1パッチ増えた
昨日、見つけた観察しやすいルリホシスズメダイの産卵床にはもう1パッチ新たな卵が産みつけられていた。
多分、今朝産んだばかりの卵だ。(ルリホシスズメダイは主に朝早い時間に産卵する事が多い)
左写真の上方にあるのがそのパッチ。

多分、産みたての卵
多分、産みたての卵
昨日か、一昨日に産んだ卵
昨日か、一昨日に産んだ卵


孵化間近の卵
孵化間近の卵
それぞれの成長段階別に最短で卵を撮ってみた。
産んだばかりの卵は丸っこい。
その後に内蔵など体の成長とともに細長くなっていくようで、最後の孵化寸前の卵はすでに目玉が見えている。

どれくらいで孵化するのか今朝産んだばかりの卵をちょっと追ってみる。
孵化寸前の卵は今晩にでも孵化しそう。。。

秋の風物詩・ヨコシマクロダイ(yg)
秋の風物詩・ヨコシマクロダイ(yg)
秋の風物詩・ヨコシマクロダイ(yg)が例年以上に多く見られる気がする。
この1週間くらいで一気に増えた感じがする。

屋久島では成魚も見られ、繁殖もしているようなのだが、こいつらはもっと南のほうから流れてきた子かな。。。?

今日は正午前後にソメワケベラとクギベラが産卵した。
水温的にはまだまだこいつらの繁殖は続くのだろうけど、僕的にはもう寒いっ!
ついに今日から上下ロクハンに衣替えした。
もうこの水温が耐えられない。。。(^^;)

さすがにロクハンに着替えたらまったく寒くはなく、むしろちょっと暑いくらいに感じた。


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ノコギリハギを探して。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:27-17:30
【潮まわり】 09:53 204cm 満潮 / 15:26 118cm 干潮 / 中潮(月齢:19.7)
【日の出・日の入】 日出06:21 日没17:45

シーズン中ずっと続いていたゲストの予約がとうとう切れてしまった。。。(^^;)
午前中にリピーターのIさんを港に送って、今日からしばらくゲストなしだ。

今週は研究者週間。(笑)
偶然、カワハギ科やモンガラカワハギ科の社会行動を研究している千葉県博の川瀬さんと、魚類の分類をやっている鹿児島大学の本村さん&学生さんたちが同時に来島。
1週間の滞在中、いろいろと手伝ったり、一緒に勉強させてもらおうと思っている。

今日は夕方から川瀬さんと一緒にノコギリハギ探し。
ノコギリハギは朝8:00-10:00くらいに産卵するのだが、まずは生息状況を把握したいという事でそれに付き合って潜った。
これまでブログにも何回か書いたけど、本来、屋久島ではノコギリハギは”超”がつく普通種なのに、今年は一気に減ってめったに見ない魚になってしまった。
それで探すのも一苦労。。。

-15m以浅で2時間潜っていて見かけたノコギリハギは雌雄合わせて5匹。。。少なっ!
しかも、産卵期は夕方でもガンガンオス同士の威嚇なんかが見られるのだが、それも無し。
この状況には川瀬さんもかなり焦っていた。

明日の朝には早速、産卵観察にトライするのだが、な~んか嫌な予感。。。(ーー;)

極小ハナヒゲウツボ(yg)
極小ハナヒゲウツボ(yg)
その川瀬さんが極小ハナヒゲウツボの幼魚を見つけてくれた!(^^)
夏からずっと見られている-18m付近のハナヒゲウツボの幼魚と同じくらいの大きさだったので、ここまで引っ越した???と思ったけど、-18mの子を見に行くとこちらはこちらで定位置にしっかり収まっていた。
つまり別個体だった。
ありがとー川瀬さん。
でも相変わらず黒いハナヒゲは絵にならない。。。(笑)

産みたての白いパッチ
産みたての白いパッチ
屋久島の浅場で見られるスズメダイ類はそのほとんどがもう繁殖期を終えようとしているのだが、唯一ルリホシスズメダイとシマスズメダイはお盛んだ。
通常、ルリホシスズメダイは観察するのが厳しい岩の亀裂の天井面や大きな石の下などに産卵床を持つのだが、観察しやすい産卵床見~つけた!(^○^)
気づけば3つのパッチ!
気づけば3つのパッチ!
超見やすい場所に2つのパッチをつくってそれを守っていた。
1つは産んだばかりの白いパッチ、もうひとつはかなり成熟した黒っぽいパッチ。
最初は白黒2つのパッチしか気づかなかったけど、その真ん中には孵化したパッチも。。。

エクジット直前はほとんどエアが残っていなかったので、ちらっと見ただけなのだけど、例のシマスズメダイたちは白黒のクッキリ・ストライプ模様になって激しくオス同士が争っていたり、産卵していたりした。
こいつらはやっぱり夕方が産卵時間くさい。


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ノコギリハギの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 27.9℃
【透明度】 15m
【海況】 時化
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:24-11:19
【潮まわり】 05:18 73cm 干潮 / 12:06 178cm 満潮 / 17:11 142cm 干潮 / 小潮(月齢:22.0)
【日の出・日の入】 日出06:04 日没18:18

目を外した方が負け。
目を外した方が負け。
ようやく北部にも台風15号の影響が出始めた。
午前中、風はまだ北東だったが、台風接近と共に徐々に北⇒西へと周り、午後には完全に北西に変わった。
今日はすべての体験ダイビングは中止し、朝早い時間からスタッフと潜りにいった。

ホームグラウンド、一湊タンク下は台風接近時、最後まで潜れるのが良い。。。
そうは言っても浅場はかなりウネがあって、それも2時間の潜水時間中にどんどんひどくなっていく。。。(・_・;
朝、早い時間から潜り始めて、ほんと良かった。

エントリーするなり、求愛&威嚇のディスプレイが激しいノコギリハギのオス2匹、メス2匹を見つけた。
この4匹は先日気づいたばかりの連中で、最初に見かけた場所、次に見かけた場所、そして今日いた場所はそれぞれ別の場所で、その広さは想像以上に広かったのでビックリした。
行動範囲は30-40m四方くらいはあると思う。(今後の観察次第ではもっと広い範囲を動くかもしれない。。。)

最初に見かけた時はよく見るオス同士のディスプレイを行っているだけかと思ったが、よく見ると1匹のメスのお腹は大きく、そのメスに2匹のオスが交互に求愛を繰り返し、オス同士が近づくたびに威嚇のディスプレイを繰り返しているのだった。

その後、1時間ぐらいずっとこの3匹を追っていたのだが、どうも優勢なオスは決まっていてこのオスはメスの下腹部をしきりに刺激したりして産卵を促す一方で、劣勢なオスは隙をみては求愛をするのだけど、いつもその優勢なオスにディスプレイで負け、追い立てられているようだった。。。(^^;;

しばらく見ていると産卵床となる海藻(イトゲノマユハキ)に2匹で近づき、メスが産卵を始めた!
時間は午前10時ちょっと前。
オスも放精しているのは分かるのだけど、周辺が白く濁るわけでもなく、産卵後、海藻を観察しても明らかに卵だと分かるようなものが見られないので、本当に産卵をしているのか自信がなくなる。。。(・_・;
産卵中、メスのお腹から産卵管らしきものが出ているので、確かに産卵しているとは思うのだけど。。。

ノコギリハギの産卵1
1.寄り添いながら海藻へ
ノコギリハギの産卵2
2.メスが産卵開始!
ノコギリハギの産卵3
3.オスが放精!

ニシキフウライウオ、抱卵中のペア
ニシキフウライウオ、抱卵中のペア
ホホスジタルミの幼魚
ホホスジタルミの幼魚
一昨日、スタッフがニシキフウライウオがいたというので、教えてもらったその場所にいってみると、抱卵中の大きな子が1匹いたので、これはもう1匹いるに違いない!と思い付近を探してみると、案の定、一回り小さな子が岩陰に隠れて漂っていた。。。

ニシキフウライウオは例年、5-6月頃によく抱卵中の子を見かける初夏の風物詩的な存在なのだが(他の時期はめったに見ない)、これは完全に時期外れの子。
しかも抱卵中!
しばらくいてくれるといいけど。。。
かなり大きく、場所もいいのでフィッシュアイで狙いたい。。。


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ゼロ戦を時計回りに周る捕食魚たち

【ポイント】 クレーン下/一湊タンク下No.1
【水温】 28.5℃/28.5℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潜水時間帯】 10:11-11:17/14:09-15:54
【潮まわり】 07:50 234cm 満潮 / 14:01 68cm 干潮 / 大潮(月齢:16.0)
【日の出・日の入】 日出06:01 日没18:26

今日も午前中に体験ダイビング、午後はプライベート・ダイブ。

午前中のクレーン下が昨日よりもかなり白濁っていたので、もしやタンク下も。。。(ーー;)と覚悟していたのだが、こちらは意外にクリアーで気持ちのいい海だった。
今日もゼロ戦での捕食狙い。

今日はマルヒラアジ(?)が3匹、ゼロ戦の周りを回っていて、これに恐れを成すテンジクダイ類がギッシリ、ゼロ戦に身を寄せ、団子状態になっていた。
たまにもの凄い勢いで捕食が始まるのだが、いつもはまったく抵抗を示さないここの主・アザハタが今日はメチャクチャ怒ってマルヒラアジ(?)を追い立てていた。
やれば出来るじゃん!(笑)

ゼロ戦を襲撃!
ゼロ戦を襲撃!
何かどう撮っても、イマイチ迫力が出ない。
捕食の最中は、すべてのテンジクダイやハナダイの仲間が、さらにゼロ戦のフレーム内に入り込んでしまって、魚影が一気に薄くなるため、写真としてはイマイチなのだ。(-o-;

彼らは必ずゼロ戦を時計回りに周り、何かの拍子に急に激しい捕食が始まる。
ものの数秒で終わってしまうのだが、そのあとはまた時計回りに回り始める。
絶対に反時計回りには回らないのが面白い。。。(笑)

ようやくノコギリハギが。。。(^^;)
ようやくノコギリハギが。。。(^^;)
ノコギリハギと言えば、屋久島では超普通種だったはずなのだが、4月以降はなぜかまったく見られなくなってしまっていたのだが、ここ最近ようやく復活しつつある。
カワハギ類の行動を研究している千葉県博の川瀬さんが2月に来島された折に、あまりのノコギリハギの多さに「今年はここでノコギリハギの行動を研究しよう!」と決めたようなのだが、4ヶ月後(6月)に来たときにはまったく(1匹も!)見られなくなってしまっていた。。。(ーー;)
理由は分からないのだが、僕もかなり驚いた。。。
そりゃそうだ。。。ノコギリハギなんて普通種過ぎて、いなくなるなんて想像もしなかったからだ。

その後は注意してノコギリハギのチェックを夏の間ずっとしていたのだが、ここ最近になって、ようやく成魚の雌雄がボチボチ見られ始めた。
見ると求愛もしている。。。
彼らの繁殖期は秋がピークだ。

次の川瀬さんの来島は来月末。。。
何とかこのまま増えてくれれば、研究は問題なくできそうだ。
良かった。。。ε-(´∀`*)ホッ


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スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビの仲間?

【ポイント】 一湊タンク下No.1/元浦
【水温】 27.9℃/28.0℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 大雨
【潜水時間帯】 10:48-12:15/14:00-14:30
【潮まわり】 09:43 73cm 干潮 / 16:52 181cm 満潮 / 若潮(月齢:24.8)
【日の出・日の入】 日出05:32 日没19:16

今日は朝から大雨&雷!!
午前中、体験ダイビングをする予定だったゲストが明日に変更したいというので、ぽっこり開いてしまった午前中はカメラを持って海へ。(*^^*)
午後からの体験ダイビングに間に合うようにエクジットしなければならないので、時間制限ありのダイビング。(・・;)

しかし、エントリーするなり105mmのピント合わせのノブが動かな~い!!!!
急いでエクジットして一旦帰宅して60mmに変えて再びエントリー。
ただでさえ時間がないのに、大幅に潜水時間が削られてしまった。。。(・_・;

スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビに近い仲間
スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビに近い仲間
今日は先日見つけた謎のカニ(コシオリエビに近い仲間?)のホームグラウンド「一湊タンク下」での生息状況を調べようと思っていたのだが、時間がないのでピンポイントで見ていった。
案の定、スリバチサンゴの仲間を覗くと、大抵は着いていて、そこらじゅうにいる。。。
いや~気づかなかった。。。(^^;)

写真は多分オス。。。だと思うけど。。。

というのも、1つのスリバチサンゴの仲間に絞り、1匹1匹見ていったのだが、この子以外はみんな卵を抱えていたのだった。
黄色く、体の割に意外に大きな丸い卵をお腹の辺りに抱えていた。
卵を抱えたメスは移動する際は、この卵を抱えた腹部を伸ばす事がしばしばあったのだが、その姿はまさにコシオリエビの仲間にソックリだった。

卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス
卵を抱えた多分、メス

このスリバチサンゴの仲間は直径が25cmくらいなのだが、ここには卵を持ったメスが2匹と多分、オスだと思われる子が1匹ついていた。
つまりハレム状態だ。

このコシオリエビに近い仲間は普段から外に出ているわけではなく、写真のようにサンゴに穴を開けて棲家を作り、その中にすっぽりと埋まっている。
さすがにメスはハッチアウトの時は巣穴から自発的に出てきて孵化させるんだろうけど、ちょっと想像できないほど、いつもスッポリ埋まっている。
それを先の尖った細い棒で掻き出すと嫌がってヒョコヒョコ外に出てくる。。。

巣穴にスッポリはまったオス
巣穴にスッポリはまったオス
巣穴の端に細い棒を入れると嫌がって出てくる
巣穴の端に細い棒を入れると嫌がって出てくる

普段の棲家(メス)
普段の棲家(メス)
写真は上記のメスと同じ個体。
こんな感じで全身が綺麗に出ている子ならまだいいのだが、深く埋まっているようなやつは、写真を撮ってもその美しい模様はよく分からない。。。(笑)
またこうしたサンゴは上に砂が乗りやすいためか、この巣穴にはよく砂の粒が一緒に埋まっていたりするので余計に分からない。

感心するのが、その体の形に合わせて巣穴が開いている事だ。
どうやって開けているのか知らないが、少しづつ体の形に合わせていくのだと思う。

写真を見ると分かるように、穴を開けられた巣穴の周辺のサンゴは白く白化しかかっている。
しかし致命的な白化ではなく、サンゴには再生能力があるので、この巣穴に合わせて自然な感じでサンゴは形態を変えているような気がする。

ノコギリハギの幼魚が目立つ
ノコギリハギの幼魚が目立つ
ここ2-3日で急にノコギリハギのチビをよく見かけるようになってきた。
ノコギリハギは本来屋久島では最優占種といっていいほど、沢山見られる魚なのだが、どういうわけか今年に入ってからまったく姿を見なくなり、最近、立派な成魚を数匹見かけ安心していたのだが、幼魚もちゃんとあらわれてくれた!(*^^*)
ただ。。。例年なら、このノコギリハギのチビが目立つのは5月後半から6月にかけての時期。
何か時期がかなりずれているような気がするのだが。。。(・・;)

————————————-

追記(2011/09/05):

スリバチサンゴの仲間に着く謎のカニは、アシビロサンゴヤドリガニという既知種だったみたい。。。
サンゴヤドリガニの仲間だったのか。(・・;)

標準和名: アシビロサンゴヤドリガニ
学名: Pseudocryptochirus viridis Hiro, 1938
タイプ産地: 和歌山県田辺湾
分布: 紀伊半島、八重山諸島、台湾、ベトナム、パラオ、ポンペイ


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ナガサキスズメダイの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.6℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:04-14:38
【潮まわり】 09:10 210cm 満潮 / 15:59 24cm 干潮 / 中潮(月齢:4.3)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:17

1月に続いて、千葉県立博物館・海の博物館の川瀬さんが来島。
前回はプロジェクトの説明&研究への協力依頼(⇒ついに僕の野帳が役に立つ時が来た! | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)がメインだったのだが、今回は自分の研究(カワハギ科・モンガラカワハギ科の社会行動)の下見を兼ねての来島だ。

1本目だけガイドで一緒に潜った。
スズメダイやテンジクダイなどすでに繁殖期に入っているものを片っ端からチェック。

またまた一斉にコガネスズメダイが卵を守り始めた。
こいつらの面白いところは、オスがすべて同時に卵を守り、孵化もほぼ同時な事だ。
だから、卵がまったく見られない時があったかと思えば、卵が見られると周囲のオスはどいつもこいつも卵を守っていたりする。。。
これはミツボシクロスズメダイも一緒で、先日はあちらこちらでミツボシクロスズメダイが卵を守っていたのに、今日はまったく確認できなかった。

アマミスズメダイもまだ繁殖期が続いているようだ。
オスはまっ白くなって興奮気味。

ナガサキスズメダイの産卵を観察。
時間は13:40くらい。
通常、ナガサキスズメダイは岩の下の砂を掘って産卵床にするのだが、今日の子は死んだリュウキュウキッカサンゴ(?)の裏側に卵を産みつけていた。
同時刻に他所でもオスの呼び込み行動などが見られた。

他にもヒレナガスズメダイとオジロスズメダイで卵を今季初観察。
ちょっと前から始まっている気配を感じていたが、卵を実際に確認したのは今年は今日が初めてだ。
カモハラギンポの極小チビを昨日、今季初確認しているので同時期に見られるヒレナガスズメダイのチビの出現も、もう間もなくだ。

キンセンイシモチの繁殖期も少し前から始まっていて、テンジクダイ類はほぼすべての種類が繁殖期に入っている。

川瀬さんの専門であるカワハギ科・モンガラカワハギ科の魚はほとんど繁殖期には入っていなかったが、ニシキカワハギだけはかなり怪しかった。
メスのお腹は卵でパンパンだったし、オスも軽く求愛していたような。。。

最優先種であるはずのノコギリハギがなぜかまったく見られなかった。
1月に川瀬さんが来た時には沢山いたのに。。。なぜだろ。。。知らないうちに超少なくなってるんだけど。。。(・・;)


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和名考(笑)ヒノマルハゼとクロホシハゼ

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 21.4℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:01-12:07
【潮まわり】 10:03 185cm 満潮 / 17:04 37cm 干潮 / 小潮(月齢:5.9)
【日の出・日の入】 日出05:28 日没19:00

今日は午前中にカメラを持って海へ。。。

時期外れのノコギリハギ(yg)
時期外れのノコギリハギ(yg)
今日も漁礁に一気に飛んだ。
昨日はゴマサバのチビ群れがいたせいで沖に出るのが遅くなってしまったが、今日はすんなり漁礁に着いた。(笑)
漁礁はどこもバック(背景)が綺麗なのであとはそこに棲む生き物さがしとなるのだが、水深が深いので(-25m)長居ができないのがつらい。

ある赤い八放サンゴの仲間にはシマキンチャクフグやハナキンチャクフグの幼魚が着いていたのだがこれはこの時期ならでは、なので良いのだが、これに混じってちょっと時期外れのノコギリハギ(yg)が着いていた。
ポリプ全開の箇所を背景にしたいのだが、なかなか思うような場所に行ってくれない。。。(^^;;

タテジマヘビギンポの産卵
タテジマヘビギンポの産卵
タテジマヘビギンポが繁殖期に入ったようだ。
漁礁の壁ではいたるところで産卵が見られた。

タテジマヘビギンポの産卵は近づいてもあまり逃げないので撮りやすいのだが、動きが早くてなかなかピントが合わない。。。(^^;;
写真のようにメスは産卵管を出して卵を産み付け、そこにオスが精子をかけるのだが、その瞬間を狙ってシャッターを切る。
どんなタイミングでオスは精子をかけるのかというと、メスはある決まった量の卵を産むと必ずちょっとエビ反りになって口を大きく開ける。
この時にオスが飛び込んでくる。

これは他のヘビギンポも似ているのだが、タテジマヘビギンポは特にそんな傾向が強く分かりやすい。
でも。。。分かっちゃいるけど、なかなかピント合わず。。。(笑)

一湊タンク下の浅場(-5m以浅)にはクロホシハゼがそこらじゅうで見られるのだが、そこからちょっと砂地に降りるとこのクロホシハゼとよく似たヒノマルハゼがたまに見られる。
クロホシハゼはかなり警戒心の強いハゼなのだが、このヒノマルハゼは割と寄らせてくれるハゼでフレンドリーだ。

ちなみにクロホシハゼとはこのようなハゼなのだが(⇒クロホシハゼ / Umizuki Digital Photo Gallery)、もし僕が和名をつけるのなら、こちらにヒノマルハゼとつけるけどなぁ。。。と毎回思う。
1個バシッっと黒斑がある方が日ノ丸っぽくない?(笑)
ヒノマルハゼには黒斑が複数個あるけど、こちらの方が「黒星」って感じだ。
まぁ、体全体に散在している黒い小斑点から「クロホシ」という和名がついたのかもしれないけど。。。

クマノミの産卵を観察
クマノミの産卵を観察
エクジット直前にクマノミの産卵を観察した。
すでにあらゆる場所のクマノミが1回目の産卵を終えていて、そこらじゅうで赤い卵が見られる。
しかし今年産卵自体はまだ観察していなかったのだが、ようやく見ることができた。

すでにエアがなかったのでスタッフのオクトを咥えてしばらく観察。。。
いつの間にか初心者の新スタッフの方がエアのもちが良くなっていた。(笑)


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開放で遊んでみた。

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 21.3℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:18 173cm 満潮 / 10:42 110cm 干潮 / 16:18 192cm 満潮 / 中潮(月齢:12.4)
【日の出・日の入】 日出07:08 日没17:19

一湊湾内は凪ぎた。。。ように見えたけど、まだ結構ウネリがでかい。。。
今日も午後から海へ。

オオメハゼ系ベニハゼの整理の一環で漁礁にいる明るく黄色い斑点を持つ子を撮りに行った。
しばらく探したけど、全然見当たらない。
気がつくとベニハゼ探しに飽きて、絞りを開放していろいろ遊んでた。。。(-o-;

シマキンチャクフグのチビ
シマキンチャクフグのチビ
 漁礁は一湊タンク下の中でもヤギやウミカラマツなどの類がまとまって見られる場所で、これらには季節に応じて様々な生き物が着く。
今だったらノコギリハギやシマキンチャクフグなどの幼~若魚が着いていることが多いのだけど、いわゆる豆粒のような”本当の幼魚(極小幼魚)”は見当たらない。。。

背景のヤギは一見、ピグミーシーホースなどが着くウミウチワに似ているが、枝のつき方やポリプなどを見ていると別の種類だと思う。
これにピグミーが着く可能性もあるのかな。。。と思い、ここを通るたびに気にしているのだが、今のところ何も着いていない。。。(涙)

キンギョハナダイ
キンギョハナダイ
潮が速いとき、漁礁の壁には大きく、真っ白いポリプが一面に咲き、春のキンギョハナダイのチビがわんさか群れる時期(春)なんかはポリプの白とハナダイのオレンジと海の青のコントラストがとても綺麗なのだが、今日は全然ポリプが咲いていなかった。
同じく壁にには沢山ピンク色のキサンゴが着いているのだが、これも綺麗!
これらを背景にして撮影するのなら、今はほとんどいないけど、キンギョハナダイの幼魚が爆発的に増えるGW過ぎの頃がおススメだ。


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一応、屋久島初記録!シリウスベニハゼ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 24.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:39 99cm 干潮 / 16:32 200cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出06:46 日没17:20

今日は珍しく朝から海へ。。。
まだ咳が止まらない。。。苦し~

シリウスベニハゼ
シリウスベニハゼ
一昨日の島内の同業者のブログに何と2年越しで探していたシリウスベニハゼが出ていたので、早速同じ場所に行って探してみた。
シリウスベニハゼは矢野さんの図鑑で見て、屋久島でも探していたのだがなかなか見つからずにいたベニハゼだ。
それもそのはず。。。ベニハゼというとオーバーハングした暗がり壁面や天井に着いているという固定観念があったのだが、何とこのベニハゼはよくよく図鑑で生息環境を見てみると砂地や砂泥底に点在する岩の上にいるそうな。。。知らなかった。。。(ーー;)
さすがに過去にそんな場所は探していな~い!!
2年前にベニハゼにハマった時も暗がり壁面や天井ばかり見ていて、そんな場所にまさかベニハゼの仲間がいるなんて夢にも思わず見もしなかったのだ。。。

シリウスベニハゼのオス?
シリウスベニハゼのオス?
見つけるのに30分くらいかかったが、何とか見つかった。
で、最初に思ったのが、「げっ!地味っ!」(笑)
写真に撮るとそれなりに綺麗なベニハゼなのだが、肉眼で見るやつは想像以上に小さく地味な体色だった。
「これなら過去に撮っているかも。。。」とスグに思ったのだが、やっぱりそうだった。

2年前にベニハゼ三昧していた頃の写真をひっくり返してみると、何枚かシリウスベニハゼらしき子の写真があった!!
勝手にホシクズベニハゼの幼魚か何かと勘違いしていたか、もしくは屋久島でよく見られる未記載のベニハゼと勘違いしていたのかもしれない。
引き伸ばしてじっくり見て同定することなく済ませてしまった連中の中に何枚か写っていた。

シリウスベニハゼは実は結構多いベニハゼかもしれない。
それでも屋久島初記録には間違いない!
これからは今まで以上にその魚の生息環境により気を配ってフィッシュウォッチングしていかねば。。。
それから海から帰ってきたら面倒臭がらずに全写真のチェックと同定と。。。撮りっ放しが多過ぎっ!(笑)

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
帰りにちょっと普段はあまり行かない浅場に逃げて、岸沿いに安全停止しながらエクジット口へ。。。
執拗にメスに求愛するノコギリハギのオスがいたのでしばらく観察。
海藻にペアで絡まったりしていたので、うぉ!産卵するかも!!と期待したけど、結局何も起こらず。
というかエア的に時間切れ~(涙)


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