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卵を貪り食うやつら。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.3℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:48-17:19
【潮まわり】 04:29 220cm 満潮 / 11:22 20cm 干潮 / 17:58 217cm 満潮 / 中潮(月齢:12.5)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:23

今日は午後から1人で海へ。。。

結局、今回の台風4号も特に大きな影響もなく温帯低気圧に変わった。
山中は雨が降って、川はさすがにドロドロになる可能性も。。。?とか思ったけど、まったく普通に綺麗な水がゆったりと流れていた。

海に関してはまったく時化ることなく通過していったのだが、ずっとベタ凪ぎ。
それが通過と共に風向きがやや西に振れ、今日は矢筈岬の西面のみがやや白波が当たっていたけど、一湊湾内はおおむね凪ぎ。

海は色が何となく青々してきた気がする。
透明度も割といい感じ。。。

ここ2週間くらいの間にエントリー口横のテトラ周辺に大きなシマスズメダイが、定期的に卵を産みつけている。
彼らの産卵床は他のスズメダイ類よりも圧倒的に大きく、直径1m以上の大きな産卵床だ。
卵の成熟状態から言っても、これを一度に産んでいるように思うのだが、いったい何時間かかるんだろう。。。(・・;)

このシマスズメダイの卵をいつもメシマウバウオ(仮)とヘビギンポの仲間が狙ってる。
シマスズメダイの目を盗んでは、このエッグ・イーターたちが卵を食べているのだ。
食べているところを見つければシマスズメダイはスグに追い立てるのだが、ちょっと目を離した隙にエッグ・イーターたちはまた卵を食べ始める。

このエッグ・イーターたちの卵捕食を撮ろうと、昨日も今日もかなり粘ったのだが、卵を食べるために産卵床に繰り出してくる時間はわずか3-4秒程度で、しかももの凄く警戒心が強いためホント撮影は困難を極める。。。おまけにテトラの下側なので、撮りにくいっ!!!

ちなみにその食跡はハッキリと分かるのだが、かなりの面積を食べられている模様。。。
なぜにここまで食べられちゃうんだろ。。。?(・・;)

シマスズメダイの卵を貪り食うメシマウバウオ
シマスズメダイの卵を貪り食うメシマウバウオ

シマスズメダイの卵を貪り食うメシマウバウオ
シマスズメダイの卵を貪り食うメシマウバウオ

ヘビギンポの仲間たちも卵を狙う。。。
ヘビギンポの仲間たちも卵を狙う。。。

エッグ・イーターたちの食跡
エッグ・イーターたちの食跡

産卵口からは卵が出てる!!(^^;;
産卵口からは卵が出てる!!(^^;;
現在、エントリー口近くのテトラにはスカシテンジクダイとクロホシイシモチのチビが小さな群がりをつくっている。
普段はこうした群れが見られない場所なので、イレギュラーなものなのだが、スカシテンジクダイに関しては成魚もいて口内保育中のペアも見られる。
この成魚の中にメスの産卵口から卵がはみ出ている個体がいた。
「これは産卵が近い!」と思い、しばらく粘ってみたけど、求愛さえもしない上に、中層に群れる「群れ」なので目で追うのは一苦労。。。(^^;;
結局、30分くらい粘ったけど、何の変化もないので飽きた。。。(笑)
せめて求愛でもしていれば、粘る気にもなるのだけど。。。

10日くらい前からナガサキスズメダイのチビが目立ち始めている。
例年よりも半月くらい遅い感じ。。。

今日は午後の遅い時間帯に産卵するベラたちの産卵をいくつか観察した。
ムナテンベラ、ニシキキュウセン、クロベラ、クロヘリイトヒキベラなど。。。
クロヘリイトヒキベラは胸の斑点があるやつもないやつも混じってかなり激しく産卵していた。


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これ、ちょっと一度、終了&撤収~!!(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.9℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:18-15:59
【潮まわり】 04:29 187cm 満潮 / 10:50 60cm 干潮 / 16:50 184cm 満潮 / 中潮(月齢:11.7)
【日の出・日の入】 日出05:43 日没18:49

今日も午後から海へ。。。

クロヘリイトヒキベラ
クロヘリイトヒキベラ
昨日の続きでずっとクロヘリイトヒキベラを観察してた。
何を観察していたのかの詳細は昨日の記事を参照。(→http://p.tl/w6Qn)

結局、この胸ビレの後ろの黄色い斑紋がある子とない子、そしてこの黄色い斑紋が小さかったり、薄かったりする中間的な子など、いろいろなパターンがあるのだけど、いずれにしてもこの黄色い斑紋が大きかろうが小さかろうが、ある子とない子がいるのはなぜだろう?という事で、感覚的には黄色い斑紋のない子の方が大型個体が多い気がしたので、二次オス、もしくは老成オスであればあるほど、黄色い斑紋は無くなる。。。という仮説を立ててみた。

流線型になって求愛を行う
流線型になって求愛を行う
同じようにクロヘリイトヒキベラは、二次オス、もしくは老成オスであればあるほど、尾びれの先端がやや槍状になる。
という事は仮説が合っていれば、黄色い斑紋がない子の方が尾びれの先端はより槍状になっているはず!

そう思って、今日は尾鰭ばかり見ていたのだが、何かよくわかんねー(・・;)
最近は1日中、求愛やオス同士の喧嘩を繰り返しているので、この時期のオスは基本的に頻繁に流線型になってぶっ飛んでいるのだ。
(クロヘリイトヒキベラは求愛時、すべてのヒレを畳み、流線型になってメスに突進する)

だから全然尾びれの先端の形状を比べられないっ!(-_-;

黄色い斑紋のない子
黄色い斑紋のない子

黄色い斑紋がちょこっとある子
黄色い斑紋がちょこっとある子

黄色い斑紋がある子
黄色い斑紋がある子

って言うか、見た感じ、黄色い斑紋があろうがなかろうが、薄かろうが濃かろうが、斑紋が大きかろうが小さかろうが、ある程度の大きさになるとどいつもこいつも何かあまりヒレの形は変わらないような。。。(^^;;
み~んなメスや若魚に比べれば、ある程度は槍状になっている。。。(笑)

う~ん。。。なんか仮説が怪しくなってきた。。。
これはやっぱり単なる個体差か???(笑)
変異の幅も大きいし。

なんか正直、ちょっと興味が薄れてきたなぁ。。。早くも。。。(笑)
これ、ちょっと一度、終了&撤収~!!(笑)

でも、一応収穫はあった。
まずこの成魚オスの黄色い斑紋の形や色の濃さ、大きさなどは様々で、それこそ個体の数だけあると言ってもいいくらいで、個体ごとに固有みたい。
さらにこの斑紋は成魚オスの場合はコロコロ変わることはなく不変みたい。
つまり、この黄色い斑紋で個体識別ができそうだ!(笑)
今日もこの斑紋を見たら、何匹か昨日観察した子がスグに分かった。(^^)

こんな感じでクロヘリイトヒキベラは黄色い斑紋のある子とない子の2パターンではなく、その間には細かく、バリエーションに富んだ斑紋がある事が分かっただけでも収穫だ。(^^)

もうどのベラもバリバリ活性が高く、そこら中で産卵が見られている。

お腹の大きなニシキキュウセンなどはそこら中で見られ、オスも急上昇を繰り返す求愛がメチャクチャ激しい。
他のベラ類のオスもどいつもこいつもギンギンに興奮している様子が見ていて面白い。。。

クリーニングを受けるクロベラ
クリーニングを受けるクロベラ

抱卵中のニシキキュウセン
抱卵中のニシキキュウセン

藻が沢山着いたクマノミの卵
藻が沢山着いたクマノミの卵
-10m付近にあるクマノミの卵には藻のようなものがビッシリ着いていたけど、もう目玉が見え始めている。


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一応、順調に繁殖期を迎えている魚たち。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.8℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:25-16:55
【潮まわり】 08:25 217cm 満潮 / 15:15 11cm 干潮 / 中潮(月齢:3.3)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:17

今日も午後から海へ。
このブログでも散々、繰り返してきた通り、今年は水温がなかなか上がってこない。

例えば、ここ8年間の今日(6/5)の水温を列記してみる。

【6月5日の屋久島の水温(過去8年間)】
2004年 25.0℃
2005年 23.0℃
2006年 24.5℃
2007年 25.4℃
2008年 24.1℃
2009年 24.5℃
2010年 23.9℃
2011年 21.8℃ (今日)

明らかに圧倒的に今年は水温が低い!
というか、水温の上がり方がものすごくゆっくりで、なかなか温かくならないのだ。。。(・_・;

その影響は魚にもあらわれていて、本来はもっと北の方で見られる魚が爆発的に増えていたり(キタマクラなど)、繁殖開始時期に遅れが出ている魚(ジョーフィッシュなど)もいたりする。
そうは言っても、ほとんどの魚は例年通りの時期に繁殖期に入っており、スズメダイやベラの仲間などはちゃんと繁殖が始まっているものも多い。

お腹が卵でパンパン!ニシキキュウセンのメス
腹が卵でパンパン!ニシキキュウセンのメス
マナベベラ、オスの婚姻色
マナベベラ、オスの婚姻色

ベラ類の産卵はもう一通り始まっていると言っても良いくらいだ。
でも「寒いなぁ。。。」とか言いながら産卵してそう。(笑)

今日の卵の色
今日の卵の色
今日もジョーフィッシュ定点観察エリアをチェック。
エリア内14匹中、オスは7匹いるのだが、そのうちいつ卵を咥えてもおかしくない成魚オスは4匹いるのだが、相変わらず、卵を咥えているオスは1匹だけ。。。
そろそろ咥えてもいい頃なんだけどなぁ。。。(・・;)
1匹なかなか出てこない若魚オス(?)がいて、一瞬オレンジ色の卵を咥えているように見えたのだが、多分勘違い。
またスグにチェックしてみます。。。

白化したイソギンチャク&クマノミの赤ちゃん
白化したイソギンチャク&クマノミの赤ちゃん
今日も昨日とほとんど変わらないコース取り。
潜水時間を1時間以上過ぎてから沖へ出て、特に発見や気づきのないまままた浅場へ。
そして、ここ数日、最後には必ず白化したイソギンチャクの前に陣取る毎日。(笑)
この白化したイソギンチャクがメチャクチャ綺麗なのだ。
最近はクマノミのチビが至る所で目につくようになってきたのだが、この白化イソギンチャクにも数匹。

シライトイソギンチャクは通常、それほど綺麗なイソギンチャクではないのだが、この時ばかりは違う。
白化したイソギンチャクは透明感のある白さでそこに着く魚が際立つのだ。。。

屋久島ではイソギンチャクは冬の低水温で白くなるものが多い。
しかし、そのうちに元に戻るのが常だ。
元に戻ってしまう前に、自分を満足させねば!(笑)

同じようなカットで何枚も何枚も撮ってみるんだけど、なかなか思い通りの絵にならない。。。
小さすぎてピントの山も見えねーし。。。(ーー;)
何か老眼になってきた臭い。。。


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