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ホシカゲアゴアマダイの社会行動を調べる

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:40-17:26
【潮まわり】 07:05 221cm 満潮 / 13:56 1cm 干潮 / 大潮(月齢:1.3)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:16

ジャノメナマコに着くナマコマルガザミのチビたち
ジャノメナマコに着くナマコマルガザミのチビたち
今日も空は厚い雲に覆われて今にも雨が降り出しそうな天気。
午後から海へ行った。

水温は相変わらず低くて、22℃台前半。。。ヘタったロクハンでは1時間を超えた辺りからかなり寒い。
最後はブルブル震えていた。。。(^^;;
もう6月なのになぁ~
透明度も相変わらずなのだが、ちょっとだけ良くなったような気もする。。。

卵の中に目玉が見えてきた。。。
卵の中に目玉が見えてきた。。。
3日ぶりに定点観察中のジョーの卵を見に行った。
2日前は一様にオレンジ色だった卵がちょっと黄色っぽくなり、稚魚の目玉も見え始めた。
今年はなかなか水温が上がらないから、卵の孵化までの時間も例年以上に長くなりそうな気もする。

それにしても、ここのオスは超警戒心が強く、なかなか外に出てきてくれない。。。
卵は咥えるんだけど、ずっと奥にいて撮りにくい。。。(・_・;
この子は卵を咥えていない頃からそうだったのだが、孵化の時にはちゃんと外に出てきてくれるか心配になる。(笑)

ジョーフィッシュのハッチアウトは常連ゲストG氏のリクエストなので、しっかり観察を続けなければならないが(笑)、今年の僕の興味はジョーフィッシュの社会行動にあって、現在約7-8m四方の区画を決めてその範囲内に棲むジョーをすべて個体識別して、それぞれがどんな関係を結んでいくのか調べている。
毎回、この区画に立ち入るたびに、新たな個体が見つかったりするので(1匹いなくなったオスもいる)、まだすべてのジョーフィッシュを把握しているとは言えないのだが、現在11個体を観察しそれぞれの位置関係をマップに落としている。(今日も1匹新規参入)

ジョーフィッシュはこれまでの観察から頭部付近が茶色い子がオスで、黄色い子がメスだと思っているのだが、過去に黄色い子がいたはずの巣穴に茶色い子に変わっていたりするのを2-3回みているので、ジョーは雌性先熟の性転換するのではないかと密かに思っていて、その証拠を掴むのも目的だったりする。
ただ、小さな茶色い幼魚もいるため、1次オスもいたりするのかなぁ。。。(^。^;)

現在の内訳は茶色い子が6匹、黄色い子が5匹。
ただ、茶色い子はどの子も小さく、卵を咥えている茶色いオス以外は若魚といった感じ。。。
黄色い子もほとんどまだ若魚だ。

まだ若いオス
まだ若いオス
メス(だと思う。。。)
メス(だと思う。。。)

成魚と呼べる立派な子は、黄色い子が3匹に茶色い子が1匹だけ。
こうなってくると、黄色い成魚のどれかが茶色くなるのではないかと期待しているんだけど。。。o(^o^)o ワクワク

成魚らしい成魚が少ないのも低水温の影響だろうか。。。
今年はなんか思い切り、繁殖期のピークが例年よりもずれそうな気もする。

今のところ、体色や成長具合に毎回まったく変化がなくて面白くないのだが、これも水温の影響だろうか。。。?(笑)


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抱卵中のトサカガザミの仲間

【ポイント】 元浦沖堤
【水温】 19.8℃
【透明度】 10m
【海況】 大時化
【天候】 雨
【潮まわり】 07:30 202cm 満潮 / 13:12 91cm 干潮 / 18:35 206cm 満潮 / 大潮(月齢:29.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:30

またまた大きく時化た。
一湊湾内は北西の風をもろに受け、大荒れ!

風裏になるはずの元浦側もバシャバシャしていて、いつもなら「自主海なし」にするところだが、元浦の沖堤を見ると釣り人がいないっ!!
これは以前落とした指示棒を回収するチャンス!!
波打つ中、指示棒を拾うだけのためにエントリーした。

水中は揺れはそれほどでもないのだが、濁りが凄かった。。。
指示棒は全然見つからなくて焦ったが、帰りに何とか見つけて回収。
普段入らないところだと、どこで落としたのか検討がつかないのでちょっと苦労した。
指示棒を拾うだけのつもりが、結局いつもとあまり変わらず2時間近く潜っていた。。。(^。^;)

卵を抱えるトサカガザミの仲間
卵を抱えるトサカガザミの仲間
トサカガザミの仲間がオレンジ色の卵を抱えていた。
トサカガザミの仲間はトサカ類(種不明)の柔らかい表皮を足で引っ張り上げて身を埋めることで身を隠すのだが、やっぱこの卵を放卵する時は思い切りトサカの上まで出てくるんだよね。。。?(・_・;
なんて事を思いながらシャッターを切ったのだが、なかなか目玉と卵の両方にピントが合わなくてガッカリ。。。

他にもいないかちょっと探したけど、この甲長2cm以上はありそうな大きなメス1個体のみしか見つけ切れなかった。
こいつの旦那はどこにいて、どんな繁殖をするんだろう。。。

トサカガザミの仲間にはトサカガザミを始め、ツヤトサカガザミやマルミトサカガザミ、そして未記載種を含め様々な種類がいるようだが、図鑑やネットで調べても斑紋や目視で分かる形質情報しか得られず、それって成長ステージによる斑紋差なのでは?とか、その形質って変異の幅内なのでは?と思いたくなるようなものも多い。
重要なのは大きさ情報や環境(水深や宿主など)情報のような気がする。。。
その前に、ガラスハゼと同様にまずは宿主をキッチリ識別する必要があるのだけど。(これを間違えていると意味がない)

様々な場所で様々な個体を数多く見ていけば識別も容易なのだろうけど、この手の仲間って多いようで意外に目にしない。(笑)
これも繁殖形態の違いで見分けられればいいのだけど、甲殻類の繁殖観察はなかなか難しい。(^^;)

ジャノメナマコに着くナマコマルガザミ
ジャノメナマコに着くナマコマルガザミ
昨日、ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビの話をしたが、今日見つけたジャノメナマコには2匹もウミウシカクレエビが着いていた。(笑)
いる所には結構いるんだなぁ。。。と思いながらナマコの表面をよく見ていくとナマコマルガザミも4匹着いていて超賑やかなジャノメナマコだった。
しかし、どのナマコマルガザミも弱齢の小さな子ばかり。

このジャノメナマコは昨日の子よりも色合いが地味シックな感じなのだが、これはこれでシルバーメタリック調でカッコ良かった。


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ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化
【天候】 雨
【潮まわり】 06:53 197cm 満潮 / 12:30 97cm 干潮 / 17:52 202cm 満潮 / 大潮(月齢:28.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:29

今日は元浦の沖堤に以前忘れてきた指示棒を回収しようと思ったのだが、さすが三が日!
休日の今日は堤防に何人か釣り人がいて入れず。。。(-o-;

仕方なく一湊タンク下へ。。。
昨日よりはかなり白濁りも取れてきてまずまずの透明度。
何やら北西の風に乗ってゴミが湾奥に溜まっていたが、特に面白いモノは発見できなかった。

元気に顔を出すジョーフィッシュ
元気に顔を出すジョーフィッシュ
透明度が良くなって、今回の年末年始の大時化の被害の全貌が明らかになった。。。
思いの他、時化たようで昨日はあまりにも濁っていて気がつかなかったのだが、ウスサザナミサンゴ群体が悲惨な状況。。。(・_・;
いやいやいや。。。ビックリ!
台風以上に水底をかき回したようで、ウスサザナミサンゴ群体がメチャメチャ!
以前、人為的にアンカーを引っ張りまわして壊滅させた時以上にメチャメチャに壊されていた。
これまで台風が接近したときでもここまで壊された事がないだけに驚きだ。。。
今日はマクロだったので、状況を写真で伝えられないけど、明日はワイドで撮影してくるつもり。

昨日も書いたけど、水底の砂はかなり掘られていてなかに埋まっていたサンゴ片なんかがむき出しになっているのだが、ここまで時化てジョーフィッシュが定位置で無事なのが不思議。
今日も元気に巣穴から顔を出し、採餌していた。
近くには先日ガイド中に見つけたチビの黒いジョーも無事だったみたいで一安心。
お前ら時化の間、超怖かっただろうに。。。頑張ったなぁ。。。(^^;)

ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
 エクジット直前に見かけたジャノメナマコにウミウシカクレエビが着いていた。
屋久島ではバイカナマコにはよく着いているのを見かけるのだが、ジャノメナマコに着くのは意外に少ない。
いや~探していたんだよ~
ジャノメナマコの模様と絡ませて撮りたいとは前々から思っていたんだけど、ようやく見つけた。。。(^_^)

このジャノメナマコにはナマコマルガザミも着いていたんだけど、これはスタンダード。
今回は無視!
寄ったり離れたりしながら、ウミウシカクレエビに何枚もシャッターを切ってしまった。。。(^。^;)


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