タグ: シジュウカラ

オカマちゃんが多い時期。。。(^^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.8℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:12-11:55
【潮まわり】 05:42 217cm 満潮 / 11:40 72cm 干潮 / 17:27 225cm 満潮 / 中潮(月齢:12.4)
【日の出・日の入】 日出06:50 日没17:18

今日もスタッフにガイドを任せ、僕はカメラを持って1人でフラフラ。。。(^^;)

シャコガイ裏側の蛍光モスグリーンの斑紋が怪しく光る。。。
シャコガイ裏側の蛍光モスグリーンの斑紋が怪しく光る。。。
やっぱり狙っているのはニセアカホシカクレエビのクリーニングなんだけど、今日もなかなかハナキンチャクフグの上に乗ってもらえず、全然ダメ。。。
ダイバーが近づくと基本的にクリーニングを止めちゃう、もしくはやらなくなっちゃうみたい。
なんかいい方法はないかなー
せめて乗ってくれないとスタートラインにも立てない。(^^;)

今の時期はハゲブダイ属の魚、例えば、オオモンハゲブダイやシジュウカラなどの雌雄の中間的な感じの体色・色彩をした個体をよく見かける。
よく見れば派手なオスの体色に近いのだが、その色や模様はハッキリしておらず、かなり色褪せているように見える。
遠くからパッと見た感じではメスのような体色も薄っすら残っているのだ。

オオモンハゲブダイの色褪せ個体
オオモンハゲブダイの色褪せ個体

シジュウカラの色褪せ個体
シジュウカラの色褪せ個体

これらをひとまず「オカマちゃん」と呼んでいるのだが、たまにメスに対して求愛らしきものをしたりしているので、単にオスの体色が褪めただけの状態なのかもしれないけど。。。
とにかくこの時期に、この体色が多く見られる事だけは確かだ。

これが何を意味しているのか、今はよく分からないけど。。。(;´・ω・)

今、最も生態行動が気になるはブダイ類だ。(^^)


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ハゲブダイ属3種、幼魚~若魚の比較

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:03-16:12
【潮まわり】 08:53 234cm 満潮 / 14:45 90cm 干潮 / 中潮(月齢:2.6)
【日の出・日の入】 日出06:36 日没17:26

今日はゲストさんたちを空港に送ってから午後から1人で海へ。。。

先日、チビブダイ(成魚)というブダイが一湊タンク下にもいる事が分かって、近似のTheブダイとタイワンブダイの幼魚~若魚をもう一度、見直さなければならなくなった。
今まではチビブダイなんてめったにいないという認識の下でTheブダイとタイワンブダイの幼魚~若魚を把握したつもりでいたので、もう一度チェックしなければならない。
今までTheブダイとタイワンブダイの幼魚~若魚だと思っていたブダイの中にチビブダイの幼魚~若魚もかなり混じっている可能性があるのだ。(・。・;

しかし、ざっとこの手のブダイの幼魚~若魚を見たけど、全然分からねー(・・;)
どれを見てもTheブダイかタイワンブダイの幼魚や若魚にしか見えず、これぞチビブダイの若魚!ってな子が見つからないのだ。
もしかしたらTheブダイかタイワンブダイの幼魚や若魚だと思っている子の中に混じっているのかもしれないけど、今一つ決め手がない。。。

ブダイ類の幼魚や若魚は異なる種類同士で群がりをつくって生活している。
そんな群がりを見つけては、じっと観察したり、撮影したりを繰り返しながら、チビブダイの幼魚を探していたのだが、浅場ではそういう群がりの中に多いのがオビブダイやイチモンジブダイ、そしてハゲブダイ、オオモンハゲブダイ、シジュウカラなどのハゲブダイ属のブダイたちの幼魚~若魚だ。

オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)
オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)
シジュウカラ 若魚(3-4cm)
シジュウカラ 若魚(3-4cm)

ハゲブダイ 若魚(3cm)
ハゲブダイ 若魚(3cm)
タイワンブダイやチビブダイなどブダイ属の幼~若魚&メスと比べて、ハゲブダイ属の幼~若魚&メスは割と分かりやすい。
最近、新たにシジュウカラというハゲブダイ属のブダイの生息を確認したのだが、それでも近似のハゲブダイやオオモンハゲブダイとは混同することなく見分ける事ができる。
これまでハゲブダイとシジュウカラのメスを多分、混同していたと思われるのだが(笑)、今はもう大丈夫!(笑)
確かにオオモンハゲブダイも含めて、幼魚ステージや若魚でも黒っぽくなるとソックリではあるんだけど、結構スグに目は慣れる。

3種とも体色がコロコロ変わるのはメスと一緒なのだけど、シジュウカラはその変化の幅がほとんどなく、薄くなったりはするものの尾鰭は常に赤っぽく、体は黒い。
たまに体にオビブダイのような横縞が入るが、スグに覚めてしまうので迷う事もない。

それに対してハゲブダイとオオモンハゲブダイの体色変化はこんな感じでメス同様にかなり激しい。

【オオモンハゲブダイ】

オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)
オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)

オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)
オオモンハゲブダイ 若魚(3-4cm)

上の2枚は先ほどの写真のオオモンハゲブダイの若魚と同じ子なのだけど、体がこんな感じで真っ黒くなる。
でも、だいたい次の識別点で近似のハゲブダイと見分ける事ができる。

  • まっ黒になっちゃうと分かりにくいけど、尾鰭付近が白い時は尾柄部にオレンジの点が散在する。(これは鱗)
  • 成魚と同様に目玉から口にかけて2本の青いラインが入ったり、口のまわりにも青い模様が入る。
  • ハゲブダイと決定的に違うのが顔の形(オオモンハゲブダイは丸みがある)や体高の高さ(オオモンハゲブダイは体高が高い)。

【ハゲブダイ】

ハゲブダイ 若魚(3-4cm)
ハゲブダイ 若魚(3-4cm)

ハゲブダイ 若魚(3-4cm)
ハゲブダイ 若魚(3-4cm)

僕の印象ではハゲブダイの幼魚はオオモンハゲブダイの幼魚よりもやや見分けが難しい。
オオモンハゲブダイに比べると体高がやや低いため、イチモンジブダイなど他のブダイ類の幼魚と一緒に群れていると一瞬混乱する。。。(^^;;
それでも、だいたい次の識別点を見分けにつかっている。

  • 目のうしろの方に黄色と青の模様が入る。
  • 成魚と同じようにハゲブダイ独特ののっぺりとした頭の形。
  • 口のまわりが赤いこと。
ハゲブダイ 幼魚(2cm)
ハゲブダイ 幼魚(2cm)

ハゲブダイ 幼魚(1.5cm)
ハゲブダイ 幼魚(1.5cm)

ハゲブダイ 幼魚(2cm)
ハゲブダイ 幼魚(2cm)
2cm以下の幼魚でも「目のうしろの方に黄色と青の模様が入る。」とか「成魚と同じようにハゲブダイ独特ののっぺりとした頭の形。」という識別点は有効で、これはファインダーを通して見ても分かり、ハゲブダイだと認識してシャッターを切っているのだけど、帰ってからPCで見ていると何か自信がなくなってくる。。。(笑)

ちなみに昔の図鑑を見るとハゲブダイのメスは「アカグチブダイ」としてハゲブダイのオスとは別種と見られていたくさい。。。(笑)


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あれ???ハレムがないっ!!(◎_◎;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.2℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:49-17:10
【潮まわり】 08:38 91cm 干潮 / 15:23 189cm 満潮 / 長潮(月齢:24.1)
【日の出・日の入】 日出06:30 日没17:33

今日は午後から1人で海へ。。。

シジュウカラの若魚(10cm)
シジュウカラの若魚(10cm)
屋久島に来て10年になるのだが、自分のホームグラウンドである一湊タンク下の魚類相を調べるのはライフワークでもあった。
その魚類相を知る上で一番難解なのがブダイの仲間だった。
初年度からこれまで何度も何度もブダイ類のチェックを行って、ある程度はここで生きるブダイ類の生息頻度と幼魚~成魚の成長過程は把握しているつもりでいるのだが、当然、僕自身が認識していない、気づいていないブダイもいるわけで、先日はシジュウカラというこれまでノーマークだったブダイの存在を知って、この数日間で何とか幼魚から成魚までのステージと、一湊タンク下での生息頻度を把握する事ができた。
結局、このブダイは近似のハゲブダイと混同していたようで、今考えるとナゼに混同していたのか分からないくらいなのだが(笑)、当時はこの2種を一色たんに見ていたのだ。

そして、またもう1種、混同によって生息に気づいていない可能性のあるブダイが出てきた。(^^;;
チビブダイという魚だ。
魚類検索には屋久島も分布に含まれており、「日本の海水魚」には屋久島で撮られた雄輔さんの写真が使われている。
見た感じはタイワンブダイと混同していそうだったので、今日はタイワンブダイをチェックし直すことにした。

タイワンブダイの若魚(10cm)
タイワンブダイの若魚(10cm)

タイワンブダイの若魚(12cm)
タイワンブダイの若魚(12cm)

タイワンブダイは一湊タンク下の鼻先を過ぎた潮通しの良い棚の上にハレムを作っており、ここで何回か産卵も見ているので、ここの直行!!!
しかし、行ってみると、立派なオスの姿はまったく見られず、若魚が数匹いる程度だった。(・・;)

Theブダイのメス(25cm)
Theブダイのメス(25cm)
代わりにTheブダイの成魚が数匹ウロウロしていた。
実はTheブダイは10年前に僕が屋久島に来た当初はかなり稀な魚で、めったに見ることがなかったのだが、ここ5年くらいで急に普通種になってしまい、産卵も普通に見られるようになってしまった。
亜熱帯種であるタイワンブダイの成魚もよく見かけるので、屋久島は両種がともに繁殖している地域として非常にユニークな存在なのではないかと思う。。。
って言っても、こんな地味な魚、、、ネタにはならないけど。(笑)

ただ、ここ数年はタイワンブダイよりもTheブダイの方が多く見られる気もする。(・・;)
こんな感じで魚の生息頻度や割合はコロコロ変わるので、昔の観察による知識だけだと厳しいな。。。という感じ。。。(・。・;

Theブダイの歯
Theブダイの歯
結局、なかなかチビブダイらしき魚(といってもどんな魚なのかまったく手がかりがないのでTheブダイでもタイワンブダイでもない魚を探すしかない!)が目に入ってこないので、終いにはTheブダイ・タイワンブダイとチビブダイを分ける識別点らしい歯並びを見ようと、気づくと歯ばっか撮ってた。
Theブダイ・タイワンブダイは写真のように歯の形が楕円状なのだそうだ。(笑)

ヒゲハギ
ヒゲハギ
2時間半近く潜っていたけど、う~ん。。。全然、わからねー(・。・;
エクジットしようとしたら、エントリー口下でヒゲハギを見つけた。
他のポイントでは何回も見ているのだが、もしかしたらホームグラウンドの一湊タンク下では初めてかも。。。!!

う~ん。。。これくらい分かりやすい魚だったら識別は楽なのになぁ。。。(笑)

追記:

チビブダイの成魚(12cm)
チビブダイの成魚(12cm)
翌10/30に偶然、チビブダイの産卵を目撃し、ようやくチビブダイがどういう魚なのか分かった。
その後、この日の写真を見直してみると、チビブダイを撮っていた!!(・・;)
産卵を見た際にはタイワンブダイとは全然違う魚なのでこれと混同していたわけではなさそうだ。。。とか思ったけど、思い切りタイワンブダイの若魚だと思って撮っていたかも。。。(◎_◎;)


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ヤバい!ブダイを追いかけていると減圧症リスクが。。。(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 27.0℃/27.1℃
【透明度】 25m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:32-11:03/14:16-16:00
【潮まわり】 05:01 202cm 満潮 / 11:22 71cm 干潮 / 17:34 217cm 満潮 / 中潮(月齢:26.6)
【日の出・日の入】 日出06:12 日没18:02

今日は午前中の体験ダイビングを終えたあと、午後から1人で海へ。

今日も昨日に続き、ホームグラウンドの一湊タンク下でシジュウカラというブダイの仲間の社会行動を観察。
2時間ストーキングしててもまったく他者との絡みのない鼻先に棲むオスは諦めて、今日は浅場にテリトリーを持つ別のオスを追いかけることにした。

浅場にテリトリーを構えるシジュウカラのオス(30cm)
浅場にテリトリーを構えるシジュウカラのオス(30cm)
エントリーするなりスグにそのオスを発見!ラッキー!(^^)
しかも、スグその後ろには尾鰭の赤いメスだと思われる子もいて、一緒に仲良くバリバリ岩をかじっていた。
さらに嬉しい事にその2匹はどちらかが大きく動くと一緒に動くという、何やら後追い行動のようなものも見られた。
後追いするのはメスであったり、オスであったりなので、産卵前の行動ではないと思うのだが、何やら「絡み」のようなものが見られそうでワクワク。。。(^^)

そのうちに2匹はバレてしまったので、オスの方を追いかけることにした。
たまに赤い尾鰭のメスらしき子が複数匹混じってきたりしていたけど、オスを見失うまい!とひとまずオスだけに集中する。(笑)

シジュウカラのメス?(25cm)
シジュウカラのメス?(25cm)
ところが突然、やつは猛ダッシュして沖に向かい始めた!!!(・・;)
正直、速過ぎてついていけない!!!
ハァハァゼィゼィしながら50m近く追いかけ、ようやく追いつたと思ったら、今度は岩壁に沿って-15mから-5m付近まで急浮上しやがった!!!
マジかー!!!
これにまともについていったら、僕の体がヤバイ。
ゆっくり浮上しながら追いかけるのだが、当然追いつかない。。。(-_-;)

ようやく姿を捉えたと思ったら、今度はまたまた-10mの水底に急降下!!
いやいやいやいや、これマジでヤバい!!!
減圧症になっちまう!!(◎_◎;)

シジュウカラの若いオス?(25cm)
シジュウカラの若いオス?(25cm)
結局、見失ったのだが、どうも別のオスを追いかけていたようだ。
うっかりテリトリーに入ってしまったのか、かなり小さなオスを追い立てていたのだ。
この界隈には2個体のオスがいることを把握していたのだが、小さいとはいえまだオスはいたのか。。。

追いかけられてビビっている体色だと思うのだが、この若いオスは通常のシジュウカラとはかなり体色が異なる。
今考えてみると、この体色の子も今までずっとハゲブダイの色彩バリエーションだと思っていたかも。。。(・・;)

その後は少年用サッカーコート大のフィールド内を行ったり来たりしながら3往復くらいしちまった。(笑)
すっとオスを探していたのだけど、見つからない。。。
途中、メスもまったく見つからなくなって、もしかしてどこかに集まって産卵しているのでは?と焦ったり。

横縞が入ったシジュウカラのメス?(25cm)
横縞が入ったシジュウカラのメス?(25cm)
それでもエクジット間際にエントリー口付近の浅場で数個体のメスを見つけて、最後はこれをストーキングしていたのだけど、オスには最後まで会えなかった。
メスも僕が後追いするからビビっているのか体色がよく薄くなる。
薄くなって体にオビブダイやオオモンハゲブダイのメスのような横縞が入る。
こうなると遠目からだとオビブダイやオオモンハゲブダイのメスとソックリに。。。(-_-;)
この辺の種類の若魚~メスが混同されがちなのが、よく分かる。。。(笑)

ハゲブダイの若いオス
ハゲブダイの若いオス
ちなみに右横の写真はハゲブダイの若いオス。
こいつももう一度メスとの絡みを観察して、若魚~メスのステージをチェックし直さないとならないのだけど、やっぱり単独でガリガリと岩をかじっていてメスとの絡みはまったく見られなかった。。。


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シジュウカラ??

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 27.1℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:42-16:46
【潮まわり】 04:12 186cm 満潮 / 10:41 79cm 干潮 / 17:05 206cm 満潮 / 中潮(月齢:25.6)
【日の出・日の入】 日出06:11 日没18:03

今日はゲストなし。
午後からカメラを持って海へ。。。

シジュウカラというハゲブダイ属のブダイがいる。
と言っても、最近までまったくその存在を知らなかった。
正確には数年前に写真家の吉野雄輔さんが来島したときに「しげる~シジュウカラのメスがいたよ~」と言っていたのは覚えていたのだが、その時は特に気に留める事もなくすっかり忘れていた。(^^;;
しかし最近、またその雄輔さんがFacebookで話題に出してきたので、どんな魚なのか調べてみるとハゲブダイ属のブダイだった。
Fishbaseなんかでオスの写真を見てみるとハゲブダイにソックリ!

通称「派手ブダイ」=シジュウカラのオス???(30cm)
通称「派手ブダイ」=シジュウカラのオス???(30cm)
そこで気づいたのだが、屋久島には前からハゲブダイの中に妙に派手な個体がたまに見られ、それを僕は個人的に「派手なハゲブダイ=派手ブダイ」などと呼んでいたのだが、そいつが頭をよぎった。
しかし、こいつは前に産卵も見ているのだが、どう見てもハゲブダイのメスだとしか思えないメスと産卵しているのを見ていたので、ハゲブダイの色彩バリエーションだとして納得していた。
そもそもハゲブダイのオスはコロコロ体色を変え、それこそ七変化なのでそれも十分にありうると思っていたのだ。

通称「派手ブダイ」=シジュウカラのオス???(30cm)
通称「派手ブダイ」=シジュウカラのオス???(30cm)
ホームグラウンドの一湊タンク下には僕が見たところ、このシジュウカラのオスかもしれない子が2個体いて、そのうちの1個体はもう何年も前から鼻先の潮当たりの良い場所で良く見られ、たまに湾内にも入り込んできたりしていた。
そいつを今日は2時間の潜水時間のほとんどを使ってストーキングしてやった。(笑)

赤い尾鰭のブダイはいるけど。。。(10cm)
赤い尾鰭のブダイはいるけど。。。(10cm)
というのも雄輔さんからシジュウカラのメスは尾鰭が真っ赤なのだと聞き、それ以来、注意して見ているのだが、確かに真っ赤な尾鰭のブダイ(メスや若魚)はいることはいるのだけど。。。
当然、イマイチ決め手に欠けるのだ。
そもそも赤い尾鰭のブダイは結構いて、例えばハゲブダイやオオモンハゲブダイ、オビブダイなど幼~若魚がよく似た種類の尾鰭は赤くなる個体も多いのだ。
そしてコロコロ、コロコロと体色を変える。
ブダイの仲間の幼~若魚は異なる種類が集まって群れをつくるのだが、ずっと追いかけているとグチャグチャに混ざって何が何だか分からなくなるくらい(さっきまで追っていた子がどの子か分からなくなるくらい)体色が皆同じような感じに変わってしまう。
いずれにしても僕は性格的に、尾鰭が赤いからといって即シジュウカラのメスだと納得する素直な心の持ち主ではないので(笑)、とにかくオスを含めた社会行動や産卵行動を見ないことには何とも言えないのだ。。。(^^;;

2時間ずっとガジガジ。。。
2時間ずっとガジガジ。。。
という事で今日はずっとオスを追って、メスなど他の同種の個体と絡むまでひたすら追いかけたのだが、約2時間の間、ずっとこのオスは石灰質の岩をガジガジかじり続けているだけだった。。。(・・;)
こいつらの産卵期は多分、冬季(11-12月以降)なのだが、それでも少しぐらいメスと絡むかなぁ。。。と期待していたのだが甘かった!

常にフレームインしてくるヤマブキベラ(笑)
常にフレームインしてくるヤマブキベラ(笑)
石灰質の岩をガジガジかじり続けている最中はずっとそのおこぼれを狙っているのか、常にヤマブキベラなど他の魚が着かず離れず付きまとっていたのが面白かった。。。(笑)

ナガテングハギモドキの群れ
ナガテングハギモドキの群れ
途中、この辺りでいつも見られるナガテングハギモドキたちがいつも以上に密集した群れで集まっていたので、産卵が見られるかも!!とちょっと興奮したけど、これも何事もなく終わった。。。(-_-;)
ナガテングハギモドキは「屋久島ならでは」と言ってもよい魚のようで、他の海域では稀な種類のようなのだが、屋久島では結構、そこらじゅうで群れで見られる種類で、ここ一湊タンク下でもニザダイ科の優占種のひとつだ。

こいつらもブダイのようにコロコロと体色を変える。
求愛時はもちろん、何もない時でも白っぽい体色が急にまっ黒になったかと思うと、シャッターを切っているうちにまた白っぽくなったりする。

ナガテングハギモドキの体色変化①
ナガテングハギモドキの体色変化①
ナガテングハギモドキの体色変化②
ナガテングハギモドキの体色変化②

ナガテングハギモドキの体色変化③
ナガテングハギモドキの体色変化③

やっぱり魚は一瞬の体色を切り取ったに過ぎない1枚の写真だけでは、分類&判断はできないと思う。。。特にブダイは!!!(笑)


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