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ガラスハゼの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 26.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:06-17:18
【潮まわり】 07:37 90cm 干潮 / 14:01 162cm 満潮 / 19:08 129cm 干潮 / 小潮(月齢:22.5)
【日の出・日の入】 日出05:24 日没19:22

今日は午後から1人で海へ。。。
週末のゲストのために小物ネタ探し。。。だったら優秀なガイドなのだが、相変わらず自分の好きなもの、撮りたいものだけを観察、撮影しながらウダウダ潜った。(^_^;)

卵の世話をするコガネスズメダイ
卵の世話をするコガネスズメダイ
取りあえず撮りたかったのはコガネスズメダイやクマノミなどの卵守りと卵のアップ写真なのだが、クマノミは孵化間近の透明な卵は見られず、沖に出てコガネスズメダイをチェック。
先日は求愛や喧嘩は激しかったのだが、卵は一切見られなかったのだが、今日はそこらじゅうで卵を守っていた。
コガネスズメダイは一定の周期で一斉にすべての産卵床で卵が見られるスズメダイだ。

コガネスズメダイの卵
コガネスズメダイの卵
どういう事かというと、浅場で見られる多くのスズメダイはそれぞれの産卵は特に呼応していないため、いつでもどこかしらで産卵や卵守りが見られるのだが、コガネスズメダイの場合は近隣住民みんながまったく同じ日の同じ時間に産卵するため、まったく卵が見られないか、すべての産卵床で卵が見られるかのどちらかなのだ。
今日はすべての産卵床で卵を守っていた。
そういうわけなので、卵1個1個の成熟過程はほぼ一緒なのだが、今日は一部白い成熟過程の違うパッチが見られ、これが気になった。
死んだ卵かな?とも思ったんだけど、何かちゃんと受精しているようにも見える。。。なんだろ?これ。。。

婚姻色時、尾ビレの両葉先端が染まるオス
婚姻色時、尾ビレの両葉先端が染まるオス
今日は鼻先がやや潮が速く、帰りは結構大変だった。
その鼻先で屋久島ではあまり個体数は多くないと思っていたスジアラが5-6匹もかたまって見られた。
しかも、いつもは水底でのんびりした動きしか見たことがなかった魚なのに、今日は最も大きな個体(多分オス)が激しく動き、他の連中もかなり大きな動きをしかも中層で繰り返していた。
よく見てみると、それは求愛だった。
巨体を激しく震わせ、急上昇したり、高速でメスを追い立てたり。。。
こんなに機敏な動きができる魚だったのかぁー( ̄□ ̄;)!!

真っ赤になる繁殖期のメス
真っ赤になる繁殖期のメス
メスのお腹は卵でパンパンで、しかも色が真っ黒!!!
実際の色は濃い赤なのだが、水中ではそれが真っ黒に見えて、別のハタにも見える。
オスの婚姻色も普段は見られない尾ビレの両葉が黒く染まり、激しく興奮しているのが分かる。
しばらく見ていたけど、オスがどこかに行ってしまったっきり帰ってこなくなってしまった。(¨;)
もう1時間ほど遅かったら産卵が見れたかも。。。何か惜しい気がする。。。

同じ産卵床に卵を産み付ける複数のメス
同じ産卵床に卵を産み付ける複数のメス
産卵するメス
産卵するメス
帰りにガラスハゼの仲間の産卵を見かけた。
長いリュウキュウミゾヤギの中ほどに4-5匹のガラスハゼの仲間のメスが集まって一斉に卵を産み付けていた。
多分、オスは1匹のハレムだ。
メスは1個1個ポロポロと小さな卵を落としていく(産み付けていく)。
そこにオスは精子をかけて受精させるのはヘビギンポ類などと一緒。
上部には産卵時期の違うすでに稚魚の目玉が見えている卵もあって、ちゃんと産卵時期別に産卵床を変えて産み分けているようだ。

ガラスハゼ類は透明なので、お腹にある卵やメスの産卵管はよく見える。
でも卵自体は小さいので、卵は見難く、産卵管から産み出されている卵の様子をアップで撮ろうとしたけど、なかなか難しかった。(¨;)
1個1個出ていく様子をクッキリ撮りたかったのだけど。。。ってか、撮ったつもりだったのだけど、帰ってからモニターで見てみるとメチャ微妙~ピント合ってねー( ̄□ ̄;)!!

最近、浅場にいるキツネブダイのメス
最近、浅場にいるキツネブダイのメス
最近、浅場で見慣れないブダイが観察され続けている。。。
若魚の頃からここタンク下にいたんだろうけど、最近大きくなって目立ってきたので気づいたのだと思う。
多分、キツネブダイのメス相だと思うのだが、個人的には初記録だ。

お隣・元浦にはオス相もいるらしいのだが、僕はまだ見たことはない。
オスも現れて、タンク下でも産卵が見られればいいのに。。。!!!
そういえば、今年はまだカワリブダイを見てないなぁ。。。


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