タグ: イボヤギヤドリイトカケ

ようやく狙っていた捕食シーンなんだけど、、、(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 22.2℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:31-17:28
【潮まわり】 09:55 93cm 干潮 / 15:31 164cm 満潮 / 中潮(月齢:10.5)
【日の出・日の入】 日出06:05 日没18:37

ホームの一湊タンク下はようやく凪ぎてきた。
しかし、もう時化前のクリアーな海ではなく、ありえないくらいの白濁り。。。
漁礁まで行ったんだけど、中層移動がちょっと怖いくらい。
水温は相変わらず高めなのだけど、こりゃ水温が下がるのも時間の問題かも。。。(・・;)

今日は時化前の続きで、漁礁にイボヤギヤドリイトカケに着くヒドロ虫の観察に。。。
前回はもうコンピュータがピーピーうるさい時に見つけたので、じっくり撮影&観察できなかった。
今日は最初からヒドロ虫にはりついた。。。ところが!
何とヒドロ虫は時化の影響か、茎部にはゴミが沢山付着し、ポリプ部分が遊離したかのように無くなっている部分も多かった。(・・;)
このヒドロ虫が遊離してクラゲになる種類なのか知らないけど、まさに遊離したあとの状態のようだった。

白化したサンゴに着いていたヒドロ虫
白化したサンゴに着いていたヒドロ虫
ところで、このヒドロ虫。。。
ヒドロ虫の先生に写真を見せたところ、種類は分からないけど、カイウミヒドラではない事は確かだと言われた。
それでも貝殻に着くヒドロ虫は種類もいろいろいるのだろう。。。これは別の貝に専門に着くヒドロ虫なんだろうな。。。と理解していたのだが、今日よく観察すると、このイボヤギヤドリイトカケの食痕跡のサンゴの白化部分にもまったく同じヒドロ虫が沢山着いていた。。。(・・;)
つまり、カイウミヒドラのように貝殻専門で着くヒドロ虫ではなかったのだ。
マジっすか。。。( ̄□ ̄;)!!

3月27日(6日前)の卵の様子
3月27日(6日前)の卵の様子
4月2日(今日)の卵の様子
4月2日(今日)の卵の様子
それから6日前(ありえない濁り&浮遊物。。。(¨;))に見たピンク色の卵が茶色くなり、茶色かった卵はすでに孵化後のような抜け殻になっていた!!
写真は左側がその6日前の卵、右側が今日の卵だ。

①番の卵は前回茶色くて、死んでしまった卵?とか思っていたのだが、これは孵化寸前の卵だったのかもしれない。。。
②番の卵は前回ピンク色だったのだが、今回は茶色く変色していた。
もし、茶色い卵が孵化間近の卵だったら、また5-6日後くらいに見に行けば、これも孵化しているはず!!

つまり、こういう事だと思う。。。
卵はもともとピンク色なのだが、通常は産卵時に黄色い膜に覆われて産み出される。(下のリンク先の写真の②)
たまに下のリンク先の写真の①のようにしっかり黄色い膜に覆われず産み出される卵もあるのだろう。。。
(参考:https://field-note.harazaki.net/wp-content/uploads/2012/03/DSC3180.jpg
そしてこの黄色い膜はどんどん薄くなっていくのではないだろうか?
だから、外見の見た目は
黄色→ピンク色→茶色→孵化
こんな感じで進んでいくのでは?

イボヤギに吻部を差し入れ食事
イボヤギに吻部を差し入れ食事
 
食事中の2匹のイボヤギヤドリイトカケ
食事中の2匹のイボヤギヤドリイトカケ
今日はようやくずっと狙っていたシーンに出会えた!!(^^)
かれこれここ2週間、ずっとイボヤギヤドリイトカケの元に通っていたのは、このダブル、もしくはトリプルでの食事シーンを探していたのだ。
その数が多ければ多いほど絵になるなぁ~と思っていて、思い描いていた絵が、2-3匹のイボヤギヤドリイトカケが一斉に長い吻部を伸ばしイボヤギに差し入れていて、しかもイボヤギはすべてポリプ全開!
そんな絵を思い描いていたのだが。。。

最初1匹が長い吻部を伸ばし食事中だった
その時はイボヤギもポリプが全開に開いていてとても綺麗だった。

ところがしばらく撮っているともう1匹も吻部を伸ばし始めた!!!
その瞬間から、ちょっと興奮し過ぎてしまった。。。
多分、吐く泡が当たったのか、接近が速すぎたのか、ポリプが閉じてしまったのだ。。。!( ̄□ ̄;)!!

仕方がない。。。もっと通おっと!(笑)


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ありえない濁り&浮遊物。。。(¨;)

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 18.9℃
【透明度】 5m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:28-17:09
【潮まわり】 08:54 196cm 満潮 / 15:35 23cm 干潮 / 中潮(月齢:4.5)
【日の出・日の入】 日出06:12 日没18:33

今日も午後から海へ。。。

イソバナカクレエビ
イソバナカクレエビ
一湊の海はようやく凪ぎたのだけど、水中が凄いことになってた!! (;゚∀゚)
何と透明度は5m!!ありえん!!!
浮遊物がもの凄くて、濁りがハンパない!!
昨日までの時化の影響ではなくて、何か変な潮が入ったみたい。。。
水温も異常に低い。

浮遊物はクラゲなどの興味をひくようなプランクトン類ではなくて、何か変なやつ。(笑)
たまに刺されるので、刺胞動物だとは思うのだけど、見た目は生き物には見えない。(¨;)

そんな濁りの中、また漁礁のイボヤギヤドリイトカケをチェックしに行った。
今日はまったく食事中の子には出会えなかった上に、先日までは多かった産卵中の子もまったくおらず、それぞれが軟体部を多少出してじっとしている子が多かった。

イボヤギヤドリイトカケの「黄色くない」卵
イボヤギヤドリイトカケの「黄色くない」卵
諦めて帰ろうとした時にこんな卵を見つけた。
前に紹介したような(多分黄色い膜が貼られる前の)ピンクの卵なのだけど、やや薄く膜がかかっており、隣にはとてもピンク色とは言えない暗色の卵があった。
薄く膜がかかったピンクの卵はこのあとさらに濃く黄色い膜がかかって、イボヤギヤドリイトカケの卵らしくなるのだろうけど、この暗色の卵(?)は何だ???(¨;)
どういう状態なんだろ???
ウンコに見えちゃうんだけど。。。(笑)
イボヤギヤドリイトカケというと黄色い状態の卵しか知らなかったけど、どうも卵にも成熟過程があるみたい。
次回見た時にはこの卵はどうなってるんだろ???
明日からガイドでしばらく見れないのが残念。(・・;)

イボヤギヤドリイトカケのカイウミヒドラ???
イボヤギヤドリイトカケのカイウミヒドラ???
。。。ふと、隣に佇んでいたイボヤギヤドリイトカケを見てみると。。。
うぉ~!!!貝殻から何か大量に毛が生えてるーーー!!!
よく見ると何とヒドロ虫だった。

もしかして、これが「カイウミヒドラ」???
カイウミヒドラは主に巻貝の仲間と共生するヒドロ虫の仲間なのだが、一度見てみたいと思っていたヒドロ虫だ。
イボヤギヤドリイトカケのサイズが1cmくらいで、ヒドロ虫の茎の長さは3mm程度。
レンズを通して覗いてみると、ポリプ部分は花のようになっていて、すべてが一斉に開いていた。
いや、、、まさかイボヤギヤドリイトカケにも着くとは!!

ところで「カイウミヒドラ」には様々な種類がいて、もしかしてそれぞれ着生する貝の種類は違ったりしないのだろうか。。。?(ーΩー )ウゥーン


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お食事はしてたけど・・・(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 19.7℃
【透明度】 10m
【海況】 べた凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】14:44-16:32
【潮まわり】 06:54 202cm 満潮 / 13:09 25cm 干潮 / 大潮(月齢:29.2)
【日の出・日の入】 日出06:18 日没18:30

今日も漁礁のキサンゴの森へ。
相も変らず、いつもなら普通に見られるはずのイボヤギヤドリイトカケのお食事中の子を探す。。。
何とかようやく1匹食事中の子を見つけた。(^^)
でも、何かイメージしている画には程遠いものしか撮れねー!!(-_-;)

お食事中のイボヤギヤドリイトカケ
お食事中のイボヤギヤドリイトカケ
軟体部を引っ込めると。。。
軟体部を引っ込めると。。。
イボヤギの中心部、本来ならポリプが開いている場所に、イトカケガイは吻部を差し入れ食事する。
多分、ポリプを食べているのだろうけど、中の様子をうかがい知ることはできない。
噛んで食べているのか、それとも吸って食べているのか。。。
ちょっと細い指示棒の先で貝殻を触ってみると、軟体部がズルズルと引っ込んだ!
その時の写真が右側。
何やら黄色い物体が一緒に引き釣りだされてきた。。。これ何だ???これが溶かされたポリプ???(・・;)

基本的に今は産卵期だからなのか、活発に行動している子はすくなく、ほとんどはじっと数匹で固まって産卵している子たちが多かった。
そんな中で昨日、ぶら下がっていて上まで登っていくのを観察した子が今日はノソノソと歩いていた。
何枚か写真を撮っているうちに気づいたのだけど、この子は体の後方に何やらピンク色の卵塊のようなものを抱えていた。
しかし、基本的にこのイボヤギヤドリイトカケの卵は黄色い。。。これはいったい何だろ???と思い、他の個体が産卵している場所をじっくり見てみると。。。
あった!!!同じピンク色の卵塊のようなもの!!(下右写真①)

彼らの黄色い卵もよく見れば黄色い膜の内側はピンク色なのが透けて見える。(下右写真②)
黄色い卵は完食されたイボヤギの真横によく産みつけられるのだが、ピンクの卵塊のようなものはイボヤギの中にもあった!!
これがどういう過程で表面が黄色くなっていくのかよく分からない。。。(・・;)

下右写真③は多分、イボヤギヤドリイトカケの食事痕だと思うのだが、すっかりポリプがなくなって骨格体だけになってる。
これを見ると、オニヒトデ同様にサンゴの天敵だと思ってしまうかもしれないが、僕が見ている限りではこの漁礁のイボヤギの総量は毎年特に変わっていない。
この時期、イボヤギヤドリイトカケがウジャウジャいるにも関わらず。

ちなみにこのイボヤギは骨格だけになっても土台はいつも残されており、同じ群体内の他のポリプは残っている事が多い。
だから、しばらくするとすぐに群体全体が再生することも多いのだ。

イボヤギとイボヤギヤドリイトカケ、2者の関係は食う食われるを超えた、何か「共生」のようなものも逆に感じたりもする。

イボヤギヤドリイトカケ
イボヤギヤドリイトカケ
何か軟体部後方にピンク色の卵??
何か軟体部後方にピンク色の卵??
①ピンクの卵、②黄色い膜で覆われた卵、③イトカケガイの食事痕?
①ピンクの卵、②黄色い膜で覆われた卵、③イトカケガイの食事痕?

久しぶりのクマドリカエルアンコウ
久しぶりのクマドリカエルアンコウ
昨日、同業者にクマドリカエルアンコウがいたと聞き、帰りにその場所に行ってみると、言われた場所からやや離れたとこにいてバリバリ動いていた。
カメラを近づけると逃げるくらいだから、きっと移動中だったのだろう。。。
定位置からずっと動かなければいいなぁ。。。

しかし、想像していたよりもでかかった。(笑)
105mmマクロレンズではちと辛い。
とりあえず証拠写真をパチリ。


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”イトカケ”の名前の由来

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 18.9℃
【透明度】 15m
【海況】 ややウネリ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:17-15:54
【潮まわり】 06:28 198cm 満潮 / 12:38 37cm 干潮 / 18:35 202cm 満潮 / 大潮(月齢:28.2)
【日の出・日の入】 日出06:20 日没18:30

何かまた水温が落ちてきた。。。(^_^;)
水底は18℃台だった。
今年は伊豆など内地の太平洋岸は高水温が続いているようだけど、屋久島は例年に比べてもむしろ低いくらい。

今日も漁礁にイトカケガイの観察に行った。
ここはイボヤギやキサンゴの仲間が多いのだが、そこにこの時期、イボヤギヤドリイトカケがよく産卵をする。
今日の狙いは彼らのお食事シーンなのだが、どの個体も卵を産んでる最中か、産んでなくても丸まって固まっているような子が多く、なかなか食事中の子には出会えなかった。

ブラブラ吊り下げられたイボヤギヤドリイトカケ
ブラブラ吊り下げられたイボヤギヤドリイトカケ
えっちらおっちら登っていくイボヤギヤドリイトカケ
えっちらおっちら登っていくイボヤギヤドリイトカケ
こいつらはよく時化の時やダイバーの吐く泡に翻弄されたりして、ブラブラと宙に浮いているところをよく見かける。
通常ならそうした衝撃で真下に落ちてしまうのが普通なのだが、こいつらは違う。
粘質の糸のようなものを出しているので、そのまま下に落ちることなくその糸でぶら下がる。

このイトカケガイの仲間の和名の由来は、この糸だとばかり思っていたのだが、どうもそうではないらしい。。。
殻の表面にある貝の成長よって縦にできた成長の跡(縦肋)がまるで糸を掛けたように見えることからその和名がついたようなのだ。
つまり、見た目の模様が和名の由来だったのだ。( ̄□ ̄;)!!

ずっとこの粘質の糸のようものが和名の由来だと思っていたので、ちょっとビックリ!

クモのようにこの糸を手繰って結構早いスピードで登っていく。
ちなみに写真中のオレンジ色のツブツブは卵だ。


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