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アシビロサンゴヤドリガニの青抜き!(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 25.1℃/25.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:44-10:38/12:00-13:04
【潮まわり】 07:27 77cm 干潮 / 14:34 188cm 満潮 / 長潮(月齢:23.7)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:41

今日は鹿児島大学・本村研究室の学生さんたちを連れて2本。
本当は朝からニシキカワハギの産卵行動を調べたかったのだが、約束だったのだから仕方がない。。。(笑)
僕もカメラを持って付き合った。

あんた誰?(・_・;
あんた誰?(・_・;
モンスズメダイの2型を研究しているNくんのリクエストでモンスズメダイが浅場で群れをつくる志戸子に入りたかったのだが、折からの北東の風で志戸子は大きく時化てクローズ。
今日はテンジクダイの分類を研究しているYくんのリクエストでまずはタンク下に入ったのだが、お目当てのハイフィン・カージナルフィッシュはいなくて、あとはウダウダと徘徊。。。

ニクイロクダヤギに初見のウミウサギガイの仲間を見つけた。
最初、コボレバケボリかと思ったが外套膜の白いイボイボが全然違う。。。う~ん。。。
外套膜を引っ込めると貝殻自体はスミレコボレバケボリのようなラインが3本入っているのだけど、やっぱり外套膜の突起の形が違うような気がする。。。(・_・;
誰か教えて下さい。。。(他人まかせ(笑))

2本目はお宮前へ。。。

ハタタテシノビハゼの若魚
ハタタテシノビハゼの若魚
先日、見つけたハタタテシノビハゼは外に出ていなかったけど、別の場所で一回り小さな子を見つけた。
昨年、今年と一気に入り込んできているのかもしれない。
相変わらず、この手のハゼは警戒心が薄いのだけど、なかなか旗を立ててくれない。。。

青抜き!アシビロサンゴヤドリガニ(笑)
青抜き!アシビロサンゴヤドリガニ(笑)
これ、アシビロサンゴヤドリガニの「秋の新作」!(笑)
先日、石垣島のショップさんのお客さんが撮ったという綺麗なアシビロサンゴヤドリガニの写真を見てかなり刺激を受け、ガイド中もプライベートで潜っている時も常に環境の良いアシビロサンゴヤドリガニ(つまりフォトジェニックな場所にいる子)をチェックしていたのだが、いたよ~!ナイスな環境のアシビロくんが!(^^)

なんと青抜き可能なアシビロサンゴヤドリガニ!!!(笑)
そんなアホな!!!( ̄Д ̄;)

割れたサンゴの切り口に巣穴を構える
割れたサンゴの切り口に巣穴を構える
通常、アシビロサンゴヤドリガニはスリバチサンゴの仲間に巣穴を作って棲んでいるので、青抜きで撮るのはまず無理。。。のはずなのだが。。。
その理由は次の通り。(笑)

お宮前の浅場にある前からこのカニが棲んでいたスリバチサンゴが何と真っ二つに割れていた。。。(・_・;

しかし、よく見ると何とその割れたサンゴの切り口にアシビロサンゴヤドリガニの若い個体が巣穴を作って棲んでいるではないか!!(右写真)
さらによく見ると、このサンゴ自体が逞しくも切り口に新たなポリプを咲かせ、自己修復の最中だった。
群体が割れても割れた双方がそれぞれ独立した群体としてまた再生しようとしていたのだ。

いやいや。。。ほんとサンゴは逞しい!


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余裕のリクエスト!!のはずが。。。

【ポイント】お宮前/一湊タンク下NO.1/一湊タンク下NO.3
【水温】 27.0℃/26.7℃/27.0℃
【透明度】 25m/25m/20m
【海況】 ベタナギ
【天候】 晴れ 
【潜水時間帯】 10:40-11:45/13:42-14:40/15:51-16:43
【潮まわり】009:59 77cm 干潮/16:41 202cm 満潮/若潮(月齢:9.7)
【日の出・日の入】日出06:14 日没17:57

連休初日。
朝、寄港して夕方には離島する豪華客船「日本丸」で来島のゲストさんがいたので、最初の2本はちょっとだけ急ぎ足のダイビング。

午後からのゲストのリクエストは、イザヨイベンケイハゼ、フタイロハナゴイの求愛、そしてアシビロサンゴヤドリガニ!
2日間のダイビングだったけど、初日の2本ですべて応えられるリクエストではないか!!余裕!!(笑)などと思っていたけど、さすがにイザヨイベンケイハゼは手強かった。。。(^^;)

夏場はガンガン外に出ていたイザヨイベンケイハゼもここ最近はあまり姿を見せてくれない。
場所を教えてしばらく粘ってもらったけど、あまり外には出てきてくれなかったようだ。

フタイロハナゴイの求愛も時間が早すぎて、あまり活発な求愛はしていなかった。。。
もう1時間遅ければ良かったかも。

アシビロサンゴヤドリガニはさすがに超普通種なので外すことはなかったけど。(笑)

季節外れのハナゴンベ(yg)
季節外れのハナゴンベ(yg)
警戒心の強いイザヨイベンケイハゼ
警戒心の強いイザヨイベンケイハゼ


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投網を投げるアカホシカニダマシ(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 26.6℃/26.5℃/25.9℃
【透明度】 25m/25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:32-11:02/11:58-12:28/15:06-17:00
【潮まわり】 06:33 254cm 満潮 / 12:51 44cm 干潮 / 18:48 248cm 満潮 / 大潮(月齢:29.0)
【日の出・日の入】 日出06:08 日没18:09

今日はキャンセルもあって、体験ダイビングはマンツーマンになった。
そのゲストのリクエストもあって、ウミガメ狙いで久々にタンク下からビーチエントリーで体験ダイビングを行った。
ウミガメはもちろん、マダラトビエイや浅場が真っ黒くなるくらいにたまったキビナゴの群れ、いつものクレーン下とは違って魚影の濃い体験ダイビングを楽しんでもらった。(*^^)

午後からはカメラを持ってまたまた一湊タンク下へ。。。

アカホシカニダマシの捕食
アカホシカニダマシの捕食
カニダマシの仲間はハサミ脚の上にある顎脚の先にある羽状の毛のようなものを振り回してプランクトンなどを採取し捕食する。
まるでその動きは扇子を振り回して踊っているボディコン姿のおねーちゃんのようでもあり、扇子をひるがえす能楽師のようでもあって、メチャ笑える。。。(^^;;
はたまた、投網を今まさに投げ込んで獲物を捕らえようとしている漁師さんのようにも見える。

よく見るとお腹に卵を抱えていた。
すでに幼体の目玉も見えていて、孵化間近であるようだ。。。

ホタテツノハゼ
ホタテツノハゼ
一応、沖に出たのだけど、特に興味をそそる事にも出会わず、一瞬で浅場に帰ってきた。(*_*;
ホタテツノハゼに久々にカメラを向けた。
ホタテツノハゼは屋久島では超がつく普通種で、年による増減の波もなく、-20m以深では共生ハゼの中でも優占種のひとつだ。
ただ警戒心が強いため、なかなかゲストに紹介する気になれない。。。(笑)

写真の子は割とのんびりした子で、最短まで寄らせてくれた。

アシビロサンゴヤドリガニの環境
アシビロサンゴヤドリガニの環境
アシビロサンゴヤドリガニが巣穴を作るスリバチサンゴにはいくつか種類があって、屋久島ではほとんどの種類が見られ、それぞれにこのカニが巣穴を作っている。
そのサンゴによって、巣穴の深さや巣穴の周辺部の状況も変わってくるようだ。

普通のTheスリバチサンゴのような1個1個のサンゴ個体の軸柱が高いものだと巣穴の深さは深くなるのに対し、写真のヨコミゾスリバチサンゴのようなサンゴ個体の盛り上がりの小さな種類だと巣穴は浅くなる傾向がある。
これはよく観察してみると、軸柱が高いサンゴにある巣穴の周囲はその高さまで広い範囲に何やら盛り上がりが見られ、その分、巣穴が深くなるようなのだ。
そして、その部分が紫色などに変色している事が多い。
しかし、ヨコミゾスリバチサンゴなど軸柱が低いサンゴにある巣穴は周囲を盛り上げることなく、そのまま巣穴が開けられているので、割と浅い巣穴が出来上がる。

この軸柱が高いサンゴにある巣穴の周囲の盛り上がりが、どういう過程でこうなってしまうのかちょっと興味深い。。。


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3年ぶりの登場!イエローヘッドピグミーゴビー!!

【ポイント】 オツセ/オツセ/一湊タンク下No.3
【水温】 27.7℃/27.7℃/27.2℃
【透明度】 30m/30m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:56-11:02/12:15-13:14/15:51-16:36
【潮まわり】 10:39 61cm 干潮 / 17:07 216cm 満潮 / 中潮(月齢:26.0)
【日の出・日の入】 日出06:07 日没18:13

台風一過後、水温がやや落ちてきた感アリ。
27℃台が普通に出るようになってきた。
水温のピークを過ぎて、秋も深まってきた感じがする。。。

ヤマブキスズメダイの若魚
ヤマブキスズメダイの若魚

今日は永田へ。。。
やや白く濁ってはいるけど、透明度はかなり良かった。
視界を塞ぐのはキビナゴたちだ。
半端ない数が視界を遮り、一瞬で見通しが悪くなる。。。(・_・;

今年-25m付近で1匹だけ見られていたヤマブキスズメダイのチビが2-3ヶ月を経て、ここまで大きくなった。
もう若魚と呼んでもいいくらい。

今日は人数が多かったので常連ゲスト2人はほとんど放置状態。。。(^^;;
あとで画像をPCで見せてもらったら、とんでもないベニハゼが写っていた!
いたんなら、言ってよ~!!!(-o-;

屋久島では2個体目となるYellow-head Pygmygobyが写っていた。
Yellow-head Pygmygobyは過去に一湊タンク下で1個体見て以来、3年ぶりの登場だ。(⇒Yellow-head Pygmygoby | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

いったい、こいつはどこにいたんだろ?(・_・;

ホテイベニハゼ
ホテイベニハゼ
Yellow-head Pygmygoby
Yellow-head Pygmygoby

浅場で例のアシビロサンゴヤドリガニを観察。
一湊タンク下にあるスリバチサンゴとはちょっと種類が違うサンゴに、沢山、巣穴が開いていて、それぞれにこのカニが収まっている。
ここの巣穴は一湊タンク下で見ているものよりも深く、入り口には何やら盛り上がりが見られる。

これを見ていると、このカニはサンゴを食べたり、穴を開けて巣穴を作っているのではなく、どうも溶かして作っているような感じがする。
一湊タンク下にあるスリバチサンゴを見ていても、この巣穴入口付近の盛り上がりがないので、気づかなかったのだが。。。

そして柏島では巣穴の周りが紫色に変色していると聞いていたのだが、ここの巣穴はどこもそんな感じ。
ただちょっとその紫色は薄いのだが。。。

いずれにしても、この巣穴周辺の盛り上がりを見ちゃうと、このアシビロサンゴヤドリガニの巣穴づくりをぜひ見たくなってしまった。
徐々に少しづつ巣穴を深くしているのだろうけど。。。

アシビロサンゴヤドリガニ
アシビロサンゴヤドリガニ
アシビロサンゴヤドリガニ
アシビロサンゴヤドリガニ

イザヨイベンケイハゼ
イザヨイベンケイハゼ
3本目は一湊に戻ってきてゼロ戦へ。。。
今日は捕食魚であるカイワリの仲間がいなかったので、ゼロ戦の上層にテンジクダイ類が大きく広がっていてゼロ戦のフレーム内はスカスカ状態だった。
時間が遅かったこともあり、ケラマハナダイたちは求愛に余念がない。

イザヨイベンケイハゼも昨日よりは撮りやすかったようだ。


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アシビロサンゴヤドリガニ

【ポイント】 一湊タンク下No.1/クレーン下
【水温】 28.3℃/28.0℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:10-11:11/14:00-15:00
【潮まわり】 04:25 64cm 干潮 / 10:54 189cm 満潮 / 16:16 129cm 干潮 / 小潮(月齢:21.0)
【日の出・日の入】 日出06:04 日没18:19

今日は午後から体験ダイビングだったので、午前中にスタッフと潜りに行った。
シーズン中はずっと105mmポートが故障していて使えず、たまにカメラを持って入る時間があってもワイドばかりだったのだが、今日は久しぶりに落ち着いてマクロに対峙。

7月にこんなカニの仲間を紹介した事があったが、

⇒ ゴイシギンポの婚姻色&卵守り | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –
⇒ スリバチサンゴの仲間に着く謎のコシオリエビの仲間? | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

このカニはその後、Facebookなどを通してよく知られるところとなり、各地で見つかるようになった。
しかも1回気づけば、そこら中にいるという事が分かり、「超普通種なのにナゼに気づかなかったんだぁ~!」という驚きの中、今月に入ってからこれが既知種のアシビロサンゴヤドリガニという種類であることが分かった。

アシビロサンゴヤドリガニ
アシビロサンゴヤドリガニ
このカニはとても小さいので105mmマクロがベストなのだが、夏の間ずっと105mmが使えなかった事もあり、前回は60mmマクロでの撮影になってしまった。
早く105mmで撮りたいなぁ~と思っていたのだが、9月に入ってようやくその機会が訪れたというワケだ。
最初はずっと105mmやテレコンでこのカニの美しい体の模様をソフトフォーカスで切り取りたいと考えていたのだが、最近ちょっと考えが変わった。

このカニはサンゴに穴を掘ってそこに棲んでいるのだが、この巣穴が浅ければ、深い細い棒のようなものでお尻の辺りを軽く触るだけで嫌がって外に出てくる。
最初はそれを知らなくて、深い巣穴に棲む個体をわざわざ選択し、ほじくり出すような事を正直やっていたのだが(ーー;)、いずれにしても外に出して撮ったアシビロサンゴヤドリガニは何か生息環境に合っていない場所に移動して撮った生き物のような感じになってしまい、ネイチャーフォトとしてはイマイチの出来のような気がしてきた。。。(-o-;
もっとカッコ良く撮りたいのだけど。。。(・・;)
かといって、巣穴に深く埋まったままの状態だと何がなんだかよく分からない。。。

考えた末の結論が、できる限り綺麗な色のサンゴを選択し、浅い巣穴に棲む割と大きめの個体、もしくは模様が肉眼でもハッキリ分かるような個体を選ぶこと。
そして生息環境のまま撮ること。

何とかカッコ良く撮りたいな。。。と水中でいろいろ試行錯誤してみたけど、どうだろう?これ。(^^;)
単にサンゴの美しさに頼っただけの写真になってしまった気も。。。(笑)
(ーΩー )ウゥーン

先日、見つけたヒオドシベラのチビはちょっと大きくなっていたけど、まだ定位置にいてウロウロしていた。
シーズン中はなかなか-30m前後の水深に降りる機会がないので、ちょっと覗いてみた。。。
クジャクベラが婚姻色にはなっていなかったけど、ヒレを全快にして滑空していた。
求愛しているという感じではなかったのだが、ヒレを畳むことはまったくなく、ずっと開きっ放し。
なにしてるんだろ?(ーー;)

ヒオドシベラ(yg)
ヒオドシベラ(yg)
クジャクベラ
クジャクベラ

9月に入ってからニシキカワハギの求愛やディスプレイをよく見かけるようになってきた。
夏場でもたまに見かけるのだが、この時期になる1ヶ所に複数匹が集まる事が多くなり、尾ビレの色や体色も派手になる。
毎年、産卵を追うのだけど、未だにその繁殖行動を掴めずにいる。。。
ディスプレイは頻繁に見るのに。。。

ニシキカワハギのディスプレイ
ニシキカワハギのディスプレイ
ニシキカワハギのディスプレイ
ニシキカワハギのディスプレイ


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